カメラ故障かと思ったらメモリーカード、イタリア旅行・暮らしの写真を添えて

　７月のモリーゼ旅行中、岩山の中に建つ村、ペスコペンナターロ（Pescopennataro）を訪ねたときのことです。

Pescopennataro (IS) 24/7/2020

　天に向かって突き出す岩の高みへと、夫がどんどん登っていくのを、追わなければと思いつつも、


あちらの風景もこちらの花もと、カメラを向けて撮影しながら、岩を登る階段へと向かっていたら、足もとの地面にかなりの凹凸があったのに、それに気づかずに思いきり転んでしまい、カメラを落としてしまいました。それほどの高さからではなかったものの、落ちたカメラが当たった敷石は固く、大きな音がして、本体の隅に傷が入ってしまいました。

　壊れてしまったのではないかと思ったのですが、もともとできるだけ頑丈なカメラをと購入したキャノンのG7 Xでもあり、問題なく使い続けることができたので、ほっとしました。登山中持ち歩くことも少なくないため、うっかり落としたり岩などに当たってしまったりしたためか、ずいぶん前から、すでに液晶モニターの表面にひびが入ってしまっていますが、幸い問題なく使えていました。

Panorama dal Monte Cucco, Sigillo (PG) 1/8/2020
　ところが、８月１日にクッコ山（Monte Cucco）で撮影した写真を見ていたら、青空が写る写真のその上の方に、黒っぽいしみがついているのに気づきました。どの写真にも写っているわけではないので、レンズについた汚れではなく、カメラのセンサーにホコリか何かが付着してしまっているのではないかと思います。幸い、その後は、撮影時にファインダーをのぞいた時点ですでにしみが見えるものの、焦点を合わせている間に、しみがなくなり、写真にはしみが入らなくなったようで、ほっとしています。

Spoleto (PG) 17/8/2020
　ところが昨日、スポレートの南にそびえるフィオンキ山近くの森で過ごした帰りに、この見晴らしのいい場所で写真を撮影したあと、道路の両脇に牛たちがいたので、下方の平野や山を背景に牛を撮影したのですが、撮った途端にカメラの画面に、


　これまで見たことがない、こんな表示が現れたので驚きました。はてなマークの下には、イタリア語で「認識できない画像」と書かれています。

　そうして、カメラ内にある撮影済みの写真を確認すると、撮ったはずの牛と風景の写真は、その中にありません。それでもそのときは、たまたま撮影の仕方が悪かったのだろうくらいに考えていました。そうして、このあとは、久しぶりにスポレートの中心街を歩き、いつもの店で食事をして、夕食やスポレートの夜景も何枚か撮影したのですが、ところが、もうそろそろ駐車場が近いというときになって、撮影後にまた先ほどの「認識できない画像」という表示が現れました。そうして、先の風景写真のあと、スポレートの町で２０枚近く撮ったであろう写真が、１枚もカメラに残っていないことに、そのとき初めて気づきました。夜明かりに美しい石造りの町で、高みに2羽並んで眠る鳩がかわいらしく、近くのバルコニーや門も風情があるからと写したつもりでいたのに、まったく撮れていなかったのです。


　昨夜遅くに帰宅してから、写したはずの写真がないことを再度確認し、屋内で試しに写真を撮ったものの、前述のエラー表示が出るばかりです。そこで、さっとインターネットで調べ、こちらのイタリア語のページを斜め読みして、ひょっとしたらカメラ本体ではなく、メモリーカードの不具合で、SDカードさえ交換すれば写真が撮れるようになるかもしれないという希望が湧きました。ただ、それを確認するためには、別のSDカードを挿入してみないといけないのですが、遠い昔に使っていた２GBのSDカードは、昨晩は見つからず、夜も遅いので、翌朝、つまり今朝になってから再度探してみることにしました。

Perugia 18/8/2020
　そうして、今朝なんとか探し当てた古いSDカードをカメラに挿入すると、こんなふうにきちんと撮影できたので、ほっとしました。写したのは、いつもの日曜の町の丘の風景です。今日も青空が広がり、また暑い１日となりそうです。

　古いSDカードには、2011年6月の写真が保存されていました。ということは、これまで使っていた１６GBのカードはもう8年半も使っていたわけで、もう寿命が来てしまったのだと思います。懐かしい写真がたくさん入っていましたので、ここに数枚ご紹介します。

Con le nipotine ancora piccole 5/6/2011
　まずは、今はもうわたしよりすっかり背が高くなった姪たちが、まだ小さかった頃に、いっしょに撮影した写真です。

Monte Cucco, Sigillo (PG) 10/6/2011
　昔クッコ山を歩いて頂上を目指したのに、登頂できなかったことがあったのは覚えていたのですが、そのときの写真もありました。このまま道路をまっすぐ進めば、頂上への登山口があるのですが、このときは途中で右に曲がり、森の中から歩き始めたために、


　目前に見えた頂上とわたしたちの間には谷間があって、かなり下方へと下ってからまた頂上を目指して登らなければいけないような状況だったので、あきらめて引き返したのです。

Castiglione del Lago (PG) 17/6/2011
　最後にご紹介するのは、トラジメーノ湖（Lago Trasimeno）のほとりにあるカスティッリョーネ・デル・ラーゴ（Castiglione del Lago）の歴史的中心街を散歩していたら、


たまたま見ることになったたくさんのフェラーリ（Ferrari）の写真です。

　メモリーカードは、さっそく新しいものを注文し、カメラのセンサーについては、今後もまた問題があるようであれば、ペルージャ市内にあるカメラの修理専門店で清掃してもらおうと考えています。撮影枚数も多いわたしが、すでに4年半使っていて、液晶モニターの画面のひびなど、あちこちに問題も出てきていますので、買い替えも視野に入れています。マクロでなかなか焦点が合わず、光学ズームでの拡大は4.2倍までにとどまるものの、今使っているG7 Xが気に入っています。新たなカメラの購入の前には、またいろいろ調べてみるつもりですが、野山を歩くのに持ち歩きやすく、丈夫で、いい写真が撮れるので、次もG7 X Mark IIにしようかなと、今は考えています。現在の価格は、アマゾンイタリアでは、Mark IIは503.99ユーロであるのに対して、Mark IIIは711.80で、200ユーロ以上も高く、寄せられている口コミを見ても、Mark IIの方が性能がいいように思われるからです。

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Nel giugno del 2011 con le nipotine ancora piccole.
Per frequenti "errori di immagine non identificata", ho sostituito la scheda di memoria. Per fortuna ora riesco a fotografare di nuovo e poi nella vecchia scheda di memoria che ha risuscitato la mia macchina fotografica c'erano molte foto del giugno 2011.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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