2020年 06月 24日
洗礼者聖ヨハネの日とその聖首を祀るローマの教会
本来、6月24日は洗礼者ヨハネの誕生を祝う記念日で、斬首と聖首の発見についてはまたそれぞれ、8月29日と2月24日・5月29日が記念の日とされているようなのですが(ウィキペディア「洗礼者ヨハネ」参照)、イタリアで洗礼者聖ヨハネの日と聞いてすぐに思い浮かべるのは6月24日なので、今回は、ローマの町で訪ねてその存在に驚いた、洗礼者ヨハネの聖首を祀る教会について、お話しします。
昨年10月28日、パスポート更新のためにローマを訪ねたときのことです。道に迷いながらも、何とか日本大使館が開いている間に新しいパスポートを受け取ることができて、ほっとしながら宿泊先のホテルに向かい、帰り道には、行きには撮影する余裕がなかったバルベリーニのトリトーネの噴水も撮影しました。
来た道を引き返し、サン・シルヴェストロ広場(Piazza di San Silvestro)に通りかかったとき、わたしの先を歩いていた夫が、写真の左手に見える教会に入っていきました。
この教会、San Silvestro in Capiteに夫と二人で入ってみて、二人ともそのとき初めて、
この教会に洗礼者聖ヨハネの頭(こうべ)が聖遺物(reliquia)として祀られていることを知って、驚きました。
洗礼者ヨハネの聖首は、教会脇の礼拝堂に祀られています。
斬首によって亡くなった聖人の頭であるため、拡大しての撮影ははばかられ、いつか訪ねたいと思われる方に、どんなふうに祀られていたかが分かるように、カメラの向きだけ変えて、2枚撮影しました。
内部は暗く、信者の方がいたので、こんなふうに教会内部の概観が分かるようにだけ写真を撮りました。今調べていて、上の写真には隅しか写っていないアーチ型天井には、洗礼者ヨハネも描かれていたことを知りました。
このあと、寄り道し、道に迷いながらローマの町を歩いていたら、パンテオンがまだ開いていたので訪ねたことは、
以前にも記事に書いたのですが、このパンテオン内部にも実は、中央祭壇の右、上の写真の右端にあたる位置に、
洗礼者聖ヨハネが、
聖母子、アッシジの聖フランチェスコと共に描かれていました。
この記事を描くにあたって、つい数か月前(だったように覚えています)にどこかの教会で見たはずの洗礼者ヨハネの首を抱えた男のフレスコ画を、パソコンの写真の中から探したのですが、なかなか見つからないので、とりあえず、このまま投稿することにしました。いずれ見つかったら、写真を後から添えるつもりでいます。
関連記事へのリンク
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- 花の香り・自然の力浴びる朝、聖ヨハネの水 (23/6/2018)
- 夜も美しパンテオン、ローマ (28/10/2019)
それが祀られている光景は ちょっと怖いですけれど~
私はマカオで ザビエルの手首が祀られているのを
見ました。 怖がりなので じっくりとは眺めていません。
首は もっと 怖いです。
前日のブログの
ハイキングの美しい光景を もう一度眺めることにします。
ヨハネの生誕日ですか
ローマは不慣れなんですか?
なんて、ばかげた質問でお許しね
海外へ旅すると
やっぱり、教会の作り、教会が醸し出す風景に魅了します
それは、海外の方が神社仏閣に足を運ばれるのとは
また違った意味です
こちらの人も、日本の寺社や日本庭園は、歴史とつくり、風景に興味を持って訪ねて、感嘆することも多いのではないかとわたしは感じています。うちの夫もそうでした。