イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

持っててよかったPartita IVA、イタリア

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 先週届いたイタリア郵便局からの封書を開けると、イタリア政府からの支援金600ユーロがINPS(全国社会保障機構)を通じてわたしの口座に振り込まれたと書かれています

 フリーランスでPartita IVAを持つわたしは、INPSのサイトで苦労しながら申請をして、申請は無事に行われたというメールは受け取りました。けれども、その後2か月近く音沙汰がないので、もらえないのだろうかと不安になっていたところだったので、うれしかったです。

 皆が一度に申請するので、INPSのサイトにアクセスできないなどの問題が生じていると、当初はニュースで報じられていて、数に限りがあって早い者勝ちというわけではないと知って、しばらく様子を見ることにしたのですが、様子を見すぎて、申請したのがようやく4月半ばになってからだったので、振り込まれたのも遅くなったのだと思います。

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Rocca Monaldeschi, Bolsena (VT) 15/6/2018

 わたしが2017年秋に、Partita IVA(イタリア商業税番号)を取得したのは、法律の改正によって、それまで教えていた公立の学校で教え続けるためには、取得せざるを得ない状況に追い込まれたからです。それが昨年になって、同じ学校で再びPartita IVAがなくとも教えられるようになったという連絡がありました。Partita IVAなしに、「従属的性質はないが、継続的に連携して協働を行う事業(collaborazione continuativa e coordinata:Co. Co. Co)」(引用元はこちら)の一員として、学校と雇用契約を交わしていたときの方が、税などの負担が少なかったので、わたし自身としては昨年中に閉じようと考えていました。ところが驚いたことに、夫の旧友である会計士に相談しても、学校の会計士に相談しても、そのまま保持した方がいいとのことだったので、結局Partita IVAを持ち続けることにしました。

 今年は、新型コロナウイルスの影響で、例年に比べて授業時間数がかなり少ない上に、進んでいた翻訳の話も、イタリア全土での移動規制が決まった3月以降止まってしまい、通訳・翻訳の仕事も、例年に比べて少なくなることが予想されます。そのため、まずは3月分、そしてさらに4月分も支給されるはずの600ユーロがありがたいのですが、もし昨年末に商業税番号を閉めてしまっていたら(chiudereを「閉める」と訳すのが適当かどうかは疑問なのですが)、受け取ることができなかったはずです。こんな事態になるとは、だれもが予測していなかったと思うのですが、閉めなくて本当によかったと、今はつくづくそう思っています。

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 お金の話ということで、写真は金色に輝く夕日の光です。2年前の今日(イタリア時間ではまだ6月15日です)、ボルセーナの古城の向こうに沈もうとする夕日が、次の瞬間、まぶしいばかりの光で城を通り抜ける通路を満たしたので、そのあまりの輝きに驚きました。

 ちなみに、郵便局から届いた文書をよく読み返すと、振り込みがあったのは5月5日、文書の日付が5月31日となっていますから、振り込みから1か月を過ぎた先週になって、ようやくその連絡がうちに届いたわけです。しばしば確認していたメールでの連絡はいっさいなく、わたしは郵便局には列や人ごみを避けて6月4日まで行かず、そのときも、新しく届いたキャッシュカードを使えるように手続きしていなかったために、せっかく窓口に並んだのに、振り込みのあるなしを確認できずにいました。オンラインで確認できればいいのですが、それも、口座を開設したときに記入した電話番号を使わなくなってからは、インターネットでの情報確認ができなくなってしまい、電話番号の変更手続きをしようと郵便局に行くのを先延ばしにしているうちに、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてしまったのです。

関連記事へのリンク
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented at 2020-06-16 11:09
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ciao66 at 2020-06-16 20:39
イタリア政府からの支援金が届いてよかったですね!
商業税番号がないと受け取れない仕組みとは、だれも予想もしないこと、そんな中、番号を閉じる前に会計士に相談なさったのが良かったですね。
日本でも支援金を巡ってはなかなかスムーズにはいかない状況で、必要なところにまだ届かないという声が多数です。
税を払うための番号がこういう時に役立つとは!
日本との往来はまだ少し先かもしれませんが、移動制限が無くなって、少しづつでもお仕事が戻ってくればいいですね。
Commented by Makitalia at 2020-06-17 05:04 x
なおこさん、こんにちは!
別の手当てになりますが、私も昨日、3月から5月の3ヶ月分、それぞれ無事に受け取りました。
大変な時期でしたが(今もですが)、ありがたい支援です。
私の義兄も、Partita IVAを持っているのですが、他の同僚に比べ、振り込まれたのはだいぶ後になってからでした。すぐに振り込まれた人もいれば、まだの人もいるようです。

7月初旬に日本へ一時帰国の予定でしたが、航空会社から一部フライトキャンセルがあることや、家族からの反対もあり(父が肺の調子が良くないので)、帰国は見送り、先週、オープン切符への変更を手続きしました。
予約していた切符も往復600ユーロなので、後はこのことがスムーズにいけばと思います。
Commented by milletti_naoko at 2020-06-18 18:57
鍵コメントの方、ありがとうございます。それはよかった、業者の方に対しても、日本でもきちんと給付金が県から出ているんですね。

海外在住の日本人への給付の行方も気になりますが、あちこちに多額の寄付をしたり言われるままに多額で購入する前に、国民の健康や生活を支えるため、必要不可欠なところにこそまずは国費をあててほしいものです。
Commented by milletti_naoko at 2020-06-18 19:54
ciao66さん、ありがとうございます。わたしは最初5年間は税の優遇がある形で商業税番号を取得していて、まだその優遇が受けられる期間内であり、今後また商業税番号が必要となるかもしれないというのが、会計士たちが閉じないように助言した理由なのですが、まさかこういう事態になるとは! 番号を閉じなくて、本当によかったです。

ありがとうございます。実は個人授業も、予定が入っていたのに移動規制になってキャンセルになった授業があり、オンライン授業は望まず対面授業を待つ生徒もいるので、支援金は助かります。最近では、個人授業は法的にはできるようになったので、互いの距離やマスク着用、手の消毒はもちろん、午後に雷雨が来ないようになったら、テラスで授業をしようと考えています。夏季休暇の時期ではありますが、天気が安定したら、生徒たちに申し出てみようと考えています。
Commented by milletti_naoko at 2020-06-18 20:05
まきさん、こんにちは!

まきさんも無事に、もう3か月分を受け取られたんですね。本当によかったですね。振り込みの日付けを見るとわたしも申請から2週間で受け取ることができていたようです。いろいろ記事を読んでみたら、給付できるかどうかの確認に時間がかかる場合もあるようですね。

残念ながらこういう時期ですから、航空会社や鉄道も安全には万全を期しているとは言っても、世界にはまだ感染者数や死亡者数のとても多い国があり、動けば動くほど感染の可能性は残念ながら高まりますものね。安心して旅ができる日が早く来ますように。
by milletti_naoko | 2020-06-16 06:01 | Covid-19 Italia | Comments(6)