2020年 06月 11日
UFOか空に光る緑 彩雲らしい
5月8日は、野の花がいっぱいに咲くアクート山(Monte Acuto)を、コルフィオリートの高原(Altopiano di Colfiorito)を眼下に見やりながら登ったのですが、
この日アクート山に向かう途中、無料高速道路の路上で、夫が突然言いました。
「あの緑色の光は何だろう。前にあるのが見えるかい。UFOかなあ。」
どこだろうと思いながら見つけて、フロントガラス越しに撮影したのが、こちらの写真です。焦点が合っていないのですが、松の上に何やら青緑色をした細長いものが見えます。
カーブのおかげで、右の空に見えたときに、窓を開けて写してみました。
肉眼では、青緑色の光だけではなく、ほんのりとですが、黄色や赤色の光も見えるようだったので、「虹が一部だけ見えているんじゃないの」と話していたら、
赤や黄色がはっきり見えるようになってきました。
その右手には、背骨と肋骨のレントゲン写真のようなふうをした雲が、上空へと立ち昇っています。
車窓の風景が後方へと流れていく中、虹色の光を帯びるようになった雲を、ズームを使って撮影しました。
虹色の雲の右に立ち昇る背骨雲にも、ほんのりと虹色をしている部分があるように見えるのは、気のせいでしょうか。
このあと、前方に連なる山の左手、北方へと向かったので、不思議な雲は見えなくなりました。この日に登ったアクート山の花と風景があまりにきれいだったので、この雲のことをすっかり忘れていたのですが、ふとした拍子に思い出して、今朝調べてみると、こんなふうに虹色に色づいて見える雲を「彩雲(さいうん)」と呼ぶようです。「彩雲」については、詳しい解説が『日本大百科全書(ニッポニカ)』にあるので、次に引用します。「巻積雲(けんせきうん)、巻層雲、高積雲の一部が虹(にじ)のように淡く輝いて見える現象。目と太陽を結ぶ線から特定の角度に雲がある場合に生じる。雲粒が過冷却水滴である場合も、また氷晶である場合も生じると考えられている。しかし、同じ太陽光線の回折現象であっても、水滴と氷晶ではメカニズムは異なると思われる。瑞雲(ずいうん)、景雲、紫雲(しうん)などとよばれ、縁起のよい現象とみる地方もある。[木村龍治]」(リンクはこちら)
山に向かう途中、目前に現れた青緑色の光が雲と分かり、やがて虹色となりました。どうかこの雲が、これからイタリアや日本、世界が、よい方向に向かっていくという兆しでありますように。
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Un UFO? A maggio sopra la pianura di Foligno.
Poi il verde chiaro si è trasformato in colore di arcobaleno.
Sembra che fosse una nuvola iridescente o nuvola arcobaleno.
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見えますね・・UFにね
空がきれい
雲が流れてますね・・
自然と対話する時間は、素敵ですよね
なおこさんのおっしゃるように、色々なことがうまくいくよ~
という彩雲だといいですね♡
それにしても面白い現象ですね。
本当にUFOだったらドキドキしちゃいます。笑。
UFOや宇宙人っていないよね・・・って思いながらも
やっぱりどこかにいるかも・・・何ていう風に思うのが
またなんとなく楽しいですね♪
ひょっとしてひょっとしてUFOだったり、あるいは不思議な現象だったりする可能性も、心に留め置きつつ。
ひょっとしてひょっとしたら、わたしたちが見ているのに気づいた宇宙人だちが、虹の光に見えるように忍法彩雲の術を使ったのだとしたら…… 楽しいし、気になるところです♪
拙ブログにコメントをありがとうございます。
珍しいものを見られましたね!きっとお二人にいいことが…♪
ヨーロッパや現代の日本なら、UFOと見間違えられそうな雲。
そういえば、阿弥陀仏は五色の彩雲に乗って来迎すると信じられていました。阿弥陀聖衆来迎図にもよく描かれているのですが、褪色して褐色にしか見えないことも多いのです。
この日の雲は、さしずめ鎌倉仏画から登場する超高速雲のようですね。一刻も早く来迎してほしい、という人々の思いが、もくもくの雲ではなく一直線にたなびく雲を描かせるようになったとか。
雲には人が心を托したくなる不思議な魅力がありますね。
なんと阿弥陀仏は五色の彩雲に乗って来迎すると信じられていたんですね! 雲に乗っている絵、確かにわたしも見たことがありますが、なるほど長い年月の間に色があせてしまっているために、本来の色が見えないけれど彩雲なんですね。
疫病と言うと、つい源氏物語や大鏡などに出てくる平安時代の疫病やそれを追い払おうとする祈祷が、ふと頭に浮かんでいました。
雲っていいですよね♪ 月も日も星も、空は美しいなあとつくづく思います。