イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

秘蔵のフィレンツェ ブロガー招待から7年、洗礼堂の歩廊・ドゥオーモのテラス・クーポラ

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 2010年4月にこのブログを始めてから3年半後、2013年10月19日に、フォトブロガーイベント 秘蔵のフィレンツェ、Firenze Segreta - Evento per Fotobloggerへの招待を受けて、今も思い出に残る貴重な体験をすることができました。もうあれから7年も経ちました。

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Cattedrale di Santa Maria del Fiore, Firenze, Toscana 19/10/2013

 招待・主催は、13世紀以来ずっと、フィレンツェのドゥオーモの建造・運営を担ってきたOpera di Santa Maria del Fioreです。一般には公開されていない場所を、ガイドつきで特別に訪問することができ、訪問と昼食は無料だけれども、往復の旅費や必要な場合の宿泊費は自己負担ということでした。10月19日土曜日・26日土曜日のいずれかの日にちを選ぶことができ、わたしはすぐに行きますと返事をして、19日を選びました。「特別にブロガーだけに」ということだったので、わたしは一人で電車に乗ってフィレンツェ に行ったのですが、行ってみると、配偶者や恋人と来ているブロガーもいたので、あらかじめ夫を同伴してもいいかどうか聞いておけばよかったと後悔しました。

 朝、ドゥオーモのすぐ近くにあるOperaで、担当者や他のブロガーとの顔合わせ、日程や催しの主旨などについて説明があり、まずは聖ジョヴァンニの洗礼堂を訪ねました。

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Battistero di San Giovanni, Firenze

 洗礼堂のモザイクの下にある歩廊、マトロネオ(matroneo)を特別に歩くことができ、美しいモザイクを間近に見ることができて、感嘆しました。

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 歩廊そのものに施された装飾も興味深かったです。

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Sagrestia del Duomo di Firenze

 そのあとは、ドゥオーモを訪ね、特別に、聖具室を訪ねることができました。内部の戸棚に施された嵌め木細工は、イタリアで初めて遠近法を取り入れた嵌め木細工で、ルネサンス時代の傑作なのだそうです。

 まずはドゥオーモの中で、それから外に出て外装を見ながら、Operaのガイドの詳細で興味深い説明を聞きながら、写真を撮りました。

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Pietà di Michelangelo, 1547-1555

 それから、ドゥオーモ付属美術館で、ミケランジェロの未完のピエタ像などを、説明を聞きながら鑑賞し、撮影しました。

 そうして、当時書いたブログ記事には記載がなく、写真も残っていないのですが、確かこのあとで、Operaの職員の社員食堂のようなところで、皆と同じメニューの昼食を、にぎやかに食べたように覚えています。

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 昼食のあとは、特別に、ドゥオーモのテラスを歩くことができて、周囲の風景や外装を眺め、撮影しました。

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 それから、皆で狭い通路を通って、クーポラの上まで登り、すばらしい眺望を楽しみました。

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 そうして最後に、たくさんの階段をひたすら登って、ドゥオーモなどの建造物が一望できる見晴らしのいいテラスを訪れて撮影し、そのあと、おそらくは最後に皆で何か飲みながらあいさつしようということで、バールか何かに行ったのですが、わたしはペルージャへの帰りの電車の出発時刻が迫っていたので、皆にあいさつして、途中で駅に向かったように覚えています。

 わたし以外のブロガーは皆大きなカメラを持ち、スマートフォンを使い、撮った写真を次々に、インスタグラムで投稿していました。わたしはスマートフォンを買ったのも、インスタグラムを始めたのも、このずっと後になってからなので、帰宅してから4回に分けて、ブログの記事を書いて、皆に知らせました。

Seconda tappa, all'interno della Cattedrale: il mitico Pierluigi, pardon!, Pierpaolo ci spiega tutti i dettagli

mimulusさんの投稿 2013年10月21日月曜日

 このフィレンツェへのブロガー招待については、当時も記事を四つ書いて、詳細を伝えています。ただ、当時のブログスキンでは、写真がずっと小さかったこともあり、今回は特にこれはという写真を中心に、より大きな画像で、1日の概要をお伝えすることにしました。当時のカメラの性能とわたしの腕は今ひとつで、空も曇がちではあったのですけれども。

 最近時々、ツイッターで、「…年前の今日の記事は〜」と、ブログの過去記事を紹介しているのですが、そうやってツイートをしていて、7年前のフィレンツェ訪問を懐かしく思い出しましたので、今は新しい読者の方も多く、また旅行が難しい時期でもあるために、改めてこうして記事を書くことにしました。興味がある方は、写真は小さいのですが、以下のリンクから当時の記事をぜひご覧ください。


参照リンク / Riferimenti web
↑ イタリア語の記事ですが、三つ目の見出し以降に、このブロガーイベントについて書かれています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:お気に入りの場所やお勧めスポット・お店を教えて!
Commented by 3841arischan at 2020-10-20 11:52
なおこさん、7年前の記事、覚えてますとも~♡
一般人は、立ち入れない場所へ行けて、素晴らしい眺めも体験で来て、羨ましいなあ~♡と思ったのを覚えてるのです♡
そうそう、ご主人様も一緒に行けたのに残念だったと言うことも~
クーポラの上からのお写真、何度拝見しても素晴らしいですね~
私は、2017年に2度目の訪問したのですが、やはり時間がなくて上(一般人もどこだか登れる場所があったと思います)には上れなかったので次回はいつか上に上りたいです♡
Commented by meife-no-shiawase at 2020-10-20 14:34
ブロガーさんを招待してのこういうイベントって粋ですね~♪
普段は入れないところに入れたり・・・
とても貴重な体験をされましたね。
参加されたのはイタリアに在住されているブロガーさんだったのですか?

今のような時期にはこういうイベントをどんどん企画して
旅に出られない世界中の人たちに向けて発信したらいいのになって・・・
台湾でもそういうことをやればいいのになって思いました。
故宮博物館のお宝公開とか。笑。

それにしても眺望がすごいです。
建物の色が統一されていて、美しい街並みです。

ブロガー招待の記事、ゆっくり拝見します!
Commented by tokotakikuh at 2020-10-20 16:17
あ~・・懐かしいです
この聖堂の中をみましたよ
てっぺんまで登って、フレンチェの街並みを見下ろしました

「愛と情熱の間に」
江國かおりの小説を、この目で見ました
感動編
あれから、もう15年が過ぎようとしています
Commented by ciao66 at 2020-10-20 17:40
特別にドゥオーモのテラスを歩けるとは!
なんともすばらしい機会でしたね。
過去記事も全部拝見しましたが、洗礼堂の内壁から張り出した歩廊も歩いた様子もとても興味深いものでした。
間近に見えるモザイク画、テラスの空中散策・・・
凄いな~としか言えませんが、
少しお裾分けで体験させていただきました!
Commented by Penta at 2020-10-20 20:29 x
たまにブロガーが、見たり体験した事を自分のブログでPRすると言う条件で招待すると言う記事を見かけますね。
日本の観光庁だったかも、世界で人気のブロガーを何人か招待しているのを読んだ事があります。

フィレンツェ、懐かしいですね。
日本の家屋は木造建築が多いですが、イタリアは石材のが多くて、それによって築何百年と長い建物ばかりですよね。

普段、入られない場所にも入ることが出来て、食事も出来てラッキーでしたね。(笑)
Commented by cometsan1966 at 2020-10-21 00:29
素晴らしい建造物と壁画~そして像達ですね(^^)/
過去記事のモザイクの説明が興味深く思いました☆彡
右側は地獄に落ちた人~左側は天国に召された人・・
そしてそれに向けたキリストの両手のひらの慈悲深い意味
素晴らしいですね!

ミケランジェロの未完のピエタ像の彼自身の左手の大きさ
エピソードが大ざっぱに形を作っただけで細かく彫る作業
を始めていない・・というのも凄く面白いですね☆彡

フォトブロガーというジャンルの方が今は多いですね(^^)/
デジカメになり簡単に綺麗にアップできるようになって
技術の進歩が新たなジャンルを生み出しましたね!
その昔はフイルムスキャナーで現像後のフイルムをPCに
スキャンしてそれからでしたので・・手間がかかり大変
でしたでしょうね・・デジカメは解像度低くその当時は
使えませんでした(^-^;汗
Commented by milletti_naoko at 2020-10-23 04:06
アリスさん、覚えていてくださったんですね。ありがとうございます♪

その後、料金を払えば、ガイドつきでテラスなども訪ねられるようになったのですが、実は数年前に、その概要や料金についてのサイトの日本語訳を仕事で依頼されたので、わたしが提出した訳がサイトに反映されたら、テラスなどが訪問可能になったことを、ブログの記事でも紹介しようと考えていたのに、少なくともわたしが何度も確認していた当時は、なぜか結局反映されじまいだったので、そのままその件についてお話ししないままとなっています。これを機に、近いうちに言及するつもりでいます♪

クーポラとジョットの鐘楼も、次回機会があれば、ぜひ登ってみてくださいね。わたしも一度、ジョットの鐘楼にのぼってみたいなあと考えています。
Commented by milletti_naoko at 2020-10-23 04:30
メイフェさん、ペルージャからフィレンツェは、電車で2時間なのですが、本当に行ってよかったと思える、貴重な体験をすることができました♪

今思うに、フィレンツェのドゥオーモや洗礼堂などの建造物を、インスタグラムで新たなハッシュタグを通して広めていこうというのが、この企画のねらいで、ですから、会場でつけるように言われた名札には、名前と共にインスタグラムのアカウントも書くようになっていて、あの日招待されたブロガーの中で、インスタグラムのアカウントを持っていなかったのも、大きな一眼レフカメラを持っていなかったのも、外国人も、わたし一人だったんです。

皆イタリア人で、ボローニャやトスカーナなど、イタリア各地から参加していました。どうしてわたしが選ばれたのかと言うと、選考に当たった女性からは、わたしの書く記事と写真が気に入ったと聞いたのですが、おそらくは、時々、旅などを共にしたイタリア人の友人や家族にも記事の内容が分かるように、イタリア語の説明を添えることがあって、また、ツイッターでも当時よくつぶやいていたからではないかと思います。

台湾からの旅の情報の発信、確かに多くの方が喜ばれることでしょうね。イタリアでは、今はとてもそういう状況ではないのですが、観光地の魅力を伝えるために、ブロガーやインスタグラマーを招待するということは、あちこちで企画されてきているようです。
Commented by milletti_naoko at 2020-10-23 04:45
zakkkanさんも大聖堂の中をご覧になって、てっぺんまで登られたんですね! 眺めが素晴らしいですよね。

イタリアのあちこちの町やその風景は、いろいろな小説の舞台であり、歴史の舞台でもあるのだなあと、今も塩野七生さんの歴史小説を読みつつ、知った町が登場するたびに感じています。
Commented by milletti_naoko at 2020-10-23 04:54
ciao66さん、お忙しい中、過去記事もすべて見てくださったんですね! ありがとうございます。

モザイクをすぐ真上に見ることができた洗礼堂の歩廊も、眺めのすばらしい大聖堂のテラスも、わくわくしながら歩きました。

当時聞いた話によると、テラスは体を乗り出してしまうと、危険であることもあって、大勢の人数に歩いてもいいと言うのが難しかったのだそうなのですが、近年では、料金を払えば、ガイドつきでテラスも歩けるようになったんですよ。

いつかご自身でもテラスの空中散策を楽しめる日が、早く来ますように♪
Commented by milletti_naoko at 2020-10-23 05:01
Pentaさん、日本でもそういう催しがあるんですね! このときは、PRするという条件はなかったのですが、同時進行で、実況中継のように、イベント中に撮った写真をすぐにインスタグラムで紹介しているブロガーが多かったです。そのときの写真にいいものがあればと、探そうとも試みたのですが、何せ7年前のことで、ひどく時間がかかりそうである上に、これという写真が見つかるとは限らないということであきらめて、主宰したOperaに協力した会社のFB投稿の写真を最後に紹介しました。

やはり石で築かれた家や建造物は長い間残っていくことが多いですね。

大聖堂や博物館の一般に入れるところも、実際に大聖堂などの管理・運営に携わるOperaのガイドの説明つきだったので、とても興味深く、本当にいい経験ができました♪
Commented by milletti_naoko at 2020-10-23 05:10
お馬さん、過去記事までていねいにご覧くださって、いつも本当にありがとうございます♪

あのときのブロガー招待のメールや、主催者側が書いた記事を読むと、ブロガーと書いている場合もあれば、フォトブロガー、トラベルブロガーとある場合もありました。

なるほど、デジタルカメラが登場する前は、カメラで撮影した写真をサイトに載せるのが、大変な作業だったのですね! わたしもたまに、自分が載せたい写真が、写真そのものしかないとき、どうしようかと困ってしまいます。いつもいつも写真を載せていくのは、当時は本当に時間もかかり、大変な作業だったのでしょうね。
by milletti_naoko | 2020-10-20 09:26 | Toscana | Comments(12)