イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

モリーゼとアブルッツォの旅行ってきます、ピエートラッボンダンテ

モリーゼとアブルッツォの旅行ってきます、ピエートラッボンダンテ_f0234936_652620.jpg 今日、7月20日月曜日から、モリーゼ・アブルッツォ旅行に行ってきます。夫の誕生日だった17日金曜日からの旅を予定していたのですが、金曜の午後はアブルッツォ方面は豪雨という天気予報で、週末は道路も観光地も混雑し、宿泊料金も高かろうと、月曜に出発することにしました。

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Guida Molise, Guida Abruzzo & Abruzzo e Molise Carta stradale e turistica

 昨年初めて訪ねたモリーゼ(Molise)では、趣のある村や美しい風景、古代遺跡や博物館を訪ねることができて、とても興味深く、物価が安いのもありがたかったです。ただ、県庁所在地のイゼルニアに行って、観光案内所で情報を尋ねようと思ったら、わたしたちが行ける時間帯には案内所が閉まっていたこともあり、見るべきもの、すばらしい観光地は多いのですが、そういう訪ねるべき場所がどこかを、まず突き止めるのに苦労しました。行って心からよかったと思う観光地に行けたのは、宿の人に聞いたり、博物館の人に訪ねたりという聞き込み調査のおかげで、そうでもなければ、観光情報を見つけるのがひどく難しかったです。歴史的中心街は美しいけれども、書店などは郊外にあったために、旅行ガイドを購入することもできなかったからです。

 というわけで、夫の車の購入に(わたしもローンの頭金を払っています)、新型コロナウイルス感染の影響で予想されるわたしの収入減、そして、北伊はまだ感染者が多くかつ物価が高いことを考慮して、この夏は、魅力があってかつ値段がお得で、それほどの遠方ではなく、感染率も少ないモリーゼを中心に、4、5泊の旅をすることに決まりました。日数も限られているので、今年は効率的に回ろうと、旅行ガイドもあらかじめ購入しました。モリーゼについては、地元の出版社が作っているガイドを購入したいと考えていたのですが、この数か月いつオンライン書店をのぞいてみても、いつになったら手元に届くか分からない状況が続いていたため、すべて、トゥーリング・クラブ・イタリアーノ出版でそろえることとなりました。トゥーリング・クラブは、これまでわたしたちが持っていたのは道路地図だけで、観光ガイドブックは他社のガイドに比べて薄く、情報量も少ないようだったので買ったことがなかったのですが、アブルツォもモリーゼも、おそらくは外国からの旅行者が少ないためか、販売されている旅行ガイドの数がひどく限られていたのです。かつて日本語を教えた社会人の生徒の中に、旅行好きで、「旅行ガイドならトゥーリング・クラブのガイドが一番」と常々言っていた人がいたこともあり、今回は購入に踏み切りました。

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Pietrabbondante (IS) 20/7/2020

 モリーゼのガイドの表紙は、わたしたちが訪ねて感嘆した村の一つ、ピエートラッボンダンテ(Pietrabbondante)の写真になっています。

 イゼルニアの人から聞いて、イゼルニアの町や博物館、周辺の趣ある村を訪ねたあとは、イタリアで最も美しい村とされている村をいくつか訪ねたのですが、行ってみてがっかりしたこともあり、モリーゼの人には、「イタリアで最も美しい村は政治的理由から選ばれているだけだから」という人さえいました。美しい村には入っていないピエートラッボンダンテは、一方、会う人すべてがぜひ行くようにと勧めるので、行くことにしたのです。

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 まずは村のはずれにある古代遺跡、古代サンニート人が築いた神殿や円形劇場の遺跡を訪ねました。昨年も記事でご紹介したのですが、遺跡もみごとで

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眺めもすばらしかったです。

 古代遺跡を訪ねたあとは、すぐにピエートラッボンダンテに向かい、

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岩と家が共存するようにひしめく小路を歩いてから、上から2枚目の写真で、村の右手にそびえる大きな岩に登りました。

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 岩のてっぺんの十字架まで登ると、

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遠方の山や平野を見渡すことができ、

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切り立つ岩を取り囲むように家が立ち並ぶピエートラッボンダンテの町並みも、眼下に見ることができました。

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 一方この写真は、岩山を下りて、村の中心街へと戻る途中に撮影したものです。

 過去の経験から、旅行中の記事投稿は大変なので、できるだけ出発前に留守中の記事を投稿しておこうと、この記事はイタリア時間の前夜、7月19日日曜の午後11時半過ぎに書いていて、日本時間20日午後5時に予約投稿をする予定です。イタリア時間では朝10時のその頃に、おそらく我が家を出発することになると思います。旅行中は、いいねやコメントのお返しが遅れがちになってしまいます。すみませんが、ご了承くださいませ。

 実はこの旅行中の予約投稿の予行演習として、この数日はずっと記事を予約投稿にしていたのですが、ひょっとしてどなたか気づかれた方がおいででしょうか。では皆さま、行って参ります。

関連記事へのリンク
- 岩壁の村に古代神殿・劇場を訪ねて、モリーゼ ピエートラッボンダンテ (20/7/2019)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ムームー at 2020-07-20 18:04 x
古代遺跡の旅
見せて貰うだけで素晴らしくて行きたくなります
高台に建って眼下に町並みが・・・
いつもこういう景色を見るとどのようにして
建築したのかと想像します
素敵な旅になりますように~行ってらっしゃい~
予約投稿が出来ますからいいですね
Commented by meife-no-shiawase at 2020-07-20 22:57
遺跡とか大好きです。
その時代にどんな風だったのか・・・
思いをめぐらせると本当に不思議な気持ちになります。

その時にその次代の人がそこにいて、生活をしていて
それが現在の今も残っているというのに感激します。

なおこさん。楽しいご旅行になりますように。
また戻られたあとのアップを今から楽しみにしております。

Commented by milletti_naoko at 2020-07-26 21:57
ムームーさん、ありがとうございます。はるかな昔に、この場所に町を築いた民族、今も岩間の村に暮らす人々がいることと町並みに驚きました。

昨日無事ペルージャの我が家に戻りました。
Commented by milletti_naoko at 2020-07-26 22:01
メイフェさん、わたしもいろいろな時代の遺跡を訪ねるのが好きです♪ それぞれの時代の人々の暮らしや歴史のドラマを思うと、さらに感慨深いものがありますよね。

ありがとうございます。昨晩無事にペルージャの我が家に戻りました。
by milletti_naoko | 2020-07-20 17:00 | Molise | Comments(4)