イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

フラミンゴ水鏡きれいチルチェーオ国立公園、ラッツィオ

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 9月の南イタリア旅行の際、ペルージャからマテーラまでは遠いからと、夫が行きたがっていた海辺に1泊し、翌朝、宿泊していたホテルのあるラティーナから、

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マテーラへと出発したときのことです。本当にわたしたちが宿泊したかったのは、チルチェーオ国立公園内にあって自然が感じられるサバウディアの浜辺だったこともあり、すぐにマテーラに向かう代わりに、海に沿ってしばらく南下して、海沿いの道路からサバウディアの海岸の眺めを楽しむことにしました。

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 ところが、海沿いに進んでしばらくすると、川があるのに橋がなかったため、しばらく川沿いに内陸部に進み、橋を渡ってから、再び川沿いの道路を通って、海へと向かいました。

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 けれども、川を渡ってその向こう側に行っても、海沿いに進む道路はなく、しばらくは川を遡って、内陸部へと進まなければいけないことが分かりました。

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 上の案内看板があるところからは、海や灯台もそう遠くないところに見えていました。この対岸の灯台や建物のある場所は、おそらくわたしたちが、おととし初めてチルチェーオ国立公園(Parco Nazionale del Circeo)に行ったときに、訪ねて旅行情報を聞いたところではないかと思います。

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 仕方がないので、しばらく内陸部に向かい、浜辺に出る道を探して進んでいたら、

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うっかりして、海へと行ける道路への分岐点を見逃してしまい、さらに長い間、海から離れた道を進むことになってしまいました。

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 とは言え、内陸部にもいくつか湖があり、車はその岸辺を通ります。けれども車がどんどん進んでしまうため、写真を撮れずにいたのですが、その湖の一つに、

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フラミンゴがいるのが見えたときは、さすがに夫も、路傍に車をとめてくれました。一列に並ぶフラミンゴや雲が、湖面に映ってとてもきれいです。

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 フラミンゴ以外にも、いろいろな水鳥がいるようです。

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 皆、食べるのに夢中なのですが、一列に並んで、時に向きを変え、水に映る様子が、まるでアーティスティックスイミングのようです。

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 ズームを使わずに、目に見える風景をそのまま撮影したのが、こちらの写真です。

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 見えたのは後ろ姿だけだったのですが、サギではないかと思われる鳥もいました。

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 フラミンゴは、3羽とも微妙に色や大きさが違うので、夫は夫婦と子供かもしれないと言っていたのですが、さて本当のところはどうなのでしょうか。

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 近年では、長距離での移動中に、トラジメーノ湖にフラミンゴがしばらく立ち寄り、とどまることもあるようで、他の人が撮った写真や記事を見たことはあるのですが、わたしたち自身は、まだトラジメーノ湖では、フラミンゴを見たことがありません。

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 名残は惜しかったのですが、先の道中は長く、夫にせかされて、車に戻りました。このあと、さらに寄り道をした上、途中で道路工事や渋滞があり、道を間違えたりもしたため、マテーラの宿にようやく到着したのは、午後7時前のことでした。

 うっかり海辺への道を見逃したおかげで、美しいフラミンゴと湖の風景に出会うことができて、うれしかったです。

関連記事へのリンク
- マテーラに来ています
- 古の巨石の壁と青い海、ラッツィオ チルチェーオ国立公園
*いただいたコメントを機に調べてみたら、フラミンゴを見たことは、これまでにも何度かありました。
- 南仏の町の近くにフラミンゴ、エーグ・モルトへドライブ中 / Fenicotteri rosa in Camargue (25/9/2013)
- プロヴァンスのプレゼーペ / Presepe della Provenza alla Porziuncola (25/12/2013)
↑ ラヴェンダーやオリーブ畑と収穫の様子など、プロヴァンスの四季の暮らしと情景を描いたプレゼーペには、フラミンゴも1羽います。
- ポンポーザ修道院とフラミンゴ / Abbazia di Pomposa & fenicotteri rosa di Cervia (27-28/4/2013)
- 夕焼けの湖を飛ぶフラミンゴ、トラジメーノ湖 / Fenicotteri rosa sul Lago Trasimeno (17/9/2017)
↑ 逆光で曇っていたので、飛ぶフラミンゴのシルエットがかろうじて見えていました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by cometsan1966 at 2020-10-08 02:05
このパラソルの大群の海景色・・人がこのパラソルを殆ど
使っていないので独特な雰囲気を醸し出していますね(^-^;
最奥には釣り人らしき人が見えますね☆大物が釣れるのかな☆

思わぬ道の展開で湖を経由され・・そのご褒美的に・・
なんと!美しいフラミンゴと水かがみを見る事が出来て
怪我の功名のようなラッキーでしたね(^-^;ふふふ

このフラミンゴは寄り添う2羽が夫婦でもう1羽がやや小さく
色味も少し違うので子かもしれませんね。。とても美しいです(^^)/

ホームグラウンドのトラジメーノ湖でもいつかフラミンゴ
が見れたら素晴らしいですね☆彡
Commented by milletti_naoko at 2020-10-08 04:19
お馬さん、このパラソルが並ぶ砂浜は、わたしたちが泊まったホテルの宿泊客用で、写真は、朝食を食べた広間から撮影しました。ちょうどホテルの朝食が始まった時間帯なので人が少ないのだと思うのですが、よく見ると、それでももう使っている人もいますね! 鋭い観察眼、確かに釣り竿も、たくさん並んでいますね。

前半の枕の部分が長くなってしまったのに、ていねいに読んでくださってありがとうございます。本当に、海が見える道路を走っていたら、フラミンゴには出会えなかったと思うと、人生って不思議ですね。フラミンゴに出会えることはまれですし、風景もきれいで、感動しました♪

ありがとうございます。いつか見られて、撮影して、皆さんにもご披露できる日が来ますように。
Commented by sunandshadows2020 at 2020-10-08 11:48
稀に見られるフラミンゴとの遭遇、素敵ですね。
思わぬ寄り道がもたらす幸運、良かったです。

今自転車レースGiro de Italiaが始まってから5レースまで進みました。そして明日の到着地はなんとなおこさんが紹介してくださったMateraなんですよ!いつも早送りで見るのですが、明日はしっかり目を凝らして特に到着地近辺はじっくり見るつもりです。とても楽しみにしています。
Commented by tokotakikuh at 2020-10-08 15:27
フラミンゴが野生でみれるのですか?
少しだけでもゲットですね
しかし、私がいつも見る(動物園)のフラミンゴは
一本足で立ってますが、( ´艸`)
ここのは・しっかり二本足を据えてますね・・(笑)

海が・・観たい・・
海へ・・辿り着きたい
また、アップ楽しみにしています
Commented by milletti_naoko at 2020-10-08 17:47
お転婆シニアさんのコメントを機に調べてみたら、思っていたよりも、あちこちでフラミンゴを見ていたので、先ほど記事末にリンクを追加しました。トラジメーノ湖では空が暗いので、飛ぶ鳥のシルエットしか分からなかったこともあり、一度見かけたことを、すっかり忘れていました。

まあ、なんとマテーラが到着地点になっているんですね! 007に自転車レースと、最近はいろいろと注目される機会が多くなっていますね。
Commented by milletti_naoko at 2020-10-08 17:52
zakkkanさん、野生のフラミンゴ、これまでにも何度か見かけたことがあるのですが、こんなに美しい背景の中で、きれいに見えたのは初めてではないかと思います。

エサを食べるのに頭を傾けているので、均衡を取るために、二本足を据えているのでしょうか? と思ったら、オンラインニュースに掲載されたトラジメーノ湖で確認されたフラミンゴの群れの写真でも、鳥たちは皆二本足で立っていました。

ありがとうございます。ドライブ中の車から撮影した写真が多いのですが、また少しずつご紹介していけたらと思います♪
Commented by ムームー at 2020-10-09 05:26 x
なおこさん
おはようございます
動物園でしか見たことがありません
野生のフラミンゴに出会えたのですね
綺麗な姿で素敵
鷺を見つけただけでも嬉しいですのに
このような美しい様子に魅せられますね
いつもこちらに伺うと美しい写真に
感動します
いつもありがとうございます
Commented by milletti_naoko at 2020-10-09 06:40
ムームーさん、こんばんは。

フラミンゴは幸い、ヨーロッパでは時々野生の鳥に会えることがあります。めったにないことなので、会えるととてもうれしいです。その喜びと感動を、共有してくださって、こちらこそありがとうございます♪
Commented by meife-no-shiawase at 2020-10-09 08:42
野生のフラミンゴですか?
すごい!!!
動物園でしか見たことがありません。
フラミンゴを見るといつも「いいな~脚が細くて」って思います。笑。

フラミンゴ以外にもいろいろな・・・
のあとのお写真は、なにかちょっと日本で見た風景に似ています。
もちろんフラミンゴはいなかったですが。笑。

親子なのかな♪可愛いですね~。
子どもらしき一羽はちょっとまだピンクになっていないですね。

>夫にせかされて・・・
なおこさんはこういうシーンも一枚一枚残されたいのですよね。
私もせかせかされて、むーーーーっとすることがあります。笑。
あ、なおこさんはむーーーーーっとなんてしないですね。笑。
Commented by milletti_naoko at 2020-10-10 23:28
メイフェさん、野生のフラミンゴ、まれにしか見られないので、わたしもうれしかったです。運転しながら、右手の湖の奥に小さく見えるフラミンゴを認識してしまえる夫に感謝です。もっと前を見て運転しなさいと思うことも、実はよくあるのですけれども。

足が細いの、うらやましいですよね。わたし、近年気づいたのですが、イタリアでは古い映画やドラマでは、豊満で足腰にしっかり肉がついた女性が主人公なのに、近年では皆足も腰もびっくりするほど細いのです。それが南イタリアで、お尻がしっかりとある女性が多いのを見て、何だか安心しました。

わたしもせかされるとムッとするのですが、夫も機嫌をすぐ損ねるので、そういう意味では夫の勝ちです。撮った写真から見ると、このとき車を降りて、フラミンゴを見た時間は、わずか3分にも満たないのですが、このあと夫も長時間の運転が大変だったので、フラミンゴは遠いことですし、すぐに後にして正解だったかと思います。
by milletti_naoko | 2020-10-07 23:58 | Lazio | Comments(10)