夕焼けのトラジメーノ湖で夕食を

　昨夕は午後７時前に夫から電話があって、トラジメーノ湖（Lago Trasimeno）畔のいつものお気に入りの店で夕食を食べることになり、すぐに電話で席を予約しました。

San Feliciano, Magione (PG) 18/6/2020
　毎年トラジメーノ湖に来てこの店に食べに来るというベルギーからの旅行客など、外国からの観光客も少しずつ増えているようですが、幸い平日でもあり、夕方は吹く風が冷たいこともあって、眺めのいい席で食べることができました。

　午後８時に店に着いて注文を終え、湖を見やっていたら、帆船が通り過ぎていきます。


　昨日は夫のピザがまずは先に届きました。辛口サラミ（salami piccanti）が載った大好きなピザがおいしいと、夫がうれしそうです。懇意にしていて、夫が店に来るたびにあいさつと話をするからか、給仕をする人が少ないからか、なんとピザ職人が自らピザを運んでくれました。


　わたしは料理が運ばれてくるのを待って、帆船を目で追いました。


　わたしが頼んでいたトラジメーノ湖の前菜（antipasto del Trasimeno）も届きました。湖の魚の卵を使った手前のブルスケッタは、魚の卵が苦手はわたしには今ひとつでしたが、あとはどれもとてもおいしかったです。経験から言うと、前菜は例年少しずつ値段や内容、盛りつけ方が変わるほか、同じものを数週間後に注文したら内容が変わっていることがあるので、おまかせ・びっくり要素もあって、目の前に運ばれてくるまで、若干どきどきします。


　食事を終えて一息ついたときには、日がかなり傾いていました。この写真は、わたしたちが食べた席から、ズームを使わずに撮影しました。


　空が少しずつ色づいてきました。


　わたしたちが食べ始めた頃から、少々にぎやかな音楽が流れ始め、たくさんの人が岸辺に向かいました。そうして、コーチの指示に従って、ピラティスを始めました。

　昨年も夕食中に何度か見かけたことがあるのですが、店の人に尋ねると、最近では毎日のように夕方のこの時刻にピラティスをして、そのあとは皆で店で食事をするのだそうです。


　会計を済ませて、わたしたちも岸辺へと夕日を見送りに行きました。


　チェトーナ山（Monte Cetona）とポルヴェーセ島（Isola Polvese）の上の空と雲も桜色を帯びています。アミアータ山は、この位置からだと、チェトーナ山の右手、島の後方に、頂と稜線の一部だけが見えています。


　沈む夕日の光に雲がピンクに染まり、湖もその空を映しています。風が強いので、波が立っています。


　地平線近くの空と雲は金色に輝いています。


　ピンクが深くなっていく雲と空が美しいので、なおもしばらく二人で空と湖を見守りました。


　そうして、夫が寒そうだったので、名残を惜しみながら、車へと戻りました。すでに地平線の向こうに沈んだ夕日が、空のさらに高みにある雲をもピンクに染めています。

　この数日は天候が不安定で、新型コロナウイルス感染もまだ収まっていないため、今回は小旅行に出かける代わりに、あまり遠くないところに、日帰りで出かけています。わたし自身が好きな店でおいしい食事と美しい夕日を楽しめたことはもちろん、夫も久しぶりに大好きなピザが食べられて満足そうだったのも、うれしかったです。

Giramondo Ristorante Pizzeria
San Feliciano Via Gandhi 29 - Magione (PG)
Tel: 075 841059
FB : Facebook - Ristorante Pizzeria Giramondo

Articolo scritto da Naoko Ishii

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