イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

コンテスト目につきにくい審査基準とプラチナの湖の夕景

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 昨夕、パッシンニャーノ(Passignano)トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)を目にしたときは、

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Passignano sul Trasimeno, Umbria (PG) 16/12/2020

感嘆しながら、きっとこういう色と輝きをプラチナと呼ぶのだろうと思いました。

 前日から開催されたエキサイトブログの第五回プラチナブロガーコンテストが、頭にあったからだと思います。

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https://www.exblog.jp/campaign/pcontest2020/

 わたしも初めて参加することに決めたのは、今回は、他の方との競争ではなく、該当するとみなされれば選んでいただけるようであり、また、ブログ全体にじっくり目を通していただけるようで、かつ、期間中に、コンテスト開催案内ページへのリンクと共に、「旅行・お出かけ部門に応募します」という言葉を記事内に添えるのが、今回は一度だけでいい、いえむしろ「期間中の同一ブログからの重複応募はご遠慮ください。」と、審査ポイントに書かれていたからです。

 ただ、そのコンテスト開催案内ページには、

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https://www.exblog.jp/blogtheme/20957/

*詳細ページで必ず部門のテーマと審査基準などを読んでから投稿してくださいね!」と書かれていても、詳細ページ(リンクはこちら) のページをスクロールして、かなり下の方まで行かないと、この肝心の「審査ポイント/審査基準」が現れないためか、コンテスト開催の3日目である今日、イタリア時間午前11時42分の時点で、130件寄せられている投稿記事には、既に同じ方の同じブログからの複数回投稿が多数見られます。

 けれども、記事の投稿画面に現れるこちらの欄にも書かれているように、

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例年とは違って、今回は、「複数回の投稿は審査において減点対象となります。」とのことですから、皆さん、くれぐれもご注意ください。

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 自動車の生産が始まったばかりの頃は、車の鍵がなくても、ドアが閉まるようになっていたのですが、そのために車の鍵の閉じ込みが多発したため、その後は、鍵がないとドアが閉まらないような構造にしたのだそうです。これは『誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論』に書かれているのですが、この本には他にも似たような例が豊富で、開け方がわからないドアや使い方が分からない水道やシャワーの蛇口の例も挙げて、日々の暮らしで使うものは、使う人が頭をそれほど使わず、直感的にさっと間違えずに使うことができるようにデザインすることが大切なのだと、人の脳のしくみと共に説明しています。

 実はこの本は、ペルージャ外国人大学の学位取得課程の情報処理の授業の必読書で(イタリア語版『La caffettiera del masochista. Il design degli oggetti quotidiani』)、授業では、ウェブサイトの構築に際しても、見る人が必要とする情報や、どこにどういう情報があるかが分かりやすく、使いやすいものとしなければならないことを学びました。

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 今回のプラチナブロガーコンテストの案内については、確かにページには「必ず部門のテーマと審査基準などを読んでから投稿してくださいね」と書いてあるものの、肝心の審査基準がページのあまりにも下方にあることもあって、「期間中の同一ブログからの重複応募はご遠慮ください。」という部分を、目にしないまま投稿された方が多いのではないかと思います。

 また、例年は記事の複数回投稿がおそらくはむしろ奨励されていたこともあり、それで新しい審査基準を読み飛ばされている方も多いでしょうし、さらに、これまでと同じ題のコンテストにこれまでと似た方法で応募者を募集しているために、複数回投稿をされる方が多いのでしょう。今回は、同一ブログからは一度の投稿をと呼びかけ、また、期間外の投稿頻度も審査の対象とするのであれば、こうした誤解やうっかり複数回投稿が生じないように、最初から、記事ではなく表紙のURLで応募するという形を取る、あるいは、一度応募したら、以後は同一ブログからは応募できないシステムにすることができればよかったのではないかと、感じています。

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 イタリアの教会などでも、表示が見当たらないので、ここでは撮影してもいいのだなと思って撮影していたら、出口近くの壁に、カメラでの撮影禁止という表示を見かけて、しまったと思うことがあるのですが、特に無遠慮に規則を破るつもりはなくとも、規制を目にしなかったために、違反してしまうということもあります。

 こんな身に痛いようなことを書いたら、審査の対象外となるかもしれないと思いつつ、気になってできるだけ多くの方に知っていただきたいことや、改善が行われるよう望むことについては、書かないと気が済まない性分なので、こうして記事を書きました。

関連記事へのリンク
- 空満たすひつじ雲日に染まるトラジメーノ湖
- うっかり日本語・イタリア語とフィレンツェ ドゥオーモ付属博物館(記事中言及した本の紹介あり)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:お気に入りの場所やお勧めスポット・お店を教えて!
Commented by Penta at 2020-12-17 20:49 x
波がなく穏やかで静かな風景で癒されますね。
油絵たかターナーの絵を見ているような気持ちになって来ます。

前回の写真も、いいですね。

湖に何か台があって、魚の尻尾が上に見えているようなのは、何なんでしょうかね。
Commented by germanmed at 2020-12-18 02:59
なおこさん、こんにちは。
そもそも、投稿欄の「第5回・・・」のところをチェックする事が応募になるのか、テーマをトラックバックするだけで既に応募になるのか、詳細ページを何度読んでも解りません。FQAもないし。なおこさんは、トラックバックリンクと文面も1回だけ、という認識なのですね。ふーむ。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-18 06:16
Pentaさん、おっしゃるように波がないので、湖面が空をそのままに映してとてもきれいでした。ありがとうございます。

湖上にあるのは、戦争で亡くなった、軍の水上飛行機操縦士訓練学校の生徒たちの記念碑です。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-18 07:57
くまさん、こんばんは。

コンテスト参加方法①に「『このテーマで記事を書く』(青いボタン) をクリックし、新規投稿画面に移動します。」とあって、この青いボタンをクリックしたときに現れる新規投稿画面を見ると、通常の新規投稿画面との差は、「第五回プラチナブロガーコンテスト開催!」という文言が記事中にあることと、かつ、トラックバックURLにhttp://trackback.exblog.jp/tb/20957があることなので、このトラックバックの送信が応募とみなされるのだと推察しています。そうして、投稿欄には、「投稿は期間中1記事のみ」と書いてあって、おっしゃるようにひどく分かりにくいのですが、選択肢が「第5回プラチナブロガーコンテスト」と「投稿しない」の2択であるということは、左のコンテストの方の選択肢は「投稿する」ということであって、すでに応募投稿としている場合には、1記事のみではなくなってしまうので、しないようにお願いされていて、さらに書かれているように「複数回の投稿」とみなされてしまうのだと推測します。

実はわたしもよく分からなかったので、エキサイトカスタマーサポートの方に、「重複応募をご遠慮ください」とありますが、過去には期間中毎回リンクと応募する旨を書いて投稿されていた方がいたのですが、今回は一記事だけということですかと問い合わせて(わたしが書いた質問そのものは、エキサイトからの返信にはなかったので、うろ覚えなのですけれども)、その結果、「例年とは審査基準が変わりまして、期間中に何度ご応募いただきましても、審査で良い評価となるわけではございません。 上記から、期間中に一度だけの投稿でお願いしております。」というお返事を、すでに12月15日にいただいているんです。
Commented by yuki0901671 at 2020-12-18 08:40
おはようございます。

私はこのようなものには興味がありません。
プラチナブロガーって何だかよく分からないし
なって読者が増えてもちゃんと見てくれない
人が増えても仕方ないのにと思ってしまいます。
私はランキングからも外れました。
ランキングを気にしないようにはしていたのですが、
それを気にするとブログを書く行為がつまらなくなる
からです。
エキサイトの運営に気に入られるためにブログを
やっているわけではないのです。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-18 10:54
yuki0901さん、こんばんは。
わたしも参加するのは今回が初めてで、できるだけ多くの方の目に触れやすくなれば、そのきっかけになればという考えからです。単に見るだけよりも、目に留まることを通して、気にかけて読んでくださる方が増えたらという気持ちからなのです。

yuki0901さんのブログは、いつも写真と共に、町や社会の見方、ご経験が興味深く、楽しみに拝見しています。

Commented by GreenKetty at 2020-12-18 13:08
今回も素敵な夕景ですね〜
心が洗われるような景色です♡

プラチナブロガーコンテストの記事、きちんと読まれてるところがすごいです。
何も分から連続で付けてました^^
ここで教えていただいてよかった。
といっても私のようなブログがなれるはずもないので期待もしてませんがね(✻´ν`✻)
Commented by germanmed at 2020-12-18 15:52
なおこさん、おはようございます。
矢張りなおこさん、既に問い合わせもお済ませでしたか!私も今回が初めてなのと、前回まで毎回リンクと言葉を書いていらした方ばかりだったので、ひどく混乱しました。
私も今迄冷ややかに見ていた方なのですが、コロナで社会が落ち込んでいる中、少しでも自分を鼓舞するきっかけになればと思いました。
丁寧なご説明、有難うございました!
Commented by milletti_naoko at 2020-12-19 18:29
GreenKettyさん、ありがとうございます♪
この日は風景があんまり美しいので、目に飛び込んだ風景に歓声を上げました!

特に今回はいつもとは違うということだったので、審査基準に該当するかどうか、そうして、わたしがこういう審査基準なら見てほしいという基準かどうかをまず見てから、応募するかどうかを決めようと考えたのですが、初めて目にするのが投稿時で、下に投稿欄があると、ついそのままチェックを入れてしまいそうになる、投稿時は若干急ぐことになる方も多いでしょうし、わたしもそうなので、そういう流れになってしまいやすいのではないかと感じました。

GreenKettyさんのブログの文章とお写真は、ふと気づかずに見過ごしてしまうような自然などの色や姿や光を、繊細なお心と瞳でとらえられたとびきり美しい瞬間を、優しい言葉を添えていつも投稿されているので、拝見するたびに、きれいだなあ、心が優しく軽やかになれるなあという穏やかな感嘆があって、とてもすてきですよ。
Commented by milletti_naoko at 2020-12-19 18:38
くまさん、こんにちは。そうなんです。説明を読むと、おそらくはこういうことだろうとは分かるのですが、わたしも例年、期間中は毎回記事に記してリンクと共に投稿されている方がいたのを覚えていたので、その点で例年とは違うのだということの確信がほしくて、すぐに問い合わせてみたら、さっそく親切で明快なお返事をいただくことができました。

どういたしまして。今も昔も、お宅でそして海外で、今のような状況の中、真摯に、そして情熱を愛情をもってお仕事に臨まれているくまさん、すばらしいといつも感嘆しています。わたしは自分でしようと思えばできる時間はあるものの、やはり土足ではいるうちの中というのは、特にうちのように畑や山から泥をさっと持ち込んでしまう人や、時々歩き回る猫がいるとほこりや枯れ草がすぐに床にという事態になるので、くまさんの最近の強い味方、うちにもあればさぞかし、でもと思っているところです。洗濯機やオーブンが壊れたのをだましだまし使っている上、夫は10年以上前のWindows Vistaのパソコンで、在宅勤務でも他の点でも困ることが多い中使っているので、他に優先すべき買い物はいろいろある状況なのですけれども。
by milletti_naoko | 2020-12-17 20:29 | Umbria | Comments(10)