オルヴィエート ラーメンと茜色の大聖堂

　誕生日祝いに寿司をと、オルヴィエート（Orvieto）に行ってからまだ１週間後の12月18日に、散歩もしたいけれど、クリスマスの贈り物も購入しなければと、再びオルヴィエートに行きました。せっかくだから、いつもの店で日本料理をということになったのですが、ひどく寒い日だったこともあり、今回はいつもの寿司・刺身盛り合わせの代わりに、

Nihori Ristorante Sushi Giapponese, Orvieto (TR), Umbria 18/12/2020

菜食ラーメン（Ramen Veggie）を頼みました。ゆで卵となるとが入っているのですが、イタリアの菜食主義者には、肉は食べないけれども、卵や魚、乳製品は口にする人も、少なくありません。

　麺と味からして、どうも即席のしょうゆラーメンを使ったのではないかという気がします。具は、ワカメたっぷりで、野菜としてはニンジンの他、なぜかキュウリも入っていました。ラーメンのスープは若干薄味のように思いました。近年では、イタリアのスーパーでも、袋入りの即席ラーメンを売るところがあるのですが、材料の合成添加物を見て、買いそびれていたので、それでも、熱々の懐かしいラーメンを、懐かしいなるとと共に食べることができて、うれしかったです。夫と初めて日本に行ったとき、渦潮が見たいという夫と、鳴門に行って観覧船に乗ったものの、台風が接近中で渦潮は見られなかったので、「ほら、あの渦潮の鳴門よ」と言って、渦巻き型を見せてから食べました。

　おいしい鮭はやはり食べたいということで、昼食セット（メニューはこちら）で選べる前菜の中から、鮭のカルパッチョ（carpaccio di salmone）を注文した上に、

セコンドも、鮭の裏巻き寿司（uramaki sake）を注文して、鮭の味も楽しみました。結果的に炭水化物過多になり、この後さらに、中心街でジェラート入りのパネットーネまで食べてしまったのですが、めったにない機会ですので、今を楽しもうと食べたいものを食べて、幸せ気分を味わいました。
　奥に見えているのは、夫がセコンドとして食べた鶏の塩焼き（spiedini di pollo）です。2本あったうち、一本の3分の１を味見させてもらい、わたしの裏巻き寿司一つと交換しました。さっぱり塩味なのですが、何か香草が使ってあって、おいしかったです。

　夫がプリモに選んだのは野菜焼きそば（yaki soba verdure）で、メニューの説明には確かに、麺がそば粉のスパゲッティ（spaghetti di grano saraceno）だと書かれていたのですが、焼きそばの名に「そば」とあるからか、中華麺の代わりに、そば粉を使った麺が使われていることに驚きました。味つけも日本で慣れた味つけとは違って、以前に夫がこの店で焼きめしを頼んだときの味つけと似ていたのですが、若干しょうゆ味も感じられて、香草の味が効いていて、おいしかったです。
　日本の料理とは少し違うのですが、これだけ食べられて、水半リットルと食後のコーヒーがついて、一人12ユーロでサービス料込みというのは、ありがたく、ここで昼食を食べたあとは、わたしも夫も、満腹かつ満足で、うれしい気持ちで店を後にしました。
Duomo di Orvieto, Orvieto (TR), Umbria 16:18
　姪たちに贈るのに何かいい本がないだろうかと、書店に寄り道したりしていたら、夕日が沈むところは見逃してしまったのですが、大聖堂が夕日に茜色に染まり、大きな彗星がすでに光を放っているところを、見ることができました。

　あかあかと美しい大聖堂の正面に、冬至が近いこの日は、以前に見たときとは影のかかり方が違っているのも、おもしろいと思いました。

赤い光に包まれた大聖堂の正面は、向かいの博物館の窓ガラスにも、きれいに映っています。
16:32
　そうして、南西の断崖に着いたときには、

夕日は山の向こうに沈んでしまったあとでしたが、

空の高みにある、ほっそりと美しい月を見ることができました。
　さて、話は変わって、今日は仕事に出かけた夫が、昼食にはうちに戻る予定だったのですが、昼過ぎに、やはり帰宅せずに午後も仕事をすると電話がありました。わたし一人のときはごはんを炊いて食べることが多いのですが、米を水に浸していては食べるのが遅くなるからと、オルヴィエートの店のなんちゃって焼きそばを思い出して、スパゲッティで焼きそばを作ることにしました。

　パスタを中華麺のように仕上げる方法もあって試したこともあるのですが、ふつうのパスタでもおいしかろうと、うちにある野菜と肉を炒めて、しょうがや固形スープの素、しょうゆで味つけして、なんちゃって焼きそばを作りました。パスタをゆでるときのくせで、つい熱湯に塩を入れてからスパゲッティをゆでてしまったので、麺は若干塩辛くなりましたが、懐かしい風味が楽しめて、おいしかったです。
Nihori Ristorante Sushi Giapponese a Orvieto
Via Angelo Costanzi, 102 - 05018 Orvieto
Tel. : 0763 450593
Sito : NIHORI - Ristorante Giapponese Sushi a Orvieto e Fabro Scalo - HOME
FB : Facebook - Nihori - Informazioni

***********************************************************************************************
Buoni il ramenn e lo yakisoba ad Orvieto

Brilla di rosso la facciata del Duomo di Orvieto

che si specchia nelle finestre del museo.

Calato già il sole quando siamo arrivati al punto panoramico,

ma bella la luna snella in alto nel cielo.

Orvieto, Umbria, Italy 18/12/2020

***********************************************************************************************

関連記事へのリンク

- 寿司さんぽオルヴィエートで祝う誕生日 (11/12/2020)

- あららできてたキャッシュバックとおいしいけれど現金払い、イタリア (27/12/2020)

- 朝焼けとオルヴィエートの大聖堂 (11/7/2020)

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓　記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。↓　Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)