マテーラ断崖の教会・野菜畑と自転車レース

　世界中で新型コロナウイルスが猛威をふるう中、マテーラ（Matera）も舞台の一つとなっていた、007映画、『No time to die』は、公開が今年11月からさらに延期になり、2021年4月2日となりました。調べてみると、どうやらこの公開延期は、ツイッターで発表されたようです。（リンクはこちら）

Sassi di Matera, Matera (MT), Basilicata 16/9/2020

　と言うわけで、上の写真で右上に写っているマテーラの大聖堂（Cattedrale di Matera）の前で繰り広げられるというアクションシーンを劇場で見られるのは、来春のお楽しみとなってしまいました。

　閑話休題。9月16日に、マテーラの洞窟住居群が並ぶ崖を下り、吊り橋を渡って、反対側の崖を登ったときは、高所恐怖症のわたしにとっては、007に劣らぬ大冒険のように感じられました。この日の午後は、最初はすぐに吊り橋へと下るトレッキングコースに向かうはずだったのに、夫が急にもっと町を歩いてみたいと言い出して、やはり上の写真で、左から二つ目のパラボラアンテナの向こうに見える教会へと、まずは歩いてみることになりました。

　そこで、まずは坂道を下っていき、それから、前方に見える教会へと向かっていきました。

　ようやく目指す教会、サンタゴスティーノ教会（Chiesa di Sant'Agostino）が近づいてきました。この教会の前からの眺めがすばらしく、

こんなふうに、はるか下方を流れるグラヴィーナ川（Torrente Gravina）とその両側にそびえる崖、マテーラの町並みを一望することができます。
　この教会を訪ねたあと、わたしたちは、この上の写真の中央、町並みの左手を通る道を歩いて、吊り橋へのトレッキングコースへと向かいました。

　この道から見ると、サンタゴスティーノ教会が、切り立った断崖の上に建っているのが、よく分かります。崖の斜面には、イタリアでは実が食用となるヒラウチワサボテンがたくさん生えているのですが、

よくよく見ると、なんとハシゴなど、農作業の道具がいろいろと置かれています。そうやってわたしたちが見ている間に、男性らしき人が一人、崖の斜面を降りて、水やりか何か作業をしていたので、こんなところで畑仕事をするとはと、驚きました。

　現在、開催中のイタリア周遊自転車レース、Giro d'Italiaの今日、10月8日（イタリア時間）のゴール地点がマテーラだと、いただいたコメントのおかげで知って、今日の夕方は、ながら観戦ではありますが、あのマテーラの美しい風景が見られるのではないかと、テレビの前に陣取りました。競技の中継に混じって、時々マテーラの街並みも映し出され、通過地点となる地域について、文化や産業も紹介していて、興味深かったです。


　最後の最後で皆を追い越して、１位でゴールに入ったフランス人の選手の活躍に感嘆しました。
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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