2020年 08月 15日
村彩る壁画がいいねブラッカーノ


古来皆が海に山にと繰り出すフェッラゴスト(Ferragosto)、8月15日の前日とあって、大勢の人が旅行に、山にと出かけているためでしょう、行きがけに朝食にと寄ったサービスエリアも、主要道路から離れた山も、そのふもとにあるブラッカーノの村も、訪ねる人が多いので驚きました。

独創性に富む壁画(murales)が多く、意表をつくものもあって、散歩が楽しかったです。
村はずれの駐車場に車を置いて歩き始めると、まずはこちらの壁画が飛び込んできました。「ぼくはここに住んでいます。」(Io abito qui)と横に書かれているので、この家の飼い犬かもしれないのですが、犬が見当たらないので、ひょっとしたら山に住むオオカミかもしれません。

緑で花咲く山の中に家があるような、そんなふうに感じさせるこの壁画もすてきだなあと思いました。

どきりとする、こんな壁画もあります。

壁と共に、扉もワインの瓶も花で彩っている街角が、かわいらしいです。

パステル調の色合いも絵も、うまく家の壁や風景に溶け込んでいます。

広大な自然の中に誘い込むような壁画もあります。

この壁画も、青い空に向かって咲く真っ赤なヒナゲシがきれいです。そうして、絵の左隅にはガチョウらしき鳥が2羽いて、イタリアでは皆が知っていて、わたしたちも好きな歌、『Papaveri e Papere』を思い起こさせるので、うれしくなりました。このヒナゲシと若いガチョウの恋の歌に興味がある方は、こちらの記事で、歌の映像と日本語訳を紹介していますので、ご覧ください。

多くの壁画は、村の目抜き通り沿いにあるのですが、時々わき道などにも壁画があり、坂道を登ったり、小路に入ったりして、見に行きました。
あまりにも暑いため、見残した壁画もありますので、もう少し涼しいときに、またゆっくりと訪ねてみたいと思います。

冒頭の写真を撮影しようとカメラを構えていたら、カーブミラーにわたしたちも映っているのに気がついたので、カーブミラーも入るように写してみました。
関連記事へのリンク
- イタリア語学習メルマガ第46号「ひなげしとガチョウの恋の歌、『Papaveri e Papere』(Nilla Pizzi)」
- 聖母子が壁を彩る中世の村、ウンブリア カルヴィ (21/12/2018)
↑ ウンブリアの南の端にあるこの村も、趣ある町並みや風景に、壁画がよく似合って美しいです。イエス・キリストの生誕を主題とする絵が多いのですが、手法や色合いなどはそれぞれに違っています。


インスタ映えしそうな村ですね!
日本にあんな村があったら若い子たちが
殺到しそうです♪
街中で見かける現代アートは主張が強すぎるのも多いのですが、ここの街角アートは、和やかな感じのものが多く、建物との調和や色彩感覚は、さすが芸術の国イタリアだと感心しました。
オオカミがここに住んでいると、それも意表をついて楽しくもありまた大胆な事!
私は壁画はアメリカに来て初めて見ました。
中にはとても有名になってツアーに組まれている通りもあります。生活をより楽しむ暮らしは良いですね、どこの国でも。
近場なら・・いってますね・・私なら
四国にあるのですよ・・芸術村?
でもね、日本人って、どうもジョークに弱い所があって
昔
「不思議な絵」というところ、場所は海外でしたね
その中にいるだけで、楽しめましたから・・
いいな~・・
以前にも なおこさんのブログで
もう少し小規模な絵の描かれた街並みを
拝見しましたが また別の村でしょうか?
スイスなどで
昔に描かれた壁画を見たことはありますが
こんな風に現代的な壁画は 見たことがないです。
真っ赤なトマトも おいしそうですね~
近くのスーパーなどでは
完熟前に収穫したトマトしか 売られていません。
たまに 真っ赤に熟した近場産地のが入手できると
うれしいです。
以前 ポモドーロという名前のレストランが
近場にあったので このイタリア語は覚えています。
アグリオというレストランもあります。
イタリア語では G は読まないのかもしれませんが。
たしか ニンニクですよね。
日本で売られているトマト缶は
ほとんどイタリア製です。
それも とっても安価なので 不思議です。
お写真だけでも楽しい気分になります。
まず飛び込んでくるオオカミ?わんちゃん?が
迫力〜!
これは面白いですね。
韓国に旅行に行ったときにやはり壁に絵が描いてあり
その壁の絵と自分を一緒に撮るのに
たくさんの観光客がきていました。
こちらは観光化はされていないところなのでしょうか?
どなたが描かれたものなのでしょう。
絵が馴染んでいて全体が絵画のように見えてきます♡
風景や建物とうまく調和しているのもいいですよね。今さっと調べると、主題は「自然」である壁画が最も多いとのことなのですが、そういう指示があったのか、描いた人たちが自発的にそういう主題を選んだかについては、また時間のあるときに調べてお話しできたらと考えています。
アメリカではなんと、壁画がツアーに組み込まれている場合さえあるんですね!
四国や海外にも、いろいろと芸術や絵にちなんだ興味深い場所があるのですね。
https://cuoreverde.exblog.jp/30236514/
カルヴィも、趣ある町並みや風景を壁画が彩って美しいのですが、このマルケの村は、数が多いこと、様々に異なる手法や色合いの絵が描かれているのがおもしろいなあと思いました。
真っ赤なトマトもおいしいです。イタリア語でもgの音は読むのですが、gliやgnは独特の発音となり、ニンニクのaglioは、あえてカタカナ書きにすると「アッリョ」に近い音になります。「アーリオオーリオ」と、アーリオと言うのは、二重母音も単子音として発音してしまう北イタリア風の発音です。現代的発音として、これもまた標準イタリア語の発音として許容されるようにはなったのですけれども。
最近になって近くの山を訪ねるようになり、わたしは夫の言葉で初めて知ったのですが、どうやらこの村は、2001年に壁画で有名になったそうです。主要な道路からはかなり外れているにも関わらず、そうして最も暑い時間帯にも関わらず、かなりの観光客が歩いていました。風景に絵がなじんでいるのも、いいですよね♪

あら、エミリア・ロマーニャにも壁画の町があるんですね。
いつか訪ねることができるといいのですが。
ヒナゲシの花、お好きですものね♪ この歌、ご存じでしたか?
だんなさまの世代にとっては、昔の歌すぎるような。

僕が住んでいますですから、確かに犬小屋というか、犬が住んでいる家かとも思ったのですが、この村の壁画に関する記事をいろいろ読むと、どうやらオオカミのような気がしてきました。どの家に住んでみたいかという視点で、壁画を見るのもまた楽しそうですね。
すてきなお言葉をありがとうございます♪