イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

雪頂くシビッリーニ山脈のカステッルッチョへ

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 昨日は、久しぶりにシビッリーニ山脈へと向かいました。うちを午前11時に出てすぐに、高速道路で止まったらしい大型トラックがあったために、ひどい渋滞に巻き込まれたのですが、ネーラ渓谷では、特に渋滞もなく、ゆったりと車を走らせていたら、

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Monti Sibillini & Norcia (PG), Umbria 13/12/2020 12:31

前方の霧の中から、雪を頂くシビッリーニ山脈(Monti Sibillini)が見えてきました。 小さく前方に見えるのは、ノルチャの町並みです。

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 ノルチャの城壁に沿って、さらにしばらく進み、

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用があって、2016年のイタリア中部地震の爪痕が大きく残るノルチャ(Norcia)に立ち寄りました。城壁の中にある歴史的中心街で、営業を再開している店も少なくないのですが、城壁や城門の前にも、木造の仮店舗が並んでいて、わたしたちはその店の一つを訪ねました。 昼食を食べようと夫が考えていた城壁の下にある店が閉まっていたので、ノルチャの中心街から山へと向かう道路上にある豚肉の加工食品を売る店で、パニーノを作ってもらって食べようと考えていました。ちょうど店の前で、パニーノを食べている二人連れがいたので、まだ営業中だと思い、ほっとして店内に入ると、けれども、店の人からは、残念ながらもうパンがありませんと言われてしまいました。

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 そこで、カステッルッチョにもいくつかパニーノを売るバールはあるし、日曜だから露店もあるだろうと考えて、車で山を登って行きました。下方に広がる平野の右手に、ノルチャの町並みが小さく見えています。

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 雪に覆われた山頂が、目の前に見え出しました。

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 登るにつれて、平野は後方に遠ざかり、山並みの向こうに、白雪に覆われた高峰が見えてきました。

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 途中から、山の斜面はすっかり雪に覆われ、路傍にも雪が積もっていたのですが、例年と違って、幸い、路面には雪も凍結もまったくありませんでした。

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 駐車場や路傍に車が多く、人も大勢いるところを車で通り過ぎようとしていたときに、車内から撮影したのが、こちらの写真です。 下方にはカステッルッチョの高原が広がり、シビッリーニ山脈の高みは、白い雪に覆われています。

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 高原の丘の上に建つカステッルッチョ・ディ・ノルチャ(Castelluccio di Norcia)の後方の山も、やはり雪に包まれています。

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 高原のあちこちに、そして、ヴェットーレ山(2,476m)の前にも、凍った池が見えています。 すぐ上の2枚の写真は、夫が車を止めてくれた展望台から、ズームを使って撮影しました。雪の白さや積もり方から、まだ降ったばかりの新鮮な雪ではないかという印象を持ちました。

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 高原を一直線に進む道路を、左手奥に見えるカステッルッチョの中心街へと車で走ると、左右の草原を歩く人を時々見かけました。わたしたちは、まずは中心街で、パニーノか何かを買ってから、歩こうと考えていました。

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 雪山とカステッルッチョが、だんだん近づいてきました。カステッルッチョの標高が1452mですから、夫が言うように、雪は標高約1500m以上の高みにだけ、降り積もっていたのでしょう。 丘のてっぺんにある中心街の店は、混雑しているだろうから、ふもとにある店で何か買って食べようと、駐車場に入ると、一方通行のはずの道路の向こうから来る車があって道を譲ろうとせず、また、駐車場が車でいっぱいです。

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 そこで仕方なく、中心街へと坂道を登っていくと、写真は撮らなかったのですが、案の定中心街の広場も、バールや露店の前も、予想以上の車や人でごった返しています。

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 あまりの混雑に、高原のマルケ州側に確か店があったはずだと、そちらに向かうと、あっという間にカステッルッチョが後方に遠ざかり、小さくなりました。

 そうして、あてにしていた店は、地震の被害のあと、まだ再建さえされていないようで、店があるだろうかと考えていた広場にも、その近くのトレッキングコースにも、雪が積もっています。食べずに歩いてもよかったのですが、夫は雪は積もっていないと考えていたこともあり、雪の上を歩けるしたくはしていなかったので、結局そのまま、雪の山を車で下り、昨日はそのまま、高原に戻ることはありませんでした。

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 ペルージャから約130km、約2時間かけてカステッルッチョまで行ったのに、白雪の眺めが美しい山と高原は、20分足らずで車で通り抜けてしまったわけですが、久しぶりにカステッルッチョを訪ねて、雪に覆われた山を見ることができてうれしかったです。

 夏の花が美しい頃や、復活祭の翌日でもなければ、例年は冬の日曜日に、こんなにも大勢の人を、カステッルッチョの高原で見ることはなかったように思います。感染を避けて野山を訪ねようとする人が多く、また、わたしたち同様に、ウンブリア州がイエローゾーンになって初めての晴れた日曜日だからと来た人も、たくさんいたのでしょう。最近はインスタグラムやフェイスブックで、どこが今雪や花で美しいかがすぐに分かるので、そういうSNSの投稿を見て、来た人もいたかもしれません。 わざわざ遠くまで出かけたのに、結局歩けなかったのは残念でしたが、今後は、カステッルッチョに行くなら土日は避けた方がいいこと、そうして、山を登る前に昼食を調達しておいた方がいいことを、学ぶことができました。

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 かつて高原にも一面に雪が積もっているときに、雪の高原を歩いたことがあります。↓

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by yuki0901671 at 2020-12-15 08:14
おはようございます。

きれいな雪山ですね。
しかも道路には冠雪がなく、普通に運転
できるのですか。

日本は医療崩壊手前で大変なことになってます。
Commented by sunandshadows2020 at 2020-12-15 12:57
読み進みながら、ランチはどうなったかと気にしていましたがやはりそうでしたか。こちらも同じでハイキングやサイクリングは許可されていても1家族のみの行動なのに、守らない人が多いですね。
新雪なのですね、とてもふわっと山に乗っているようで美しいですね。土?の茶色と新雪の真っ白の対照がさらに美しさに拍車をかけているようです。
もうそんなに雪が積もっているのですね。最も我々が5月末に自転車の旅した時も北部の山々には雪がだいぶ残っていてとても寒かったのを思い出しました。イタリアの男性が我々を見て、カリフォルニアでは冬でもビキニ着ているのにそんなに寒がってと冗談を言ったり。
夫は寒くてタイツを買ったのですが、そのタイツが真っ青で彼の細い足が余計目立って皆に笑われていたのを思い出しました。楽しい思い出です。
Commented by tokotakikuh at 2020-12-15 15:54
雪山ですね
素敵ですね
そのすそ野までのドライブですか?
これからは、里も雪を見るのでしょうか?

素晴らしい光景を、楽しめますね
しかし、寒そう・・(笑)
Commented by milletti_naoko at 2020-12-15 18:50
yuki0901さん、こんにちは。

週末でもあるため、道路にきちんと塩をまいたので、道路に冠雪がなかったのだと思います。過去には雪や凍結がところどころあって、こわい思いをしたことがあるので、ほっとしました。

日本の感染拡大と医療の問題、イタリアも厳しい状況ではあるのですが、心配しながらニュースを追っています。どうかくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいませ。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-15 19:25
お転婆シニアさん、そちらでもなんですね! カステッルッチョは、高原のただ中とシビッリーニの山頂が、マルケ州との州境になっている上に、ラッツィオ州からも近いので、たとえば復活祭翌日や夏の花が美しい頃には、大勢でにぎわうのですが、まさか普通の冬の日曜にこんなに人がいるとは思わず、驚きました。歩けなかったのは残念でしたが、雪から見るに、きっと緑の高原も、草の下が泥やぬかるみでひどく歩きにくかったのではないかと思います。キツネとぶどうではありませんが、そういうことにしておきましょう。

天気予報サイトで、最近はよく標高〜m以上は降雪とあるのを見かけるですが、本当にそのとおり、一定の高さ以上は白く、その下は緑や茶色で、こういう風景は初めて見たので、白雪が美しく、そうして、おもしろいなあとわたしも思いました。

北イタリアのアルプスは、10月から4月まで雪に覆われているのだと、ボルツァーノ近くに住む友人から聞いたことがあります。わたしも、6月のスコットランドであまりにも寒いので、冬着をあれこれと買い込みました。イタリアからは半袖で飛び立ったというのに!
Commented by ciao66 at 2020-12-15 20:32
綺麗な雪山ですね~。
一枚目と2枚目はイタリアの冬景色だ!と思ったのですが、
茶色い大地の写真は雰囲気がイタリア風ではなく
南アメリカ?のように見えて不思議な景色です。

腹ペコドライブ大変でしたね。お疲れさまでした!
Commented by meife-no-shiawase at 2020-12-15 20:59
え~♪
なにかあっという間に景色が雪景色になっていてびっくりです。
この前まで紅葉だったような・・・。
それだけ一気に寒くなったのでしょうか!?

面白いですね。上から下まで真っ白な山があるのに
手前はまったく雪がないなんて・・・
お写真では近く見えるけれど遠いのでしょうか♪
Commented by cometsan1966 at 2020-12-16 00:17
わぁ~何と美しい雪景色ですね~この地は目に見えてすっかり冬ですね!
進んで行かれて路傍に雪がありこんな近くにこんなに雪が☆彡
とても美しいですね(*^^*)・・でも路面に雪が無くて本当に
良かったですね(^-^;汗

すぐ目の前の山々にこんなに白く深く雪が積もっていて
・・なんだか今年の富士山の雪の無さが思いやられました(@_@)
雪に覆われた山々の景色・・本当に美しいですね(*^^*)
Commented by milletti_naoko at 2020-12-16 22:36
zakkkanさん、裾野や里も、1月や2月にはすっかり雪に覆われることがよくあります。ほとんどを車の中で過ごしたので、寒さは感じず、雪景色を楽しむことができました♪
Commented by milletti_naoko at 2020-12-16 22:41
ciao66さん、冬で緑が少ないので、平原が確かに茶色くて、そう言えば南米に似ているのかもしれませんね。

わたしもこんなふうに、一定の標高以上だけ雪がきれいに残っている風景は、初めて見ました! 諸事情で食いっぱぐれて山を歩くことは実は時々あるんです。ありがとうございます。このあとは、山を下ったあと、無事に食事をすることができました♪
Commented by milletti_naoko at 2020-12-16 22:48
メイフェさん、イタリア中部も最近は寒さが厳しくなった上に、カステッルッチョは丘の上の町が標高1452m、広がる高原の標高が約1350mで、向こうには、標高が2千メートルを超える山がずらりと並ぶため、標高が高いので、雪景色になっているんです。

このとき見た雪は、ちょうど標高1500m以上の高さに降り積もったようで、そのため、上から7枚目と8枚目の写真では、走っていた峠の高みの車道の端にもその脇の斜面にも雪が積もっていたのですが、その峠を越えて、標高が低い道路を走ると、もう雪がないというおもしろい状況でした。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-16 22:51
お馬さん、天気予報などで、標高〜m以上に降雪という表記はよく見かけるのですが、このとき見た雪はまさにそんなふうに、一定の標高以上に岳が雪が積もっているというおもしろい状況でした。間近で見た路傍の雪も真っ白できれいで、札幌で雪の中で過ごした頃を懐かしく思い出しました。

ありがとうございます。そのうちきっと富士山も美しい雪の冠をかぶった姿を披露してくれることでしょうね♪
by milletti_naoko | 2020-12-15 06:42 | Umbria | Comments(12)