あららできてたキャッシュバックとおいしいけれど現金払い、イタリア

　今年12月8日から実施されているイタリア政府のキャッシュレス推進策、Piano Italia Cashlessでは、イタリア政府のアプリ、IOをスマートフォンにダウンロードして、個人情報や銀行・郵便局の口座番号を入力し、支払い時にその口座から引き落とすキャッシュカードやクレジットカードなどカードを連携させれば、キャッシュバックキャンペーンに参加することができます。そして、12月8日から31日までの間に、10回以上実店舗で、アプリに連携させたカードで支払えば、10％の還元金が、登録した口座に直接振り込まれるのですが、ただし、一度にどんなに高額の支払いをしても、還元の対象となるのは、そのうち150ユーロに対してまでなので、一度の支払いにつき得られる還元金は最大15ユーロとなり、期間中に還元の対象となる支払い金額の合計は、上限が1500ユーロなので、得られる還元金の合計も、上限が150ユーロとなります。

　また、カード払いに対する還元金が発生するのは、IOアプリに登録した口座に、利用するカード連携させた当日ではなく、その翌日からとなります。また、業者が発行するのカードの中には、現段階ではキャッシュバックが受けられないものも、まだあります。

　最初は不具合も多く、皆がアクセスするので時間もかかるだろうと、わたし自身が登録を試み始めたのは12月10日になってからです。12月12日になって、ようやくキャッシュバックキャンペーンのためのアプリ、IOに、個人情報や貯金口座の番号を入力することができたのですが、そのあと、郵便局のカードを連携させようとしても、エラーが出るばかりで、そういう状況が現在まで続いています。

　一方、イタリア郵便局の貯金口座を持つ人は、アプリ、BancoPostaから直接キャッシュバックキャンペーンに参加できるとニュースで知って、この簡単だという方法も試み、12月12日に、IOアプリでは口座情報を登録したもののカードと連携できなかったため、その後同日中に、BancoPostaアプリ上で、貯金口座のカードをキャッシュバックプログラムと連携させることができました。

　けれども、12月18日の記事に書いたように、その後6日経っても、BancoPostaアプリからは連携されたはずのカード情報が、何度更新してもIOアプリ上には反映されず、またIOアプリ上で、郵便局口座のカードを連携しようと何度試みても、できずじまいです。さらに、IOアプリから問い合わせても、郵便局に問い合わせても、回答が得られないので、いったいどうすれば状況が打開できるのか、また、こういう状況でも、カードで支払えばキャッシュバックが受けられるのかどうか分からず、途方に暮れていました。（上のスクリーンショット参照。詳しくはこちらの記事）
　上の記事をツイートで共有した際に、わたしと同じように、BancoPostaで連携したカード情報が、IOアプリに反映されず、何度直接入力しようとしてもできなかったけれども、日が経ってから自動でIOアプリにカードが連携されたと、親切に教えてくださった方がいました。
　その後も、自動で反映されることを願いつつ、時々IOアプリで確認したのですが、一向に反映される気配がありません。そうして、こういうどっちつかずの状況が11日続いていた12月23日に、イタリア郵便局、Poste Italianeからこんなメールが届きました。

　かつてニュースで見聞きしたように、このメールにも、BancoPostaアプリから直接、キャッシュレス推進策に参加して、10%の還元を受けることができると書かれています。そうして、このメールに記された参加するための二つの手続き、アプリからキャッシュバックに参加し、連携させたい口座とカードを選ぶことは、すでに11日前に行っています。
　そこで、12月23日に、クリスマスの贈り物を探す最後の買い物に出かけたときは、どんなに金額が高くとも、還元がなければないで仕方がないので、カードで支払ってみることにしました。
　まずは、それほど高くない金額をカードで支払ってみて、キャッシュバックが受けられるようになっているかどうか見てみようという考えは、わたしにもありました。
Orvieto (TR), Umbria 18/12/2020
　たとえば、先週、オルヴィエート（Orvieto）に、クリスマスの贈り物を買いに行ったときも、

ジェラート入りのパネットーネを購入したとき、カードで支払ってもいいと聞いて、カードを差し出したのですが、店の人が慣れていないようで、結局現金で支払うこととなりました。
Santuario della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 20/12/2020
　また、日曜にラヴェルナの森を歩いたときには、ドライブ中に行きがけの店で、朝食を食べた上に、昼食のパニーノとおやつも買ったのですが、

山中で電波が届かないために、カードでの支払いはできないとのことでした。
Perugia, Umbria 23/12/2020
　閑話休題。さて、ペルージャの中心街では、複数の人への贈り物だったので、一つの店で、合計125ユーロになる買い物をして、わたしがカードで支払いました。

　IOアプリ上では、カード情報が反映されていないけれども、郵便局貯金口座のアプリ上では、口座とカードが連携されているという状況で、さあ、この支払いは、果たしてキャッシュバックの対象となるのか、ならないのか。

　そうして買い物から2日後、昨日、12月25日の夕方、ですからカードでの支払いから2日後に、IOアプリで確認すると、支払い金額の10%が、きちんと還元の可能性がある対象となっていました。還元され得る金額は、BancoPostaアプリ上でも見られるかと探したものの、見つからないので、IOアプリで確認する必要があるようです。
　年末までに還元対象となるだけの買い物ができるかどうかは分かりませんが、とりあえずは、ずっと中途半端で、どういう状況だか分からずにいた問題が解決して、ほっとしています。今月の買い物は還元が受けられなくても、キャッシュバックキャンペーンは、来年も続けて行われるからです。
出典：在イタリア日本国大使館「ゾーン別措置（概要：2020年12月20日現在）」（https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_misureGAR.html）
　この12.5%の還元を受けるためには、年末までにあと9回、カードで支払いをしなければいけないのですが、オレンジゾーンで比較的自由に買い物ができるのは28日・29日・30日の3日間だけだからです。後の日はレッドゾーンで、たとえば法の上では、それでも食料品を売る店やスーパーは営業可能だったのですが、実際には、今朝義父がパンを買いに出かけると、近所に複数あるスーパーもパン屋も、全て閉店だったそうです。明日まで4日間レッドゾーンで、そろそろ食料品の買い出しが必要な時期ではあり、購入する必要はあるけれども、感染を避けるために購入できていないものもいろいろあるのですが、はてさてどうなりますことやら。もしこのキャッシュバックキャンペーンがなければ、感染や混雑を避けて、100ユーロ以上オンラインで購入すれば配達が無料になるスーパーの宅配サービスを利用するところですから、その代わりに、実店舗で買い物を数回することも、できないわけではないのですけれども。
関連記事へのリンク- キャッシュレス推進策恩恵への道遠し、イタリア (11/12/2020)- 寿司さんぽオルヴィエートで祝う誕生日 (14/12/2020)- クリスマスツリーとおいおいキャッシュバック、参加できてるかまだ不明 (18/12/2020)
********************************************************************************************************************************Dall'12 dicembre la mia carta BancoPosta è associata al Piano Cashless sull'App BancoPosta ma MAI sull'App IO. Con la spesa del 23 dicembre ho scoperto che è già attivo il Cashback, meno male anche se sarà difficile fare altri nove acquisti entro il 2020.********************************************************************************************************************************

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓　記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。↓　Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)