霧の夕べ湖が見えるかと山登り、ペルージャ テッツィオ山

　金曜の夕方は、久しぶりにトラジメーノ湖を見ることができました。と言っても、今はペルージャ市内から出ることができませんので、テッツィオ山（Monte Tezio）の中腹まで登って、連なる丘の向こうに、

Panorama da Miralago del Monte Tezio, Perugia, Umbria 27/11/2020
ほんのりと色づいた湖を、遠くから眺めました。

　空は曇り、日が沈んだ直後で、そこかしこに霧が立ち込めているものの、右手に浮かぶ横長の島のおかげで、トラジメーノ湖（Lago Trasimeno）の湖面が見えているのだと分かります。
　ペルージャがオレンジゾーンになって以来、特に週末は、ふだんは野山を歩かない人まで、テッツィオ山や郊外の道を歩くため、野も山も混雑しがちです。
　そこで、おとといは、金曜日なら人が少ないだろうと、夕方テッツィオ山に向かいました。

　けれども、やはり人が多く、いつもの登山口前の駐車場に車がずらりと並んでいたため、車で引き返して、下方にある駐車場に駐車し、そこから歩いて登っていくことにしました。

　登山口までは、アスファルトの車道を登っていきます。ジグザグの坂道をしばらく登ってからふり返って撮影したこの写真を見ると、道路がでこぼこで、ひどい状態であるのが分かります。

　登山口付近に、木々の間から風景が見えるところがあります。平地に霧がかかっているので、トラジメーノ湖が見えるだろうかといぶかりながら、歩きました。

　そして、予定よりも長い距離を登ることになったので、日が沈むまでに湖が見えるところまで行けるようにと、夫がどんどん登っていってしまったのため、わたしも今回は途中はほとんど写真を撮らずに、ひたすら山を登りました。
　黄葉している木があります。

　山を下る何人もの人とすれ違い、ようやく目的地に着いたときには、ほっとしました。
　下方の木々がオレンジ色をしています。

　しばらくの間、冒頭の写真に見えるような霧に覆われた野や山、トラジメーノ湖を見やり、

たそがれの空の下、山を下り、暗くなってしまう前に、車に戻ることができました。写真には撮れませんでしたが、この日うちに帰る途中、車窓からきれいな月が時々見えて、うれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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