桃色の夕焼け白い月トラジメーノ湖

　火曜は夕方、うちの中にばかりいないで外に出て歩こう、夕日を見送りに行こうと、夫と車で、トラジメーノ湖（Lago Trasimeno）に向かいました。
Lago Trasimeno al tramonto, Monte del Lago, Magione (PG) 27/10/2020
　前を走る車がのんびりのんびり進んでいたこともあり、モンテ・デル・ラーゴ（Monte del Lago）に着いたときには、もう太陽がかなり地平線に近づいていたのですが、夫が「今日はぼくはどんどん歩いていくからね」と、先へ先へと行ってしまったので、わたしも１枚だけ写真を撮って、夫の後を追いました。
Google Maps - Monte del Lago

　モンテ・デル・ラーゴには湖の岸辺に沿って遊歩道があります。岬のように湖の方に突き出しているところの下方、南に駐車して、北の方へと岸辺に沿って歩いていくのですが、突端を越えてさらに歩いていくと、今は南寄りに沈む夕日が、遊歩道からは見えなくなってしまいます。

　そこで、夕日が見えなくなる前にと、後ろをふり返って撮影し、さて、夫の後を追って歩き続けようと思っていたら、

一度は姿が見えなくなった夫が、こちらへと戻ってきていました。そろそろ夕日が沈んでしまうから、見える岸辺で見送ろうと言いながら、こちらに近づいてきます。

　夕日が沈むところも見たいけれど、緑の木とピンクの雲が水たまりにきれいに映るのも撮影したいと、わたしは水鏡の写真を撮ってから、夫の後について浜辺に行きました。

　沈みかけていた夕日が沈みきってしまう前に、何とか夕日にあいさつすることができました。

　金色の太陽に、地平線近くの空はオレンジ色になり、雲と湖は桃色に染まっています。
　夕日を見送ったあとは、散歩を続けました。遊歩道は、木々に遮られて湖や風景が見えないところが多いので、奥の見晴らしのいいところまで歩こうと、わたしはどんどん歩いていきました。

　目指す石の浜にようやくたどり着いて来た方をふり返ると、鮮やかなピンク色の雲が炎のように湧き上がっています。
　そんなに向こうまで歩いては帰り道が暗くなってしまうよと言っていた夫も、浜の近くまでやって来ました。

　岸辺から遊歩道へと引き返すと、左手に黄葉した木々が見えました。

　駐車場へと戻る途中で、夫が眺めのいい場所で足を止めました。前方に小さく見える島は、

左がマッジョーレ島（Isola Maggiore）、右がミノーレ島（Isola Minore）です。
　日曜にわたしたちが、斜塔の近くからこの２島を見たヴェルナッツァーノも、この写真のどこかに写っているかもしれません。

　右手を見やると、先ほど写真で紹介した黄葉した木々が、奥の方に見えています。

　駐車場の車まで戻ったとき、

思いがけず、きれいな白い月が見られて、うれしかったです。


　オレンジ色の光が残る湖の奥には、正面左にチェトーナ山（Monte Cetona）、右にアミアータ山（Monte Amiata）が見えていました。再びこのトスカーナの二山に登れるのは、いつになることでしょう。
　今では日の入りの時刻が早いおかげで、帰りはスーパーに寄って食料品を買ってから、ペルージャのうちへと戻りました。
関連記事へのリンク- ヴェルナッツァーノの斜塔と今はなき集落の跡、トラジメーノ湖 (25/10/2020)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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