2020年 07月 17日
崖下を回り茜色の中心街へ、オルヴィエートを歩く
炎天下で暑いからと、午後6時前頃から歩き始めたにも関わらず、最初のうちはやはり暑くて汗が流れましたが、途中から日かげや涼しい風に助けられ、友人たちも興味深い風景や史跡を見ながら歩くのを楽しんでくれました。
まずは、いつものようにエトルリア墳墓遺跡前の無料駐車場に車を置いて、トレッキングコースへと坂道を登っていきます。今年3月に移動規制が始まるまでは、きちんと整備されていた遊歩道も、今は残念ながら雑草が生えてしまっています。
こちらのソリアーナ門(Porta Soliana)の前で、夫の発案で、カーブミラーに映る自分たちの集合記念写真を、皆がそれぞれのカメラや携帯電話で撮影しました。
それから、ひとまずコースを離れて、ソリアーナ門から歴史的中心街に入り、今は公園となっているアルボルノス城塞(Fortezza Albornoz)の跡を訪ねました。
城塞跡には、眺めがすばらしいところがあって、皆がこうしてのぞき込んでいる下方には、
わたしたちが先ほど通り抜けて歩いてきたばかりのソリアーナ門やアーチがきれいに見えていました。
トレッキングコースに戻り、さらに崖下を歩き続けて、傾き始めた日の光が赤みを浴びてきた午後8時頃に撮影したのが、冒頭の写真です。
断崖の高みから落ちても、無事でいられたお礼にと建てられたと言われる教会も、皆に紹介しました。
そうして、オルヴィエートの町を頂く凝灰石(tufo)の崖の下を、時計回りにぐるりと一周したあとは、皆疲れていた上に、午後8時を過ぎていたので、駐車場まで下らずに、こちらの遊歩道を通って、城壁内の歴史的中心街に向かうことにしました。
城壁の中に入る前に右手を見やると、夕日が山の端に近づき、風景が色づいています。
中心街へと登るこの坂道にはバラがあります。夕日を浴びた花盛りのバラが、とてもきれいです。
何度も登った道ですが、こんなに花が咲くのを見るのは、このときが初めてでした。ここまで来れば、中心街までもう少しです。
そうやって坂を登ってたどり着いた中心街の駐車場から、来た道と沈みゆく夕日を撮影してみました。
このあとは、夕日に染まる大聖堂が見られるようにと、道を急ぎました。
おかげで、茜色に輝くオルヴィエートの大聖堂(Duomo di Orvieto)を見ることができて、皆で長い間、正面から美しい大聖堂をただ見つめていました。
6月に皆がミジャーナに来たとき、日本に興味があって日本料理が大好きだという大学生の乙女がいたので、わたしがオルヴィエート郊外においしい日本料理店があって昼食がお得だという話をし、夫が崖下周遊トレッキングコースがおもしろいと言ったことをきっかけに、今回こうして皆といっしょに歩くことになりました。そうして、今回は肝心の彼女がいなかった上に、昼食の時間前後はトレッキングをするには暑かったので、夕方から歩き始めて、夕食は中心街のレストランで食べることにしました。観光客も多い土曜の晩に、予約なしでようやく見つけた店は、サービスも食事もこれはどうもという感じでしたが、再び歩いて駐車場まで戻る前に、丸いテーブルに腰を下ろして、ゆっくり体を休めることができました。
そうして夕食後は、街灯に美しいオルヴィエートの町から、駐車場へと歩いて下り、それから車でミジャーナへと戻りました。皆が大聖堂が美しく、トレッキングが楽しかったと言ってくれて、うれしかったです。
それとも、聖堂ですか?
ヨーロッパ建築の、すてきな建物をみますね
ミラーに映る集合写真
アイデアマンですね・・旦那様は(笑)
発想がおもしろいですよね。このあと、ミラーの部分を拡大撮影した写真もあるのですが、皆がばらばらの方を向いているので、こちらの写真だけを載せることにしました。