2020年 06月 03日
川沿いに花の道ゆけば山と修道院、クッコ山
川沿いにあるシートリア修道院(Abbazia di Sitria、528m)の近くに駐車して、しばらく車道を歩くと、
右手に、目指す峠へのトレッキングコースを示す案内標識があります。
そこで、浅い小川を時々渡りながら、川を遡って、山道を歩いて行きました。
スイカズラ(caprifoglio)や
ラン(orchidea)など、木にも野にも、たくさんの花が咲いています。
最初は平坦だった道は、やがてなだらかな登り道となります。右手には花が咲き、左手はすぐ下がほぼ垂直の崖になっていて、下方に流れる川のせせらぎが、聞こえてきます。
花が咲く道はきれいでうれしいのですが、前日までと比べてかなり気温が高く、日も照って暑いので、木々が道に影を落とし始めたときには喜びました。と思ったら、今度は長い登り坂が続きます。上の写真は、セイヨウキヅタ(edera)がきれいだなと思って撮影したものです。
ようやく目指す峠、Valico di Nocria(680m)に到着すると、花盛りのイヌバラ(rosa canina)とエニシダ(ginestra)が峠を彩っています。テッツィオ山では花が終わりかけているイヌバラが、峠ではたくさん咲いているのを見られて、うれしかったです。
向かいの山の崖の上に、フォンテ・アヴェッラーナ修道院(Monastero di Fonte Avellana)も見えました。
わたしたちが長い登り道の末に到着して、おやつのビスケットを食べた峠は、この地図の左上、標高を示す680という数字にわたしがピンクで二重下線を書きこんだところにあります。そのすぐ上に太い緑の点線で記されているのは、クッコ山自然公園の境界で、よく見ると、灰色の線、-+-+と重なっているのですが、この灰色の線は、ウンブリア州とマルケ州の州境です。それで向かいに、マルケ州カトリア山の中腹にあるフォンテ・アヴェッラーナ修道院が見えるわけです。
わたしたちは地図の下方に下線を引いたシートリア修道院からピンクの矢印で示した車道とトレッキングコースを通って、標高680mの峠に着いたのですが、この日夫が訪ねたがっていたのは、小川の水源で、水源を見るために、赤い点線で示された47番トレッキングコースを通って、車を置いた修道院まで戻ろうと考えていました。わたしたちが持参していた上の地図では、ご覧のように峠から来た道をしばらく引き返したところに、赤い点線で記された水源近くを通って修道院に戻るトレッキングコースへの分岐点があります。
ところが、峠の案内標識には、来た道をしばらく引き返すことなしに、そのまま修道院に向かう別の道、297番トレッキングコースが記されていました。
そこで、案内標識に従って、さらにしばらく山を登り続けると、
右手にカトリア山(Monte Catria、1701m)、
左にはクッコ山(Monte Cucco、1566m)が見える眺めのいい場所がありました。
花盛りのエニシダがたくさんある斜面には、野の花もあちこちに咲いています。
ところがここで、トレッキングコースが行き止まりになっていて、そこで改めて上の地図を見て、わたしたちが歩くべき修道院へのトレッキングコースは、案内標識があった場所から、来た道をしばらく引き返したところから登らなければいけなかったことが分かりました。そこでこのあと、せっかく登った道をまずは峠まで下り、峠から来た道を引き返しつつ、川の水源を通って修道院へと戻る47番トレッキングコースとの分岐点を探しながら歩きました。ところが結局は、その分岐点が見つからないため、ほぼ行きと同じ道を通って、修道院まで戻りました。
わたしたちが携帯したクッコ山公園の登山地図はウンブリア州が作成したものです。帰宅して、インターネットで調べて初めて、つい最近、ウンブリア州がイタリア山岳会(Club Alpino Italiano、略称CAI)と同じ番号をトレッキングコースを示すのに使うために、案内標識やコースの番号と道筋を変えたこと、そして、まもなく改訂版の新しい地図が発行される予定で、その新しい地図は今でもインターネットからダウンロードが可能であることが分かりました。
そうして、この地図を見ると、わたしたちが途中まで登った道は、間違いではなかったことが分かりました。小高い山の頂に近い付近で、夫が言うように道が行き止まりになり、案内標識がいっさいなかったこともあって、このあと引き返したのですが、もしこのトレッキングコースの変更を知っていて、新しい地図を携帯していたら、道を見つけることができていたかもしれません。
とにもかくにも夫は、次回は小川の水源を見たいと言っていますので、今度は修道院から、時計回りではなく、反時計回りにトレッキングコースを進んで、水源が見られたらと考えています。
とにもかくにも、たくさんの花や懐かしい山、修道院を見ることができて、うれしかったです。
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Valico di Nocria pieno di rose canine e ginestre in piena fioritura dopo una lunga salita nella Valle di Nocria. Salendo ancora di più si vedevano il Monte Cucco e il monte Catria, tanti fiori in prossimità del Monte Prati di Nocria. Poi purtroppo, il sentiero era interrotto e non c'era nessuna segnaletica. La Regione dell'Umbria aveva cambiato la numerazione e i percorsi dei sentieri e il sentiero 47 che si trova sulla nostra mappa era diventato il sentiero 297 ed era stato modificato anche il suo percorso ma ieri sui monti non lo sapevamo, abbiamo cercato il sentiero invano e poi siamo tornati indietro.
Bella la passeggiata ma c'erano diversi punti in cui mancava la segnaletica tra il Valico di Nocria e il Monte Prati di Nocria.
Sentiero 297
Abbzia di Sitria - Valico ci Nocria - in prossimità della cima del Monte Prati di Nocria (smarriti, ricerca invano del sentiero 47 che non esiste più) - Valico di Nocria - Abbazia di Sitria
Parco del Monte Cucco, Umbria 2/6/2020
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- クッコ山牛を避けつつ山頂へ / Belli i panorami dalla cima del Monte Cucco (3/8/2019)
- 牛が草食むカトリア山、母馬探す置き去り仔馬 / Cima del monte Catria, panorami & cavalli (22/7/2017)
- カトリア山からの見晴らし / Panorami dal monte Catria (12/8/2019)
参照リンク / Riferimenti web
- Parks.it - Parco del Monte Cucco - Carta dei Sentieri. Nuova numerazione sentieri
↑ In questa pagina si può scaricare la Carta dei Sentieri aggiornata del Parco del Monte Cucco che "verrà stampata nei prossimi mesi a cura della Regione" [citato dalla pagina web sopraindicata]
- CAI Gubbio - I sentieri di Monte Cucco - Tabella di corrispondenza tra la vecchia e la nuova numerazione dopo il cambio della numerazione dei sentieri rispetto alla vecchia mappa
- CAI Fabriano - IT 1.01 - Abbazia di Sitria, Monte Prati di Norcia, Valle di Nocria, Maestà Confibio, Abbazia di Sitria
- viewranger - 297 Hiking route in Isola Fossara, Provincia di Perugia, Umbria, Italy (Sentiero Vecchio: 47)
エニシダのお花は、3年前に訪ねたイタリア旅行のバスの中からも、たくさん平地に咲くエニシダを見たような?
まあ、エニシダと言えば、6月の英国での方がたくさん見たように思います(^^♪6月のイタリアのお山とスコットランドへ行く道は、気温的には同じくらいだったかもしれないですね?たくさんのエニシダを見ると、楽しかったヨーロッパの旅を思い出して嬉しいです♡
イヌバラの可愛いピンクも、イタリア各地を移動するときに高速道路で見て、可愛らしいとサービスエリアなどに咲いてるお花を撮った記憶も有ります(*^_^*)
日本では、この手の薔薇は、白い色が主で、それはそれで素朴な美しさと香りがよく今は野薔薇の季節で同じだと嬉しくなりました(*^_^*)
道がわからなくて引き返したのは、残念でしたが、今はネットでドウンロード出来るということがわかって、次回の楽しみになりよかったですね♡
魅せてくれる、花たちに、癒され、背中を押されるって訳ですね
と言っても、私は、もう、トレッキングも、無理(笑)
ただ、イタリアも、メーンしか知らない者には
こうした大自然は素敵ですね
思えば、アルプスにも隣接しているのですからね
イタリア旅行中にエニシダの花をたくさんご覧になったんですね! 5月は平地、6月は山で見かけるように覚えていたのですが、平地でも今花盛りのエニシダをよく見つけます。英国にもたくさんあるんですね。スコットランドは、6月半ばにローマからエジンバラに着いたとき、ローマ空港は半袖のTシャツで飛び立つほど暑かったのに、エジンバラでは宿で一晩中暖房がついていて、北上するとさらに寒いので、セーターや防寒具を買わなければいけなかったのを覚えています。スコットランドより南は、そうすると夏はそれほど寒くはないのですね。
イヌバラと共に、アリスさんの旅の思い出と共にある花なんですね。わたしも夫と初めてテッツィオ山を登ったとき、一面に咲いていたイヌバラとエニシダの花を今もよく覚えています。
アルプスは7月も花がたくさん咲いてきれいなのですが、イタリア中部では今が野の花が一番美しい時期ではないかと思います。イタリアも自然がとても豊かな国です。