イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

景色彩る金色うれしいイエローゾーン ウンブリア他5州12月6日日曜から

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 3月10日から差し迫った事情がなければ、うちを離れることができなかったこの春は、うちの庭を何度も回って歩いたので、

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Perugia, Umbria 12/4/2020

春を感じさせてくれたのは、庭やテラスに

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29/4/2020

咲き始めた花たちでした。

 5月4日には、健康のために歩くのであれば、人との距離が保てれば、州内であれば移動してもよいということで、

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Monte Fionchi, Spoleto (PG), Umbria 4/5/2020

久しぶりにフィオンキ山(Monte Fionchi)を登って、自生のランやスイセンの花、見晴らしを楽しむことができました。

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23/5/2020

 皆が野山に繰り出すので、できるだけ人が少なそうなところをと、地図で探して歩いてみたら、自然は美しく、会う人はめったにいないのですが、道案内もほとんどないので、道に迷ったり、途中で引き返したりということも、しばしばありました。

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Foreste Sacre, Chiusi della Verna (AR), Toscana 13/6/2020

 6月にようやく州外から出られるようになって、最初に訪ねた場所の一つは、ラヴェルナ(La Verna)でした。以前にも花を見かけたことがあるキングサリの木がさらに育ち、花が満開で、とてもきれいでした。

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Fiastra (MC), Marche 21/6/2020

 6月21日に、エミリア・ロマーニャ州の友人たちと、マルケ州のフィアストラ湖で待ち合わせて、いっしょに歩いたときにも、上の写真のセンプレビウムをはじめとして、エニシダ、カレープラント、セイヨウオトギリソウなど、日の光のように明るい黄色をした花がたくさん咲いていました。

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Lago Trasimeno al tramonto, San Feliciano, Magione (PG), Umbria 25/6/2020

 6月にはまた、レストランも開いて、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)畔のお気に入りの店で、夕食と美しい夕景も楽しむことができるようになりました。

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Piani di Castelluccio, Norcia (PG), Umbria 17/7/2020

 夏には野の花が一面に咲いて美しいカステッルッチョ(Castelluccio)の高原も、今年の夏は例年になく花がきれいに咲いているけれども、訪れる人もあまりにも多く、混雑して渋滞が起こり、環境汚染が問題となるほどだと、地元のニュースでしばしば聞いていました。

 そのため、わたしたちは午後から雷雨になるという曇りの日に訪ね、さらに人が少なそうなところを歩いて、一面に咲く花や風景を楽しみました。

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San Feliciano, Magione (PG), Umbria 12/8/2020

 お気に入りの店は、例年の夏は6月から早くも、地元客やイタリア人よりも、外国人旅行客の方が多くなるのですが、この夏は最初のうちは州境や国境が閉ざされていたため、長い間、地元の客でにぎわっていました。

 ウンブリア州は、春には感染者が他州に比べて少なく、また夏には新規感染者もごくわずかだったため、この夏は外国からだけではなく、イタリアの他の州からも、いつもより多くの客が訪れたようです。

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Matera (MT), Basilicata 16/9/2020

 以前からずっと行きたいと考えていたマテーラ(Matera)を、9月に初めて訪ねて、風景のみごとさと歴史ある独特の町並みに感嘆しました。マテーラを選んだのは、当時は、感染が少ない地域だったからでもあります。たそがれてゆく空の下、石の町を歩くと、明かりに照らされて金色になった風景がきれいです。

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Santuario della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 6/11/2020

 狩猟が解禁となる秋は、例年トスカーナのラヴェルナ修道院を訪ね、その周囲をめぐるトレッキングコースを歩くことが多いのですが、今年の秋は、紅葉を楽しみに、週末はほぼ毎週足を運んでいました。11月11日には、ウンブリア州がオレンジゾーンになってしまい、自分が暮らす市町村から外には出ることができなくなってしまったのですが、幸い、紅葉の美しい間は、ラヴェルナを歩くことができました。

 昨晩ようやく、今日から発効となる感染拡大抑止のための首相令の詳細の発表がありました。12月4日から1月15日までの間有効となる首相令では、クリスマス前後の移動の規制が厳しいため、反対の声も多く上がっていますが、まずは感染を抑えて命を守ってこそ、ひいては経済をも守ることになると思うので、経済よりも命を優先するイタリア政府の姿勢に、わたしは安心しています。


 今日の報道によるとまた、感染に不安を感じる国民も多く、8割の人は政府の厳しい規制に賛意を示しているとのことです。

 そうして、実は、確定した首相令の詳細と共に、わたしがとても知りたかった報道が、ようやく今日の夕方ありました。可能性については、すでに昼の地方ニュースの時点で言及があり、夕方にはツイッターでは確定していたことを知ったのですが、午後7時のニュースで、決定したということがはっきりしたときには、やはりうれしかったです。

 12月6日日曜日からは、ウンブリア州も、エミリア・ロマーニャ州、フリウリ・ベネチア・ジュリア州、マルケ州、プーリア州と共に、オレンジゾーンからイエローゾーンになるというニュースです。また、現在レッドゾーンであるカンパーニア州、ボルツァーノ県、ヴァルダオスタ州とトスカーナ州は、オレンジゾーンになり、レッドゾーンにはアブルッツォ州だけが残るとのことです。というわけで、12月6日日曜日からは、ゾーンの色分けは次のようになります。

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cfr. Info cambio colori da http://www.salute.gov.it/
Mappa a sinistra da https://www.corriere.it/
Mappa a destra da http://www.governo.it/

 明日は雷雨となり、以後も雨の日が続くとのことなので、できれば今日すでにイエローゾーンであってほしかったのですが、日曜日からであっても、そうと決まってうれしいです。イエローゾーンになれば、昼はレストランやバールも開いているので、友人などに会いやすくなりますし、ペルージャ市の外に出ることができますから、トラジメーノ湖やアッシジ、シビッリーニ山脈などの山にも、そして、同様にイエローゾーンである他州にも行くことが可能です。わたしたちが行こうと考えているのは、もちろん人が少ない山などです。夫は、トスカーナ州がオレンジゾーンなのでラヴェルナに行けないことが残念そうですが、まずはペルージャ市外に出られるだけでも、そして、昼だけでもレストランが開くのであれば、選択肢が広がります。

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Castelluccio, Norcia (PG), Umbria 17/7/2020

 ウンブリア州がイエローゾーンとなることがうれしくて、今夜の記事には、今年見られてうれしかった美しい黄色の写真をご紹介しています。一人ひとりが気をつけて行動をして、クリスマスの祝祭期間を過ごし、どうか感染が減少方向に向かい、イタリア全土がグリーンゾーンとなる日が、早く来ますように。



 美しい黄葉とまぶしい黄色を集めて写真と記事で紹介されるsnowdropさんの記事がすてきだなあと感嘆して、わたしも倣って、この春から今までに出会ったうれしい黄色・金色を全面に押し出して、写真を探してまとめ、記事にしてみました。すてきな記事をアイデアをありがとうございます。

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L'Umbria in zona gialla da domenica 6 dicembre!
foto: i colori gialli che mi hanno rallegrato nel 2020.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by AU3OGR at 2020-12-05 09:22
なおこさん

カメラは一眼レフですか?
凄く鮮明な写真でキレイですね!
私も2月から引きこもり生活(*´ω`*)
山や湖の美しい写真を見てると気持ちだけは
旅行気分になれる♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
Commented by ciao66 at 2020-12-05 18:43
ウンブリア州がイエローゾーンに戻って良かったですね!
2度目の規制が入って大変だったことでしょう。
これでいいクリスマスと年始が迎えられそうですね。
日本は再度のピークになるかもしれません。
まだ予断は許さない感じです。お正月はどうなるか?
世界の感染状況は日経ネットが絵解きのチャートで解りやすいので、それでチェックしています。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-chart-list/
それでも用心しながら、これから少し羽を伸ばして楽しめるといいですね♪
Commented by meife-no-shiawase at 2020-12-05 22:03
こうやってなおこさんの記録を一緒に辿らせていただくと
今年は本当に今までに経験してこなかった色々なことが起こりましたが
その中でも楽しく穏やかに・・・そう過ごされているのが伝わってきました♪

人の過ごし方も色々変わって、自分の生活に対する考え方なども改めて考え直す機会にもなりました。
いつになるかわかりませんが、自由に往来が可能になったら、
会いたい人には会ったり、行きたいところには行く・・・そうしたいです。笑。
なおこさんにも是非、お会いしたいです♡

イギリスやロシアなどからワクチン接種も始まるようですし
副作用などがなく、効果が出て、一日もはやく、グリーン・ゾーンとなりますように。
台湾も相変わらず国内感染は抑えられはいますが
海外からの入国者の陽性も少なくはなく、12月から
マスクの着用なども違反すると罰金になるなど強化されています。

クリスマスにお正月、旧正月と人が動く行事も多いですが
注意しながら楽しく過ごしたいですね!
Commented by cometsan1966 at 2020-12-05 22:24
なるほど・・・黄色い美しい数々の今年のお花達のお写真・・
そんな意味があったのですね(*^^*)・・イエローゾーンに
前進で先ずは良かったですね☆行動の自由が少し前進して
生活の楽しさもそれだけ前進しますね(^^)/ふふふ

黄色いお花達・・運動コースで出会いましたが元気を貰えますね☆
気持ちもそのお花の色につられて明るさがアップします!
たとえそれが雑草的だったりであまり歓迎されない種類でも
美しくとても生命力の活気にあふれているように見えます(*^^*)

コロナ禍を乗り切り・・来年後半にはもっと自由を謳歌出来る
世の中になって欲しいですね。。。窮屈感や閉そく感から
抜けられますように・・そう願ってやみません☆彡
Commented by milletti_naoko at 2020-12-06 05:57
AU30GRさん、コンパクトカメラで、キャノンのG7xを愛用していて、年数が経って落としたり傷んだりもしてきたので、最近MarkIIに買い替えたところです。おほめのお言葉、ありがとうございます。日ざしの関係や背景から考えて、できるだけ黄色が際だってきれいに見えるものをと、第一選考にはかなりの写真が上がった中からふるい落として選びました。

見て楽しんでくださったと知って、うれしいです♪
Commented by milletti_naoko at 2020-12-06 06:08
ciao66さん、ありがとうございます。市内から出られれず、レストランもバールも開いておらず、ウンブリア州では、州の方針で日曜祝日は店が閉まっていたこともあり、行けるところ、できることが増えてくるのでありがたいです。

イタリア政府も、市民の自主性に任せていては感染が防げないとやはり思い至ったのでしょう。どうか少しでも感染を防いでいくことができますように。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-06 06:17
メイフェさん、ありがとうございます。本当に暮らしの様々な面ががらりと変わり、規制や行動の不自由もありましたが、その中でもいいこともあったなあと、黄色い写真を探しながら思いました。

わたしも、いつかメイフェさんにお会いできる日を楽しみにしています。そのために、まずイタリアが、そして世界が、おっしゃるように早くグリーンゾーンに戻りますように。

移動が増えて海外からも来る人が増える年末年始は、やはり台湾でも感染が心配されてしまうのですね。どうか世界中で皆が気をつけて、感染を少しでも防いで、抑えていくことができますように。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-06 06:29
お馬さん、ペルージャ市はかなり広大ではあるものの、人数も多く、屋外で歩こうとなると、皆が同じ場所に集中してしまってもいたのです。これでトラジメーノ湖にも、市外の山にも行けるようになるので、うれしいです。12月21日から1月6日までは州外には行くことができず、12月25日、26日、1月1日には市外に出られないのですが、ペルージャ市の外に出られるというだけでも、かなり違います。

お馬さんの散歩コースにも黄色のきれいな花や実がたくさんありますよね。太陽の金色の光、生命力が、黄色い植物には感じられるように、わたしも感じています。

本当に、これからは少しずつ、感染から世界が抜け出して、早く自由に動いたり暮らしたりできる日が戻ってきますように♪
Commented at 2020-12-06 10:16
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tokotakikuh at 2020-12-06 16:14
色分けで、詳しく報道
どの国も、大変な様子が見てとれます

コロナの話で始まった今年
春には、コロナが脅威ではなくなること
信じて、祈りたいですね
日本、オリンピックを控えています
あらゆる手段はとにかく「ワクチン」と処方薬です
Commented by milletti_naoko at 2020-12-07 18:04
鍵コメントの方へ、黄色い光の写真を探していたら、この1年をふり返ることもできました。

こちらこそ、ありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2020-12-07 18:09
zakkkanさん、世界各地での感染の様子が、様々な媒体を通じてすぐに分かる、そんな時代になりましたね。

インフルエンザの時期に向けて、イタリアでは要注意・警戒を呼びかけています。どうか皆が、今ではなく先を見据えて、皆の命と健康を考えて動くことができますように。
Commented at 2020-12-08 07:59
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sunandshadows2020 at 2020-12-08 23:36
同じイエローゾーンでも花のイエローゾーンは春の象徴、希望で光に満ち溢れていて素敵です。
枯葉の多い茶色、グレーの空の今、春の花々をそのようにアップ、上手い!と思いましたし気分が良くなります。
早めの対処でイエローゾーンにこぎ着け、お出かけもお友達と外食も出来るようになって良かったですね。
こちらは今最悪の状態です。我が大統領は何の対策も打たず人民を見殺しにしています。
そんな時でもまだ彼をサポートする人達が居て驚きます。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-09 03:00
12月8日の鍵コメントの方へ

1枚目の写真のハチは、ミツバチ亜科のマルハナバチで、イタリア語名もbomboと、姿同様、かわいらしいです。

ぜひどうぞ、ありがとうございます。
本当に、光があふれる早春となってほしいものです。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-09 03:15
お転婆シニアさん、ありがとうございます。わたしも春と夏の金色の花たちの写真を見ながら、とりわけ色が際立つものをと選んだのですが、花の明るさ、季節の光を象徴するような美しさを思いました。

本当はもっと規制が今こそ必要という声もあるので、気をつけながらも、少しだけでも出かけられるこのときを生かしたいと思います。とは言え、今日もほぼ1日中どしゃぶりの雨だったので、夫はミサに出かけたものの、わたしはうちに残りました。毎週ミサに欠かさず出かけていた義父母も、もう長い間教会には行かず、うちでテレビ中継のミサを見て、そういう形で参列をしています。

わたしもいったいどうして支持者がこんなに多いのだろうかと驚いています。早く政権が交代して、まずは国民の命を大切に考えた対策が取られますように。
by milletti_naoko | 2020-12-05 08:37 | Covid-19 Italia | Comments(16)