2020年 07月 18日
カステッルッチョ花の高原 くもり・雨でもきれい、ノルチャ

ヤグルマギク(fiordaliso)が一面に咲き、花の青い海のただ中を歩いているようでした。

この夏は、カステッルッチョの高原のかつてないほどの渋滞と混雑ぶりを、何度もウンブリアの地方ニュースで見ていた上、平日でさえ驚くほどの人が訪ねているようだと知って、今年は花がことさらに美しいとは聞きながらも、先週末に友人たちを迎える準備もあったために、これまで訪ねずにいました。
17日は、平日の朝で、しかも午後1時から大雨を伴う雷雨が数時間続くという予報が出ていたため、この予報なら遠方から訪ねに来る人も少なかろうと、花の高原を見たい思いもあって、朝8時過ぎにうちを出発しました。マルケ州のヴィッソとカステッルッチョを結ぶ道路が、8月末までは開通していると聞き、今回は、ヴィッソからカステッルッチョの高原へと向かいました。

バールでの朝食に給油、「この見晴らしの美しいところで写真を1枚」と、あちこちで少し足を止めながら向かったので、高原で歩き始めたのは、ようやく11時頃になってからのことでした。
ヒナゲシ(papavero)の季節は過ぎようとしているようですが、それでもまだ真っ赤な花がそこかしこに咲いています。

今回は初めて、カステッルッチョから峠、フォルカ・ディ・プレスタ(Forca di Presta)へと南東に伸びる車道と並行して下方を走る農道を歩きました。
高原の中心を走る道路から離れているおかげか、幸い、この農道だけは歩く人がほとんどおらず、また、ヤグルマギクとヒナゲシ以外にも、さまざまな色の花がたくさん咲いています。

歩くうちに、冷たく強い風が吹き始め、今にも雨が降りそうな気配になったので、途中から来た道を引き返しました。
晴れ間があるときには明暗の差がひどく強く、空が暗すぎてもまた、遠景が思うように撮れなかったのですが、色とりどりの美しい野の花が彩るなだらかな道を、のんびり歩きながら、時々足を止めては撮影することができ、高原の花見も十分に楽しむことができました。

途中少しだけ雨がぱらつくことがあり、わたしはレインコートも着たのですが、本格的に降り始めたのは、幸いわたしたちがちょうど散歩を終えて、午後1時半過ぎに車内に入った頃でした。
夫の誕生日を祝おうと、人出や花の咲き具合、天気を気にしながら遠くまで出かけたのですが、二人で花を楽しみながら、いつもとは違う新しいすてきな散歩道を発見して歩くことができ、夫も喜んでくれたので、うれしかったです。
関連記事へのリンク
- 美しい花の高原カステッルッチョ、花見のつもりが山登り


おめでとうございます。
いつまでもお二人で仲良く高原や山歩きを楽しんでくださいね。
美しい景色ですね!
最近BSでスイスの山やイタリア、オーストリアの山のトレッキング
番組をよく見ます。先日はモンブラン一周のトレッキングで
フランスにシャモニーからスタートし国境を超えイタリアへ。
アオスタで少し休憩し、再びイタリアから国境を超えフランスの
シャモニーまで。Naokoさんのことを思い出していましたよ。
私も早く山に行きたいなぁと思っています。
混みあってもいなくて、ちょうどいい写真日和で、とてもいいお誕生日プレゼントになりましたね!
今年は、イタリアの方も、遠くへはなかなか行けないから、国内旅行する方が多く、ここの高原も混んでるのでしょうか?
赤いヒナゲシの印象が強いところでしたが、野グルマ菊の青が美しくて素敵な今年のお写真ですね~♡
昨年?見たお写真にも、野グルマ菊もあったと思います☆
それを見て、今年は庭に野グルマ菊の園芸品種の種をまいたのですが、今の季節には合わないので咲くのは秋になるでしょうか?(笑)
芽は出たのですが、殆どがダメになりほんの少し残ったのが無事に咲いてくれるのを祈ってます~(^^♪
なおこさんのこちらのお写真拝見して、癒されました、ありがとうございます(^-^)
雨にあわなくて良かったです♡
ご主人様のお誕生日おめでとうございます(^_-)-☆
本当にお花の海のようです。
いい感じに歩ける道がずっと続いていますね。気持ちよさそう~。
もうあちらもこちらも美しくてなおこさんもお写真に納めるのが大変だったのではないでしょうか。
青や赤やピンクのお花が点点点と描かれている絵のようで可愛らしくもあります♡
お友だちとのトレッキング。
出発が6時とはびっくりです。
まだまだお昼間のような明るさですね~!
コースの中にもありこちに素敵な場所があって
毎回書いてしまいますが、行ってみたいです~!
ご主人さまの素敵なアイディア。
これ、私も今度どこかでやってみたいです。笑。
そしてまた大聖堂!何度拝見しても、ほ~~~っと
感激のため息が出てしまいます。
ご主人さま、お誕生日おめでとうございます♡
フランス側からイタリアへとモンブラン一周のトレッキングですか! ヨーロッパの山の旅も日本で放映されているんですね。モンブランが見えるトレッキングは、わたしもイタリア側からですがしましたし、ヴァッレダオスタからリフトであっという間にモンブランの高みまで登ったときのことも懐かしいです。
お二人もまた早く安心して山に行けるようになるといいですね。
昨年撮影したときは、ヒナゲシがちょうど花盛りだったのですが、昨日はヒナゲシはやや季節を過ぎ、ヤグルマギクは一番美しい時期がちょうど終わろうとしている頃だったのではないかという気がします。間近で撮影しようとすると、どうかなあと思う花も多いので、遠景の写真が多いのですが、一面の青い花の海がきれいでした♪
イタリアは基本的には梅雨がないので、例年なら日本より少し早めに晴れた日の多い暑い日が続き出して、5月、6月も炎天下で暑いということが少なくありません。買われた品種にもよるのですが、もしこちらの野山で見かけるのと同じ品種だとしたら、日本で同じくらい日差しが強くなり暑くなるためには、梅雨が終わってしばらくするまで待たなければいけないのかもしれませんね。
お祝いのお言葉をありがとうございます♪
まだ夏至を過ぎてからまもないので、イタリアは昨日も日の入りが午後8時45分でした。この数日は北東からの風のおかげで朝晩涼しいのですが、友人たちが来た週末は、午後5時を過ぎても気温が30度を超えていて、さらに日なたは恐ろしく暑かったんです。1周が約2時間のトレッキングで、向こうの山に夕日が8時半頃に沈むのを見られたらと考えて、遅めに出発したのですが、それでもかなり暑かったので、皆が遅く歩き始めてよかったと、後でしみじみそう言っていました。ぜひいつか歩きにいらしてくださいね!
お祝いのお言葉、そしてコメントをありがとうございます♪

愛や漁師という言葉に聖書の一節がふと思い浮かびました。わたし自身が思い浮かべていたのは実は風の谷のナウシカの言葉で、けれど、青い衣ではなく、緑のレインコートを着ているなあと考えながら歩いたりしていました。
やはりそちらも花見で人が大勢訪れるのですね。
我が砂漠も同じ、独り占めしたいとは思いませんがあまり人が溢れると風情がありませんね。

雨が降りそうな天気のおかげで、かえって人が少なくて、花と風景を楽しめてよかったです♪
どうかそちらもお体をくれぐれも大切にお過ごしくださいませ。旅行中だったために、お返事がひどく遅れて申しわけありません。