イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

夏の旬トマト入り炒り卵と黒トリュフ、ペルージャ

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 毎日夏らしい暑い日が続き、ペルージャの我が家で義父が育てるトマト(pomodoro)に続いて、ミジャーナで夫が手がけるトマトも、真っ赤な実が次々と実るようになりました。

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 生のままサラダとして食べたり、パスタの具にしたり、他の夏野菜といっしょにに調理したりと、今は、トマトやズッキーニなどの夏野菜がしばしば食卓に上ります。

 そうして、トマトと言えば、うちの夫が大好きな料理の一つは、トマト入り炒り卵(frittata ai pomodori)です。

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 夏の盛りには毎日トマトがたくさん収穫できると同時に、鶏たちもたくさんの卵を産みます。夫が幼い頃から、義母が夏にはしばしばこのトマト入り炒り卵を作ったのは、このふんだんにある旬の食材をおいしく食べよう、たくさん消費しようという暮らしの知恵でもあるような気がします。

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 まずは、フライパンで、タマネギ2分の1個を、エクストラバージンのオリーブオイルで十分に炒め、透きとおってしんなりしたら、あらかじめざく切りにしていたトマト(3、400gくらいのような気がします)を加えて、10〜15分ほど煮立てます。その間に、生卵を4、5個割って、塩少々を加え、よくかき混ぜておき、トマトが十分煮つまった頃に、フライパンのトマトとタマネギに加え、かき混ぜてできあがりです。

 いつもだいたい目分量で作っています。何度も作ってみて、夫が一番好きな分量は、配分はこういう感じではないかと思います。夫は黄身に半熟程度に火が通るのが好きなので、火加減も夫好みに仕上げています。簡単にできておいしい上に、夫がとても喜んでくれる、ありがたい一品です。

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 昨日は夫が知人から、テッツィオ山で採れた黒トリュフ(tartufo nero)をもらってきました。

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 そうして夫の希望で、今日の昼はこの黒トリュフをパスタの具にして食べました。わたしは香りもあっておいしいと思ったのですが、夫は風味が今ひとつだと言います。今晩そのトリュフをくれた知人に会ったときに、夫がその話をしたら、もう黒トリュフは採っておいしい時期が過ぎようとしているところだからね、そんなもんだよと言っていました。

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 ちなみにパスタは、マルケ州に住む夫のいとこが勧めてくれて、夫もとても気に入ったラ・パスタ・ディ・カメリーノ(La Pasta di Camerino)タッリャテッレ(tagliatelle)です。

 テラスではバジルがすくすく育ち、畑ではズッキーニもどんどん育っています。毎日、新鮮な旬の食べ物を口にすることができて、ありがたいことです。ちなみに昼食には、トマトのサラダや鶏肉の照り焼きも作ったのですが、慌ただしくて写真を撮る余裕がありませんでした。鶏肉の照り焼きは夫も大好きです。甘くなりすぎないように、みりんは白ワインで代用しています。もともとは、照り焼きは昨日の夕食の予定だったのですが、帰宅するなり「今日は夕日を見送ってピザを食べよう」と夫が言うので、予定を変更したのです。そうして、黒トリュフは早く調理しなくてはと言うことで、今日は、和洋が入り混じった昼食になったのでありました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:猛暑を乗り切る、【サッパリ や スタミナ】なごはんを教えて!
Commented by ciao66 at 2020-08-14 18:55
「トマト入り炒り卵」これは美味しそうですね。初めて拝見しました。私でも簡単に出来そうな気がしますので一度試してみたいです。
トリュフ入りのパスタは贅沢な一品ですね。しかもたっぷりと!やはり犬で探してくるのでしょうか?
Commented by BBpinevalley at 2020-08-14 19:26
こんばんは。

美味しくて、楽しい生活ですね。
ご主人様の好み通りに仕上げてらして、良い奥様です。
このトマト入り炒り卵、中国人がすごく良く作る家庭料理なんだそうです。
うちに住んでいたウーファーの子がそう言って、同じようなのを作ってくれました。
とても美味しかったです。
日本でも、オムライスにはトマトケチャップと決まっていますし、家庭の味なんですね、トマトと卵。
Commented by meife-no-shiawase at 2020-08-14 22:37
すごいトマトですね~!!!
1番大きく映っているトマトはなにか小さなトマトが
たくさんくっついているように見えます。
イタリアのトマトは甘いのでしょうか♪

すごくびっくりです。
中華料理にまったく同じようなトマトと卵のお料理があります。
でもごま油に生姜の千切りをいれて、トマトと卵と玉ねぎで炒めます。
たぶん、出来上がりの味は全然違うような。笑。
見た目はそっくりです♪

なおこさんは普段はやはりイタリアンのお料理を作ることが多いのでしょうか?
私はだんだんしょうがやニンニク、ごま油を使う
中華っぽいお料理が増えています。笑。
Commented by 3841arischan at 2020-08-15 05:51
なおこさん、実は、我が家でも
定番のトマトの卵炒めなのです❤
が、玉ねぎは、入らず、トマトだけです(o^^o)
自家製のトマトがこんなに立派なのがなるって羨ましいですね(*^^*)
我が家は、日当たりが悪いから精々プチトマトです❤
それでも今年は、猛暑で、カンカン照りだから熟してます❤
が、昨日は、36℃だった!お墓参りしましたが、夕方5時でも暑く
熱中症になりそうな感じで、NaやK入りのタブレットを食べたりしています!
今日の愛媛の予報は、38℃、全国的にそのくらいになるそうです!!
コロナに加えて猛暑、今年の夏は、ヤレヤレと言う感じです(^。^;)
Commented by milletti_naoko at 2020-08-15 16:58
ciao66さん、手軽にできておいしいので、機会があればぜひお試しください。トリュフを見つけた人は、そうです。犬を連れてありかを探しています。
Commented by milletti_naoko at 2020-08-15 17:00
BBpinevalleyさん、せっかく作るのだから喜んでもらえるようにと思うのですが、今日はわたしが食べたいからと、そういうものを作ることもあるんですよ。

中国の家庭料理でもあると聞いて驚いたのですが、すぐ下にメイフェさんが書かれているコメントを読んで、なるほど味つけに地域色があるのだなあと思いました。

そう言えば、オムレツにはケチャップですよね。トマトと卵は相性がいいのでしょうね♪
Commented by milletti_naoko at 2020-08-15 17:04
メイフェさん、写真に映えるように、たくさんのプチトマトの上に、大きいトマトを載せたので、さらに大きく見えている可能性もあります。トマトは品種や年にもよりますが、十分に熟したトマトは甘くておいしいことが多いように思います。

上yにBBpinevalleyさんがくださったコメントで、中華料理にもと知って驚いたのですが、そちらはごま油に生姜の千切り、こちらではオリーブオイルと、それぞれの食文化の違いが表れていて、おもしろいなあと思いました。
Commented by sunandshadows2020 at 2020-08-16 03:27
夏野菜の中に黒トリュフが入ってなんと贅沢なパスタになりましたね!羨ましい事しきりです。
ご主人好みに仕上げる卵料理、我が夫も半熟程度が好きです。私はサルモネラ菌が恐ろしくつい固めに調理してしまいます。
Commented by milletti_naoko at 2020-08-16 04:21
アリスさん、遠い日本で、同じようにトマトを使った卵料理を作って食べていらっしゃると知って、何だかうれしいです♪

うちも、この大きいトマトを除いては、今のところ夫の畑で採れるトマトはプチトマトが大半なんですよ。愛媛もなんとそんなにも暑いんですね。どうかくれぐれも無理をなさらずに、お大事にお過ごしくださいませ。
Commented by milletti_naoko at 2020-08-16 04:24
お転婆シニアさん、季節のいろいろなおいしいものが食べられて、ありがたいことです。だんなさまも半熟がお好きなんですね! うちも家の鶏の卵なので、なおさらサルモネラが気になりつつも、夫の好みなので半熟程度に仕上げています。わたし自身はよく火が通っている方が好みなのですが、一人のときにそうやって食べられるからでもあります。確かにサルモネラはこわいですよね。
Commented by zakkkan at 2020-08-16 10:22
トマトの・・国ですね
トリフは、日本では贅沢、高級品ですから
家庭料理にでは出てこないので・・(笑)

夏の味・・
Commented by milletti_naoko at 2020-08-18 01:55
zakkkanさん、トリュフはトリュフでも、夏に採れる黒トリュフは、こちらでは意外と安価なんですよ。こちらではシイタケがとんでもなく高いので、やはりその土地独自のものは異国ではどうしても高くなってしまうのですよね。
by milletti_naoko | 2020-08-14 18:30 | Gastronomia | Comments(12)