2020年 06月 26日
花いっぱいの魔女の山 Monte della Strega
山では今も、イヌバラ(rosa canina)の花がきれいに咲いていて、
冒頭の写真を撮影した場所の近くには、自生のラン(orchidea)の花も咲いていました。
上の地図中、緑の点線が州境で、右側がマルケ州、左側がウンブリア州です。マルケ州のサッソ・フェッラートからモンテラーゴの村を目指し、州境近く、ピンクの車の絵があるあたりに車を置いて、まずは地図中白い線で示された道路を登って、山を目指しました。
上の2枚の写真は、いずれも地図中に赤いアステリスク(*)で示した場所で撮影したものです。黒い点線で示されたトレッキングコースではなく、車道を進むことにしたのは、
その方が、少なくとも最初は道がなだらかで、道の両側に花がたくさん咲いていたからです。
マルケ州のカトリア山(1701m)とその断崖の威容も見晴らすことができました。この断崖のすぐ下を通る道路は何度も通ったことがあるのですが、ただ中を通るより、こうして離れたところから眺めた方が、かえって全体がよく見えます。
草原にも色とりどりの花がたくさん咲いています。
上の地図中、一つ目のカーブを右に曲がり坂道を登っていくと、手前の山に隠れて見えなかったウンブリア州のクッコ山(1566m)の山頂が見えてきます。
さらに登ると、はるか前方に十字架が立つストレーガ山の1278mの頂が見えてきます。
太陽の光の色、金色のセイヨウオトギリソウ(iperico)の花もあちこちに咲いています。
暑い日だったので、太陽が雲に隠れたときや、ブナの木々が優しい影を落とす道が、ありがたかったです。
冒頭の写真で夫が歩いている場所からブナの木を通り過ぎてさらに進んだところには、ノコギリソウ(achillea)も咲いていました。花の間にちらりと見える赤は、テントウムシ(coccinella)です。
この道を奥まで進むと、
下方の見晴らしがすばらしかったです。ここからまた反対方向へと、
低い方、1278mの頂を目指して、トレッキングコースを登っていくと、右前方にクッコ山、山のすぐ下にモンテラーゴ(Montelago)の村が見えます。
登り始めて約1時間半後、ようやく山頂が近づいてきました。
山頂からは、写真で左から、カトリア山(Monte Catria、1701m)、アクート山(Monte Acuto、1668m)、ネローネ山(Monte Nerone、1525m)も見えて、眺めがすばらしかったです。
本当は、写真で前方に見えるもう一つの頂の方が1284mで7m高いのですが、このあとミジャーナで、ソーラーパネルの修理のために呼んでいた業者と待ち合わせていて、あまり時間がなかったため、また、夫は十字架の立つこの頂の方が高いと思い込んでいたようで、山を下りました。
日ざしが強く、日かげのない道を休みなしに登って下っていたら気分が少し悪くなったので、わたしがしばらく休んでから山を下っていたら、一足先に下った夫が途中まで車で迎えにきてくれたので助かりました。
夫がこのストレーガ山に行きたいと考えたのは、クッコ山やカトリア山を登ったときに、すぐ近くに見えていたので、気になっていたからだと思います。そのストレーガ山に登って、クッコ山やカトリア山を見ることができて、そして、たくさんの花に出会えて、うれしかったです。
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- 眺めよし攻撃びっくり魔女の山 Monte della Strega
大いに、楽しんでくださいね
健脚な内に・・(笑)
イタリアの知られざる風景
楽しませていただいています・・
アニメの世界だけですがハイジに出てくる夏の山のようです。
って美しい山のイメージはやはり子どもの頃にあこがれだった
ハイジの世界に全部結びついてしまうのかもしれません。笑。
ヤッホーーって叫びたくなります~。
最後の一枚のお写真などは本当にずっとここから
暗くなるまで眺めていたくなりますね♪
ちょっと暑さ負けされてしまいましたか?
なんともなくてよかったですが、ご主人さまが機転をきかして
車で来てくださってよかったです。
イタリアも本当にたくさんの山があるんですね。
知らないイタリアをたくさん見せていただけて嬉しいです♪
最後の写真、頂上からの眺め、わたしもゆっくり休んで楽しもうと考えていたのですが、夫が速足で下ってしまったばかりではなく、とある理由のために、さっと風景を見て写真を撮ってすぐに駆け下りました。その理由はまたいずれお話しできればと思います。
それほどたいした距離ではないのですが、急に暑くなって体がついていかず、炎天下なのに、特に頂上付近は日かげがほとんどないのがつらかったのだと思います。
こちらこそいつもていねいに読んでくださって、うれしいコメントをありがとうございます♪
そうですよね。字数や言葉の響きの大切さ、よく分かりますし、ウンブリアでもトスカーナでもマルケでも、除草剤が散布される麦畑が増えたために、畑に咲くヒナゲシが減っていく傾向は同じだと思います。外出・移動規制があった今年は、ウンブリアではかつてと同じようにヒナゲシがたくさん咲く畑が多く見られたので驚いたのではありますが。