2020年 08月 27日
サン・ヴィチーノ山・チンゴリ湖と危ない二人

山頂付近からの見晴らしがすばらしく、

西には、ウンブリア州のクッコ山(Monte Cucco、1566m)、そしてその北にそびえるマルケ州のアクート山(Monte Acuto、1701m)が、見えました。

山頂の周囲を歩いていると、下方に青い湖が見えて、その色と形から、夫もわたしも一瞬マルケ州のフィアストラ湖かと思ったのですが、形や方向から、サン・ヴィチーノ山の北東にあるチンゴリ湖(Lago di Cingoli)だと分かりました。
チンゴリ湖も、サン・ヴィチーノ山同様に、マルケ州マチェラータ県にある湖で、実は2度ほど訪ねたことがあるのですが、2度とも本来の目的地ではなく、たまたま立ち寄ることになっただけでした。

最初に訪ねたのは、当時使っていたカメラにGPS機能がついていたおかげで分かったのですが、2017年2月です。写真とぼんやりとした記憶から思うに、ドライブ中に湖が見えたので、

車から降りて訪ねたものの、すぐ湖を後にしました。

2度目は去年の4月で、今も昔ながらに水力を利用して石で小麦を挽くチンゴリの水車小屋を訪ねたとき(リンクはこちら)、昼食を食べるならと勧めてくれた店がチンゴリ湖畔にあったのですが、湖畔とは言っても、店の裏から湖はこんなふうに見えるだけでした。

すぐ近くにいたときは、その一部だけしか見えなかったチンゴリ湖が、離れた山の高みからは、こんなふうにきれいに見えることが、不思議であると同時におもしろく、また、日常生活ではこういうことがよくあるのだろうと思います。
閑話休題。フェッラゴストの前日とあって、サン・ヴィチーノ山に登る途中も、そして山頂でも大勢の人に出会いました。帰り道、それほど広い山道ではないのに、向こうから道いっぱいに広がって歩いてくる若者たちがいて、距離を取ろうと山の脇へと下ったら、思いきり転んでしまい、今もそのときのあざが少し残っています。転んだときを除いては、山は大きく、山頂周辺も広いので、他の人との距離は十分に取ることができました。ただ、大声で話し続ける人もいて、頂上はかなりにぎやかでした。さらに、はやし立てるような声が聞こえてきたので、何かと思ったら、

なんと大きな十字架によじ登った二人がいて、その様子を一行のだれかが、ドローンで撮影しようとしているようでした。
皆さん、山の上でこういう危険な行為は絶対しないように、しようとする人がいたら注意するようにしましょう。

頂上へと向かうトレッキングコースは、途中からまったく日陰のない草原となり、登りは大変でした。このあたりを登っていたら、右手の森の木々の中から、夫婦らしき二人連れが出てきたので、山頂から下るときは、にぎやかな十字架の周囲と日光を避けて、その二人連れが通ったであろう森の中を下る道を探しました。

ところが、森の中を行くトレッキングコースは、どうやら洞窟に向かうだけで、わたしたちが登ってきたトレッキングコースと合流する道はないようです。そのため、途中からは見当をつけて、だいたいこちらの方ではないかという方向へ歩いていきました。ところが、ようやく森から抜け出てみると、予想していたところとは違うところに出てしまっていました。そこで、目指す場所まで行くために、足元の危ない森の中の斜面を、夫についてはらはらしながら歩き、ようやく元のトレッキングコースに出られたときには、本当にほっとしました。
詳しい登山地図を持たないときには特に、登山道を離れて、自分たちの判断で勝手に歩いてはいけないと、つくづく思いました。
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湖も近くで見るのと、遠くからではまるで雰囲気が違うと、旅行中にバスの車窓でみながら思うことがよくあります!
イタリアは、こういう湖が多く点在していて風光明媚なところが多いと改めて感じます♡
なおこさんとご主人様は、トレッキングに慣れていらっしゃるので、どうしても近道とか涼しい道を追求した結果、もとの登山道からは外れた道を歩くことになっちゃうのでしょうか(*^_^*)
危険という意味ではやはり決められた登山道を行くのが良いのでしょうね!
気温は、どのぐらいですか
日本は、まだまだ、猛暑日が続いてます
引っ越しが終わりました
漸く、昨日の続きに、違和感なく
継続です
遅れましたが、また、立ち寄ってくださいね
zakkkan
森の中に入っていく人が多かったのですが、トレッキングコースは洞窟へ行く道だけだったと分かった時点で引き返すべきだったと反省しました。
イタリアもまだ暑いのですが、明日はまた大雨が降って、翌日は気温が下がるそうです。まだ暑い日が日本では続くようですね。どうかお体を大切にお過ごしくださいね。
引越しの作業、大変だったことでしょうね。お疲れさまです。
これからもよろしくお願い申し上げます♪