夕焼けにきれいトラジメーノ湖今年初めて

　夕日が、空をオレンジ色に染め、湖面でもきらめいています。

Passignano sul Trasimeno (PG), Umbria 13/1/2021
　昨日は夕方、約１か月ぶりにトラジメーノ湖（Lago Trasimeno）に、夕日を見送りに行きました。

　頭の赤い見慣れない水鳥を目ざとく見つけて、どこかに向かう途中に立ち寄った渡鳥ではないかと夫が言います。

　真冬の南西に沈む夕日がきれいに見えるパッシンニャーノ（Passignano）で湖畔の遊歩道を歩き、船の切符販売所がある桟橋へと向かいました。

　切符販売所があり、かつマッジョーレ島行きの船の発着所でもある桟橋を先端へと向かうと、その右手に見える桟橋にも、散歩と夕景を楽しむ人がいます。

　夕日も桜色に染まる雲も、湖面にきれいに映り、さざなみに揺れています。
　沈みゆく日の左手には、左からトスカーナのチェトーナ山（Monte Cetona）とアミアータ山（Monte Amiata）、夕日の右には、マッジョーレ島（Isola Maggiore）が見えています。

　空と雲と湖が、えも言われぬ美しい色をしています。

　夕日の姿は見えなくなっても、その光が雲や空を彩り、

空を映す湖面の色と模様も、

刻一刻と移り変わっていきます。
　対岸のアミアータ山の頂が、夕日が放つ光に包まれています。

　湖の夕景は、切符売り場の窓ガラスにも映っています。

　一度は桟橋を岸辺へと歩きかけたのですが、ムクドリの大群が、岸の方から湖上へと飛んでゆくのを見て、撮影しようと、桟橋の先端へと引き返しました。

　そのあとはしばらく岸辺を歩き、先ほど見えていた桟橋のさらに向こうにある桟橋まで行きました。
　街灯のオレンジ色の光が、湖面に揺れています。

　どういうわけかこのとき、カモメたちがいっせいに飛び立って、水面すれすれに南の方へと飛んでいきました。

　撮影時刻は、冒頭の写真が午後4時41分、この写真が午後5時19分。わずか30分の間に、空をたそがれが包んでいます。

　ディーラーからぴかぴかになって戻った夫の車にも、駐車場を出発したとき、夕焼けのトラジメーノ湖が、きれいに映っていました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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