2020年 09月 24日
ズッキーニ花トマト食卓に秋分の日に
花のうち半分は、一回りも二回りも大きいカボチャの花です。
花は衣をつけて揚げるのがおいしいのですが、我が家では貴重なエクストラ・ヴァージンのオリーブオイルを使うので、この機会にトンカツも揚げることにしました。
そのため、衣を作ろうと、大きめの卵を選んで割ると、黄身が二つ入っています。
パン粉を作るには、義母が、古くなって固くなったパンをぶつ切りにして乾燥させたものを、電動のパン・チーズ削り器(grattugia per pane e formaggio、リンクはこちら)で削って作り、作り置きにして必要なときに使っているので、我が家でも、そうしています。そうして削ったものに、さらにふるいをかけるのですが、パスタ湯切りザルを使ってふるうので、少々大きめの粒も混ざっています。
今回使ったパン粉は、削る前のパンの中に、全粒粉でできたパンや、表面の焼き色がかなり濃いパンが混じっていたので、いつもに比べて色が濃くなり、いろんな色の粉が混じっています。
こんなふうに固くなったパンで作ったパン粉でもおいしい料理ができます、と言うより、義母はずっとそうして、食べきれずに固くなった古いパンを乾燥させてパン粉にするという物を大切にする暮らしをずっと続けてきたわけで、イタリアでもヨーロッパでもそういう家庭が多いのではないかと思います。ところがどういうわけか、最近になって、テレビの料理番組で、とあるシェフが何かの料理をうまく作る秘訣は、よくあるパン粉、パンを削った粉(pangrattato、pane grattugiato)ではなく、日本のpankoを使うことだと言っていたので、驚きました。今思いついて調べてみると、pankoという商品名で売られているパン粉が、アマゾンイタリアにたくさんあるので、さらに驚きました。(リンクはこちら)英語やイタリア語で、パン粉の説明として、「日本の、日本式の」という言葉が添えられている商品もかなりあります。
閑話休題。まだらなパン粉を使ったので、トンカツも色がまだらになってしまいましたが、こうして、日本とイタリアの要素が入り混じった昼食ができあがりました。夫はトンカツが好きなので、喜んでくれました。花を揚げてからトンカツを揚げたために、花が熱々ではなかったのが残念です。
みそ汁には森永の豆腐(リンクはこちら)を使ったのですが、包装の箱の下方に残った豆腐もかき出して使っているので、見た目には美しくない形をした豆腐があります。
庭ではおいしいイチジクが次々に実っています。夫が木にハシゴを立てかけて摘んでくれる実を、朝や午後に、おやつとして食べています。
6泊7日の旅行から戻って、久しぶりにミジャーナに行った夫が、収穫して帰ったトマトが、赤い色がとても鮮やかで、花のような形をしているので、何だかひなげしの花のようできれいだなと思って撮影しました。ひときわ赤くなって、皮がはち切れそうになっているトマトは、若干育ちすぎて傷んでいる部分もあったものの、十分に熟したトマトは、甘くておいしかったです。
夕食には、このうち特に熟したトマトを使って、炒り卵を作りました。鶏がたくさん卵を産み、畑でトマトがどんどん育つ夏に、夫がいつも幼い頃から食べ慣れてきたお義母さんの味の、トマトとタマネギ入りの炒り卵です。残りのトマトは、昨日、サラダにして食べました。
秋分の日はこうして、夏が贈ってくれた幸を味わうと共に、南イタリアで買って帰ったマテーラのおいしいパンとタラッリも楽しみました。さあ、食欲の秋の始まりです。
関連記事へのリンク
- カボチャの花 (27/8/2012)
- 花おいし夏野菜のてんぷら、ズッキーニ (14/7/2016)
- 夏の旬トマト入り炒り卵と黒トリュフ、ペルージャ (14/8/2020)
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Friggo i fiori, forse gli ultimi fiori di zucca di quest'estate
e anche i tonkatsu, carne di maiale impanata
visto che utilizzo il prezioso olio d'oliva extravergine.
Doni dell'estate a tavole nel giorno di equinozio.
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パンが主食のイタリアでは、古いパンを削ってパン粉を作るのは道理にかなってますね!食べ物を無駄にしないようにするには良いアイデアだと思います!
固いパンをフレンチトーストで食べるフランスのような食べイアタもありますが・・・
ズッキ―二のお花の天麩羅美味しそうです~♡
知らなかったので驚きました・・確かに畑に咲いていた
大きなお花のトロロアオイというレモンイエローの夏花が
実は食用の花だとこの夏初めて知りましたので・・(笑)
ズッキーニもカボチャもあり得ない事ではないですね☆彡
今日ブログに上げた黄色い冬瓜の花も食べられたりして(^-^;
しかし・・天ぷらにしたお花を拝見しましたが美味しそうですね!
トンカツは手作りのパン粉で・・それもまた美味しそうですよ!
私もトンカツ大好きなのでお腹が空きました!(^^)!
炒り卵はハートがモチーフされているのでしょうか☆彡
可愛らしくて・・しかも・・美味しそうですね(*^^*)
マテーラのパンも美味しそうで食欲の秋が楽しめそうですね(*^^)v
ミラノの薄いカツのようなものが
名物ですよね。私はナポリで食べた
イカのリング揚げの美味しさが忘れられません。
イタリアの人は揚げ物が好きなのでしょうかね。
そこらへんも日本人と共通してますね。
トマトを使う料理も多いですね。
イタリアのトマトは熱を加えたほうが
美味しいと聞きましたが、そうなのでしょうか。
特に卵でふんわりした衣、それとサクサクとした歯触りのズッキーニの花が調和して、、、、、私はその為にズッキーニを育てる程です。完熟トマトもお庭の無花果もさぞ美味しい事でしょう。食欲の秋、始まりましたね!
美味しそうですね!カツはミラノ風でしょうか?!ミラノ風カツレツが大好きで、むかし何時も行っていた銀座のイタリアンでは私がレストランに行くと厨房で豚肉を叩いて薄く延ばす音が響きました。注文をする前です。汐留で一人数万円もするイタリアンレストランで食事をした時にコース以外にミラノ風カツレツを1品頼んだのですが、分厚いカツレツが出てきた事があります。店員に尋ねるとイタリア人シェフが出て来て、長々と英語で説明をしてくれました。やはり薄い方が良いですね!
食欲そそります
こうして、見せていただくと、ご飯も食べるのです
パン粉
日本では数種類あります
生パン粉、あらびき、細かい目のやら
私も、サンドイッチにしたとき、耳を切り取りますから
そのみみを冷凍庫で保存して、ミキサーにかけて
やっていたころもありましたが
今は、一袋100円ですから買います(笑)
パン粉は、結構揚げ物でなくても
魚や野菜に絡めて、フライパンで焼くときに重宝しますよ
食欲の・・秋ですね・・
レシピ、どんどんアップください
楽しみです
なるほど・・・
パン粉。固くなったパンでパン粉を。
なおこさんは嫁ぎ先のお義母さまの良いところはちゃんと
取り入れていらっしゃる♪
そんなお嫁ちゃんが可愛いんでしょうね~。
お義母さま、いつも食材を分けてくださったり
なおこさんとはいい関係を築いていらっしゃるのがわかります。
それにしても日本のパン粉を使うって!!!
リンク先を見ましたがPankoって!!!可笑しい~♪
Japanese styleって書いてあるのもありますね。
面白い~。
チーズ削り器だと、かなり細かくなりますね。
なのでパン粉の衣が薄めになってカリッとして美味しそうです。
お花のような真っ赤なトマト。すごく可愛い~。
イタリアのトマトは甘いですか?
台湾のトマトは酸っぱいです。
真っ赤で完熟に見えても、甘いトマトはあまりなくて
甘いのが食べたい時はプチトマトを買います。
イタリアはトマトも色々種類がありそうですね♡
フレンチトーストもおいしいですよね♪ ありがとうございます。花のてんぷら、おいしかったです。
ありがとうございます。お馬さんのブログもいつもおいしそうで、わたしはカレーや焼き鳥(缶だけですが)がおいしそうだなあと思いながら拝読しています。
ミラノのカツレツはよく知られていますよね。ナポリも海に近いので、新鮮なイカをさっと揚げた料理、さぞかしおいしかったことでしょうね。魚介料理や前菜には、確かに揚げ物がよく登場しますが、イタリア料理全体の中で見ると、そのごく一部ではないかという気がします。
トマトは品種も熟し具合も様々ですし、味には好みもあるので、一概には言いにくく、生でサラダにしてもおいしいトマトがある一方で、火を通した方が甘くてコクがあっておいしいトマトもあります。
パン粉も、日本ではそんなに種類があるんですね。主食がパンのイタリアでは、パンが古くなり固くなってしまうことは少なくないので、そういうときに乾かしておいて削ったパン粉だけで、魚料理や揚げ物に使うのに、十分に間に合うのですが、米が主食の日本では、パン粉はそうして入手した方がずっと安いし、お手軽ですね。イタリアでは、魚や野菜をオーブンで調理するときにパン粉を使うことが多く、日本でパン粉と言うと、わたしがさっと思いつくのは、トンカツやハンバーグだったのですが、なんとフライパンでの魚や野菜料理にも使われているんですね!
ありがとうございます。手軽にできておいしい料理を、また時々少しずつご紹介していけたらと考えています。
日本のパン粉がイタリアでも売られていて、しかも商品名がpankoだなんてと、びっくりしました。おもしろいですよね。こちらで伝統的に使われてきたパン粉とは別物だという意識から、きっとpankoという語をそのまま使うことにしたのでしょうね。わたしの生徒たちはこの言葉は知らないかもしれないのですが、パン粉の「パン」は日本語学習者にとっても基本重要語で、ポルトガル語から日本語への外来語であること、「粉」が「小麦粉」の「粉」であり、「花粉」という言葉に使われていることも考えると、日本語の授業での学習にも効果的に使えそうです。
義母宅にあるこの削り器は、チーズ削り器を、義母がパンを削るのにも使っているのだと思っていたら、今回調べて、商品自体がパン・チーズ両方の削り器だったことが分かって驚きました。確かに、パンを削るにはかなり頑丈である必要がありますから、単にチーズ用の商品では、刃がすぐに傷んでしまいそうです。薄い粉と少し粗い粉が、いいコンビを組んで、おいしい衣となってくれているように思います。
夫もわたしもトマトは十分に熟して赤くなってから収穫して食べるのが好きなのですが、ここまで赤いトマトは初めて見たように思います。色も形も見たとたんに花のようにきれいだと思い、カメラを取りに行きました。トマトの品種によって違うのですが、十分に熟したトマト、そして熟してから収穫したトマトは、甘いことが多いです。甘いプチトマトに出会うこともあるのですが、我が家では、今年のプチトマトは、大きいトマトよりも酸味が若干感じられるものが多いです。ひょっとしたら、これはイタリアでもありがちなのですが、熟すまでにまだ青さが残る時期に収穫して、運送される途中、店頭に並ぶまでの間に赤くなったトマトだから、赤くても酸味があるという可能性もあるかもしれません。でも、台湾の方が、そういう酸味のあるトマトを好まれるので、そういうトマトが選ばれて栽培・販売されているという可能性もあるかと思います。
イタリアは赤いトマトもいろいろ種類が多いですし、一度、いろんな色のトマトを見て驚いたこともあり、いつかそのときのことを記事にしようと思いつつ、すでに数年が経ってしまっています。いつか必ず!
私も時折
冷凍庫に眠っているカチカチパンを
大根おろし器で おろして
パン粉にしています。
スーパーでも パンの残りを使った
袋入りの 生パン粉があり
それは 市販のパック入りの大量生産のパン粉より
ずっとおいしいです。
このイタリアの真っ赤なトマトは
日本では作られてないのかもしれませんね。
自分で作らないと 真っ赤なトマトは食べられません。
今になって日本で食べていたトマトを思うと、完熟と書かれていても、まだまだそれほど赤くなかったように記憶しています。採れたて、本当に熟したときに食べられること、ありがたいなあと思います。