イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

感染少ない安全地域から危険性中程度オレンジゾーンへ、イタリア第二波 ウンブリアの場合、World Voice 連載第7回

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 第一波では、イタリアの他州に比べて、感染者数も死者数も少なく、最多時で1,139人だったウンブリア州の現在の陽性者数は、7月には12人まで減少したのに、10月上旬以降に急増し、11月9日には1万人を超えました。11月10日には、5,246件のPCR検査で判明した新規陽性者が485人で、現在の陽性者数(attualmente positivi)が10,145人となり、これまでの累計検査数336,098件で判明した累計陽性者数は、15,738人です。


 PCR検査数が多く、感染源を突き止めて感染を抑止しようという努力がなされ、かつ夏には新規感染者がゼロという日さえ多かったウンブリア州で、なぜ現在こんなにも感染が拡大急増しているのか。

 日本の皆さんにも、また世界の他の地域にお住まいの皆さんにも、第一波での感染が少なく、また、今最小限まで感染を抑えることができている場合でさえ、新型コロナウイルスは決して油断のならない相手なのだということを、お伝えしたい。そして、感染を拡大しないように、医療機関が逼迫することのないように、政府や地方自治体、そして、皆さん一人ひとりに、気をつけていただきたい。

 そういう願いも込めて、ニューズウィーク日本版姉妹サイト、World Voiceでのわたしの連載、「イタリアの緑のこころ」第7回は、「感染少ない安全地域から危険性中程度オレンジゾーンへ、イタリア第二波 ウンブリアの場合」と題して、この春から現在までのウンブリアにおける感染曲線、第二波での感染激増と、ペルージャの病院の伝染病科長が語るその理由をご紹介しています。

 よろしかったら、ぜひお読みください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by tokotakikuh at 2020-11-11 13:51
確かに・・
元々、コロナウィルスは、風邪だと聞きました
すると、ウィルス自体の生存、感染力、冬場の
乾燥に強い性質ですね

当初は検査対象が少なかったので
猛威に圧倒でしたね
夏場少なくなってますが
冬場に数が増すのは、検査数の増加と
ウィルスの蔓延がプラスでしょうね

とにかく、怖がらずでしょうが、改めて恐れましょう
予防に全力を・・
Commented by minoru2703 at 2020-11-12 00:14
日本でも最近感染者が増えて第三波って言われています
でも大事なのは人口に対する死者数じゃないかと思っています
感染者は調べれば調べるだけ増えますしね
その点日本や東南アジアの国々は欧米に比べると桁違いに死亡率は低いですね
BCG説は下火になってきたけど最近では元々東南アジアでは新型コロナに対する免疫を持っている人が多いのじゃないかって言われるようになってきました
でも未だに新型コロナのことが良く分かっていないのが現実ですね
アメリカではアジア系の人も大して変わらないようだし・・・(アジア系の中にインド人や中東の人も入っているようだけど)

イタリアに住む日本人はどうでしょう?
って、そんな統計ないでしょうねえ
日本でも日本人と日本に暮らす外国の人を比較した統計はないです
本当は大事な事だと思うけど人種差別につながるから?か発表していませんね
Commented by cometsan1966 at 2020-11-12 00:32
World Voice・・読ませて頂きました。。改めて驚きました。
酷い状況ですね第一波に比べ10倍近い感染者とは(@_@)
オレンジゾーン入りになったウンブリア・・この制限で事態が
攻勢に転じて感染者数が減り病床不足が解消されると良いですね☆彡

こちら日本も段々と深刻さが増して来ました。。。(@_@)
GOTOトラベルやイートなんてやってる場合じゃないですね
特効薬が出来るのが一番良いのでしょうが・・せめてワクチン
・・製薬のファイザーが90%効果の期待できるワクチン
を開発しそれを6月くらいまでに日本が1億6千万本予約
したとニュースでしたが・・まだまだ先は長い道のりです。
Commented by milletti_naoko at 2020-11-12 05:06
akkkanさん、夏の間、そして今も、どこか気がゆるんでついマスクなしで皆でつるむ人が、少なからずいるために、感染が広がってきているのだと思います。観光客も北イタリアや北欧から大勢来ていましたし。

新規陽性者数が検査数の増減によってかなり違ってくるのは、週末になると陽性者数・検査数が共にがくりと下がることからも明らかなのですが、全体的な傾向として、検査数に対する陽性者の比率が増えてきていることが問題視されています。

本当に、気をつけて、ウイルスから自分や皆を守っていきましょう。
Commented by milletti_naoko at 2020-11-12 05:45
みのるさん、以前にイタリア政府が、職業や年齢層などが様々な人に対して標本調査をしたことがあり、その途中経過(確か7割方の解析が済んだ段階だったような)の報告を聞いたことがあるのですが、その際、国籍についての言及はなかったように覚えています。おそらくは項目にはあったのでしょうが、調査に選ばれた人の中に占める外国人の割合が少なかったので、明らかに分かる形での差別化ができなかっただけかもしれません。
Commented by milletti_naoko at 2020-11-12 05:50
お馬さん、お忙しい中、寄稿記事の方も読んでくださったんですね。ありがとうございます。

日本もこれまでは感染を少なく抑えられているのですが、だからと言ってどうか油断せずお気をつけてという願いも込めて書きました。患者数が増えてしまうと、検査で追跡をして感染源を突き止め、感染者を見つけることが難しくなるため、食い止めるためにロックダウンが必要となるという説明がありましたが、検査が少ないために、少なからずいるであろう無症状の方から感染が広がっていかないことを願っています。
by milletti_naoko | 2020-11-11 10:58 | Covid-19 Italia | Comments(6)