2020年 07月 13日
ロックダウン車もダウン かからぬエンジン

昨夕の日没は午後8時50分頃でした。今年3月10日にイタリア全土における新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出・移動規制が行われるようになって以来、わたしのアイゴはまだ2度しか運転していません。もう長いこと遠出もできるようになっているのですが、遠くに出かけるときには、夫が自分の車で行きたがっていたのです。移動規制が始まる前日に新しい車をようやく手にしたものの、その後長い間、たまにわずかな距離しか運転できなかったのですから、気持ちは分からないでもありません。
昨晩はけれど、わたしの車で行こうと提案すると、夫もそうだねと言い、わたしが身じたくを整えている間に、夫にアイゴを車庫から出してもらうことにして、鍵を渡しました。

ところが、さあ出発しようと階下に降りると、夫はまだ車庫でアイゴの運転席に座っています。エンジンをかけようと鍵を回しても、カタカタと妙な音がするばかりで、エンジンがかからないと言うのです。
夕日を見送るのに間に合うかどうか、すでにあやしい時間帯でもあったため、そういうわけで、結局昨夜は出かけずに、ゆっくりうちで休みました。夫がエンジンをかけようと奮闘していたとき、ちょうど義弟がそばにいて、義弟もやはり車のエンジンがどうしてもかからなかったことがあり、そのときは我が家の近所の自動車の電気系統修理工(elettrauto)に電話して来てもらったのだと教えてくれました。おそらくは長い間車をほとんど使わなかったためだろうとは思いつつ、不思議に車内の照明はつくので、エンジンがかからない理由が他にもあるかもしれないと、昨夜はそれで、アイゴの取り扱い説明書を読み、インターネットでもあれこれ情報を調べました。

実は、自動車保険会社からも、「必要不可欠ではない移動の禁止のために、車のバッテリーが上がってしまう可能性があります。」というメッセージが電話で時々届いていました。それで、ウンブリア州内での感染の危機が去ってからは、ちょっとした所用のために車を運転しようかと思う機会はあったのですが、どうしてもという必要を感じることが少なかったので控えていました。と言うのも、「近所に買い物に行くくらいでは、距離がわずかなので、充電するよりむしろ、かえって電気を消耗してしまうよ。」と、夫から聞いていたからです。

今週からは週に2度職場で勤務をすることにした夫は、今朝は仕事で不在だったので、わたし自身が電気系統修理工に電話して事情を説明すると、まずはおおざっぱなうちの場所と車種を尋ねられ、「手が空いてお宅に出向ける時間ができたら、うかがう前に電話をします。」とのことで、そのために電話番号を尋ねられたので、番号を言いました。次の電話の際には、「今からそちらにうかがいます」とのことで、住所とおおざっぱな道順、そして苗字を尋ねられたので、答えておきました。

わたしの苗字を言っても、業者が混乱するばかりだと思い、夫の姓を伝えました。そのため、うちの前に着いた修理工が義父母宅の呼び鈴を鳴らすかもしれないからと、同じ二世代住宅に住む義父母に事情を説明しに行くと、義父も以前に、やはりバッテリーが上がってしまって、同じ修理工場の人にうちに来てもらったことがあるとのことでした。
修理工場は我が家から約1kmの近所にあり、2度目の電話のあと、まもなく修理工が来てくれました。慣れたすばやい手つきで、何をするのかと思ったら、さっとバッテリーを外してしまい、代わりのバッテリーを備えつけました。この代わりのバッテリーで、エンジンがすぐにきちんとかかったために、問題はバッテリーであることが分かりました。「工場に持ち帰って、きちんと充電できるかどうか試してみて、問題ないようであれば、元のバッテリーを取りつけますが、もしバッテリーの寿命が来ていたら、新しいバッテリーと交換することになります。2、3日後にこちらから電話で連絡します。」と言って出発した修理工に、とりあえずはお礼を言いました。支払いは、その連絡を受けて工場を尋ねたときでいいとのことでした。

バッテリーが上がってしまったのは残念でしたが、深刻な故障ではないと知ってほっとしました。遠出するときは夫の車で出かけることが多いので、アイゴの走行距離はまだ42,713kmですが、新車で購入したのは2011年6月でしたから、そろそろバッテリーの寿命も来ているのかもしれません。昨年末以来今年3月上旬までこそ、夫が約40万kmを共にしたカングーの調子がひどく悪く、路上でエンジンが止まったり、濡れた斜面で滑ったりしたために、遠出の際にもアイゴで出かけることが多かったのですが、夫の新しい車をディーラーに引き取りに行った3月9日以降、2度しか運転していないのでは、さすがに長い間乗らずにいすぎたのでしょう。まだ間に合ううちに、出かける際に、「アイゴで行こう」と、もっと強く夫に言うべきだったと反省しました。また、バッテリーが上がって修理工に来てもらった経験のある義父によると、たとえ運転距離がわずかでも、運転をまったくしないよりはいいそうなので、10kmほどの距離であっても運転した方がいいのか否か、次回工場に行く際に、修理工に尋ねてみなければいけません。
冒頭の写真は、今日修理工が見てくれたあとで撮影したものです。パソコン内にあるアイゴが写る写真を探したら、見つかったのが、昨年末に車内から美しい夕焼けを撮影した写真でした。この夕焼けはすでに記事にして写真もご紹介しているのですが、今回は新たに、前回は割愛した中から3枚選んで、記事に添えることにしました。
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私もバッテリーをあげた経験があります 室内灯を消し忘れたまま一晩放置したからですが、別の車のバッテリーとケーブルで繋いでエンジンをかけました 以前にもそんなことがありましたのでブースターケーブルは常備していましたから助かりました
でも一度あげてしまったバッテリーは早めに交換した方がいいようですね 使用年数にもよりますがバッテリーの寿命のは2,3年のようです ご参考までに
いや、ご存知ですよね 余計なことでした masa
懐かしいですね(笑)
はい・・2011年とすれば、マイカーと2年違いです
今年は、3度目の車検ですから、私の処では
話は戻しましょう
週に一度しか乗らないときも、時折エンジンだけはかけましたよ
今は、下駄ですから、最低でも二日以上乗らないときは無いです
バッテリーは、乗る、乗らないではなく、消耗品です(笑)
車検の時は、決まってオイルと、バッテリーの交換を
示唆してきます・・よ
ま~日本みたいに、歩くように車を転がすのとは違うでしょうが、こまめに動かしてあげてくださいね
2枚目3枚目の車からの夕焼けの景色、雲海がとても見事ですね!
今日義弟と話をしたら、義弟もわずかな距離でも乗ったほうがよかったはずだと言っていました。エンジンだけはかける、それでもよかったのですね!
わたしは日本では地方の高校に勤めることが多かったので、むしろ日本に住んでいた頃の方がよく運転をしていたんですよ。今は遠出をすると、運転はもっぱら夫になるので(わたしが運転するといちいちうるさいし、運転してくれるのは楽でよいのですが)、アイゴの出番が少なくなっています。ありがとうございます。以後はもっとこまめに動かすことにします♪
ありがとうございます。昨年の大晦日の夕焼けが、あまりにも美しいので、わたしも感動しました!
こんにちは
ご無沙汰しています
車って夫がいたころは良かったですが、今は
娘なので言われるままにバッテリーも替えています
美しい空、夕焼け見事なまでの色彩
見とれます、こんなに美しい空は見たことがないですわ
いつもありがとうございます
お嬢さんたちがきちんと点検をして、安全のためにもバッテリーを替えるように言ってくださるのは、安心ですね♪
ありがとうございます。ドライブ中に車から見えた夕焼けの空があんまりきれいなので、思わず写真を何枚も撮りました。