2020年 09月 10日
この夏はイタリア人は休暇でどこへ、World Voice連載第2回
同調査によると、この夏はイタリア国内を旅行先として選んだイタリア人が93%で、昨年の86%に比べて増加しています。また、この夏の旅行では、短い旅行日数で、遠方を避け、宿泊には、自分の別荘や親戚・友人の家、賃貸住宅、キャンプ場を選ぶイタリア人が多かったことが明らかになり、旅行消費額も今年は25%減少して、一人あたり平均588ユーロとなっています。
では、2020年夏、イタリア人はイタリア国内のどこへ旅行に出かけたのでしょうか。
ニューズウィーク日本版姉妹サイト、World Voiceでのわたしの連載、「イタリアの緑のこころ」第2回では、「2020年夏 イタリア観光業とイタリア人の旅行動向」と題して、この夏のイタリア人の旅行の在り方、そして、イタリアの観光業が外国人観光客の大幅減少で深刻な打撃を受けている状況について、お話ししています。
よろしかったら、ぜひお読みください。記事へのリンクは以下のとおりです。
- Newsweek Japan - World Voice - 2020年夏 イタリア観光業とイタリア人の旅行動向 (2020/8/31)
記事を読まれると、日曜のセニガッリアの海岸に、9月になってもまだたくさんの海水浴客がいた理由も、お分かりになるのではないかと思います。
World Voiceの記事に、ベネチアの写真を選んだのは、「ウンブリアだけではなく、広くイタリアについても記事を書いていくつもりです」とお伝えしたい気持ちからです。また、記事が長くなりすぎたので割愛したのですが、Il Sole 24 Ore紙の記事(リンクはこちら)によると、「消費額の大きいアメリカ人をはじめとする外国人観光客の大幅な減少の影響がとりわけ深刻なのは、外国人観光客の多い歴史・芸術の町」で、その例として、ミラノ、フィレンツェ、ベネチアやローマが挙げられているからです。
ベネチアと言えば、塩野七生さんの『ルネサンスの女たち』は、ずいぶん前に、最後の章である「第4章 カテリーナ・コルネール」を読み始めたのに、まだ読み終えることができていません。自らの利権拡大と温存のために、倫理に反した行動に出て、多くの人に悲劇的な運命を負わせるベネチアにそら恐ろしくなり、嫌気がさして、あと少しで読了というところなのに、先に進めずにいるからです。5世紀の昔の話であり、人の命や幸せよりも国の命運や利益を重んじる風潮が当時あったことは知りつつも、しばらくはベネチア嫌いになってしまいそうな、そんなわたしです。
関連記事へのリンク
- Word Voiceでイタリア情報発信、初記事は「イタリアの心のふるさと ウンブリア」 (2020/9/4)
- 青い海にぎわう砂浜セニガッリア (2020/9/7)
- 読書中『ルネサンスの女たち』とマントヴァ旅行の写真 (2020/8/8)
- ルクレツィアと文書く思いと暮れゆく湖 (2020/8/13)
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
世界中の観光地が大打撃を受けてますね。
インバウンドに頼ってきた日本は観光業だけでは
なくあらゆる業種で大変なことになってます。
日本人の同調圧力で、飲食や旅行が「悪」のように
なってます。
ラッシュアワーのように移動しますよ
それを眺めている私は
故郷を持つ人がうらやましいと
しかし、流石にコロナ
「故郷に菌を持ち込まないで」の隠れタレコミで
移動が少なかったらしいです
ヨーロッパの人たちは
このサマー休暇の長さを、今年は?
さぞや、持て余されたでしょうね
今に限ったことではないのですが、日本では、「働け働け、給料は据え置き」ではなく、もっと働く人が、時間にもお金にも余裕があり、暮らしを楽しめるような状況にしていくことが、結局は本当の意味で国や国民が、そして経済も自然に豊かになっていくために、欠かせないのではないかと感じています。
感染者が万一いたとしても感染をできるだけ防げるような対策を、店でも博物館でも取るようにと、イタリアでは国による規制があり、さらに州によってはより厳しい規制も定めているので、皆、テラス席など屋外を好んではいますが、それで観光や外食にも出かけやすくなっているように思います。
欧州他国からの観光客も、例年より少ないとは言えイタリアには来ていましたし、皆、国内はいつもより短くても旅行はしている人が、ヨーロッパには多いのではないかと思います。国の規制があるため、混み合いそうな観光地などで、人が集まりすぎないよう、またはマスクをして距離が取れるよう促すため、取り締まるために、街角に立ったり巡回したりする警察の姿を見かけることも多く、それで安心して旅をしやすいということもあるかもしれません。
安く費用を掛けない・・泊まる場所が友人親戚宅やキャンプを選び
近距離・・遠方を避け・・期間も短い日数とまさに安近短典型ですね(@_@)
コロナ禍の中では海外にも行けませんし・・不安が渦巻く
世の中ではあまりお金を派手に使うのは避けるのですかね
その方が賢明だと私も思います(+_+)
そんな最中でも工夫して楽しみを見出しレジャーに出かける。
感染防止が徹底されている下敷きと高い意識が前提でないと
コロナの手痛いしっぺ返しを食いそうですね(+_+)汗
こちらでも同じような傾向ですが・・不思議に思うのは
最近茶畑が後継不足で宅地分譲地化されるところが多くて
誰がこんなコロナ禍の最中に買うのだろう?売れない
だろうな・・と思っていたら・・盛況で殆ど完売(^-^;
特別安くもないのに・・なぜだ?が渦巻いてます((+_+))
・・・人の消費マインドって謎が多いです・・・
こんな時に一生の買い物する気持ちが分からないです(謎)
なんともいえず美しいお花が広がるお写真に心癒されます。
本当に海水浴に来ている方が多い~。
でもコロナで自粛が強いられていた時はこちらも誰もいなかったのでしょうね・・・。
そう思うと回復を喜びたくなります。
でも人ってなぜ旅に出るのでしょうね。笑。
皆さん、それぞれ理由は違うのだと思いますが
今回、このコロナが収束したら何をしたい?と聞かれて
旅行に行きたいと一番に回答する人はきっとものすごく多いと思います。
私もその一人です。笑。
静岡の茶畑でさえ、やはり後継者がなかなか見つからない状況にあるんですね。それは確かに不思議ですよね。経済的に厳しい不況の状況が続くにも関わらず、ウンブリアでもどういうわけか、郊外の畑がどんどん住宅に変わっていったので、わたしたちもよくいぶかったものです。
もっと国や地方が、農業に取り組んでみたいという意欲のある人を支援して、何とか茶畑が守られるような方向で行政を行ってくれるとよいのですけれども。
長いながい間自分のうち、自分の住む市町村、自分の暮らす州と、移動を制限されていた反動もあって、青い広い海を求める人、ようやくの休暇を楽しもうという人が、やはり多かったというのもあるかもしれません。
今は行きたいのに行けないところが、皆さんきっとあると思います。メイフェさんもなんですね! いつか皆が自由に、自分の行きたいと思う場所に再び行ける日が早く来ますように。