イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

オルヴィエート岩のおうちの子猫ちゃん

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 菩提樹の黄葉が美しい並木道から、オルヴィエート(Orvieto)の歴史的中心街へとローマ門(Porta Romana)をくぐると、

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Orvieto (TR), Umbria 9/10/2020

すぐに左手に、歩いて通れる細い道があって、

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その小道を通って、階段を登っていくと、目の前の凝灰石の岩壁に、

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窓と大きな木の扉があります。扉の前にいた小さな子猫は、わたしたちが近こうとするのを見て、いったんは扉の中に隠れてしまったのですが、

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すぐに顔をそうっと出して、様子をうかがい、

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そろりと顔を出し、前足を伸ばして、

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まずは上目づかいにこちらを見やって、

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こちらを少しはすに見やっていました。

 近づいて手を伸ばして、こわがらせてはいけないと思って、離れたところからズームを使って撮影し、すぐ上の4枚の写真は、さらにその一部を切り取ったものです。わたしがカメラを構えて何枚も写真を撮ったので、いったい何だろう、何をしているのだろうと思ったのかもしれません。

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 せっかく出てきた子猫が、安心してくつろげるように、わたしたちはこのあと、この窓や扉のある岩壁の上を通る道へと、坂道を登っていきました。冒頭の3枚の写真は、岩壁の上の道から撮影した写真です。

 星の王子さまに出てくるキツネのように、これからも時々出会うことがあれば、少しずつ距離を縮めていくことができるでしょうか。オルヴィエートに来ても、いつもこの岩壁の扉の前を通るわけではないのですが、またいつか会えたらうれしいなと思っています。

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Un gattino timido davanti al portone nella rupe di Orvieto.
Prima si è nascosto dietro il portone,
ma poi spunta il viso e poi è uscito fuori.
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ブログテーマ:お気に入りの場所やお勧めスポット・お店を教えて!
Commented by sunandshadows2020 at 2020-10-19 09:14
散歩の途中で猫さんに出会うととても嬉しくなります。
恐る恐る、それでも興味があってどなたかしらと勘ぐりながら出てきた様子が見られて楽しいです。
岩を削って作られた家の様ですね、そこが出入りするドアなのでしょうか?興味深い家の作りですね。
Commented by tokotakikuh at 2020-10-19 15:45
う~・・おびき出し・成功ですね
それとも、自然に歩みだしましたか?

カワ(・∀・)イイ!!
月齢、半年ぐらいかな?
一番カワ(・∀・)イイ!!時期ですね

しかし、この広大さの風景に
小さな生き物が、似合ってます
旨い・・アングルに見ほれました・・
Commented by ciao66 at 2020-10-19 16:09
そっと様子をうかがう子猫との出会いが上手に撮れましたね。
そして、窓や扉のある岩壁というのは何とも不思議ですね。
子猫がいるから人間もここに住んでいるのでしょう。
岸壁の上の家とつながっているのか、それとは別々なのか?
それにしても、イタリアには不思議な家がありますね!
Commented by cometsan1966 at 2020-10-19 22:54
ローマ門の上に2体の羽のある怪鳥がたたずんでいますね(^-^;
それはまるでここを通る人をじっと鋭い視線で監視しているようです(汗)

猫ちゃんとの出会い素敵ですね・・可愛い猫ちゃんですね!
この不思議な岩壁にある扉から出て来た謎の猫さん・・☆
おとぎの国のおとぎの扉から出て来たのかも(^^)/
夢があってファンタジーで良いですね(*^^*)ふふふ

偶然ですが私も今日は猫さんとの出会いがありました☆
感じがこの猫さんと似ていたので驚きましたよ(^^ゞ
この扉馬の国に通じているかもしれませんよ(@_@)汗
犬文化で半世紀生きて来たので猫さんとのコミュニケーション
のとり方と間合いの詰め方がいまいちわかりません(笑)
でも可愛いなぁ~と今日は思いました☆彡
Commented by yuki0901671 at 2020-10-20 03:34
おはようございます。

岩をくり抜いて住居にしているのですかね。
岩のうえに家があるので、地下室のような
ものでしょうか。日本ではない建築ですね。
Commented by meife-no-shiawase at 2020-10-20 14:26
ローマ門の上に身構えているようなこの鳥?がすごいです。
身体がムキムキ。笑。
2枚めのお写真からも、門番のように見守っているのがよくわかりますね。強そう。

そろりそろり・・・と出てきましたね。子猫ちゃん。
この扉はどなたかのおうちでしょうか?
飼われているネコちゃんなのかな♪
目は鋭いけれど、なおこさんたちに興味津々な様子。
Commented by milletti_naoko at 2020-10-21 22:32
お転婆シニアさん、イタリアでも、時々小さな村を散歩していると、人なつこくてずっとついてくる猫が時々いて、かわいらしいし、うれしいです。

この周辺地域では、こんなふうに凝灰石の岩が削ったところに扉があるときは、たとえばそう遠くないトスカーナのソラーノなどでは、ワイン蔵になっているところが多いようです。ただ、この扉はそれにしてはりっぱですし、上に窓もあるようですし、猫が出入りするということは、人が住むには自然の明かりが少なすぎるので、車庫か物置だろうかと、そんな気がします。
Commented by milletti_naoko at 2020-10-21 22:38
zakkkanさん、扉が完全に閉まってしまっていて、こちらがおびき出そうにも手のうちどころがなかったのですが、猫ちゃんの方から自発的に出てきてくれました。

なるほど、幼いのでまだ人に慣れていないということもあるのでしょうね。いつ見ても感嘆する風景の中で出会った子猫ちゃん。かわいらしかったです。ありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2020-10-21 22:47
ciao 66さん、もう隠れてしまって出てこないのかなあと思っていたら、出てきてくれて、かわいらしかったです♪

岩壁内部に造られたワイン蔵とか、屋内の一部が凝灰石の壁になった建造物は見る機会があったのですが、中が住宅というのは、以前に人が暮らしていた洞窟住居くらいしか見たことがないので、かつて利用されていた古い洞窟をうまく使った車庫か物置ではないかなあと想像するのですが、とにもかくにも不思議で、そうしてすてきな外観ですよね。凝灰石は建築素材としては、長く暮らすと健康によくないと、夫が言ってはいるのですけれども。
Commented by milletti_naoko at 2020-10-21 23:01
お馬さん、左がワシだというのは分かったのですが、右がガチョウだということは、調べてオルヴィエートの町の紋章に、ワシと並んで描かれた町の象徴だと知って、初めて分かりました。夫は見て白鳥ではないかと言っていたんですよ。下の通りから見上げると小さく見えるのですが、確かにほぼ同じ高さから見ると、かなり大きく見えて、威圧感もありますね。

おっしゃるようにこのドア、どこか異次元にある不思議な国とつながっているような風情ですよね! 
Commented by milletti_naoko at 2020-10-21 23:23
yuki0901さん、前世紀くらいまでは、オルヴィエートではないのですが、それほど遠くないトスカーナの村のはずれには、実際に人も暮らしていた洞窟の住居もあったようです。けれども、こんなふうに町や村の近く、低い位置にある扉はワイン蔵である場合が多いと夫は言っています。ただ、ここの場合は扉がりっぱなので、車庫か物置かもしれません。
Commented by milletti_naoko at 2020-10-21 23:32
メイフェさん、確かに。こうして並んでいると、スフィンクスではありませんが、何か威圧感のようなものもありますよね。

猫がさっと入って、また音も立てずに出てきたので、車庫か何かになっていて、猫は自由に出入りできるようになっているのだと思います。そうなんです。目つきは鋭いのですが、それだけやはり気になってもいたのでしょうね。
by milletti_naoko | 2020-10-19 06:50 | Umbria | Comments(12)