イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

湖で食事・幻日・夕焼け雲、ウンブリア再びオレンジゾーン

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 パニカーレから、トラジメーノ湖や白雪を頂く遠い山並みの眺めを楽しみながら山へと登った先週金曜日は、

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Panicale (PG), Umbria 15/1/2021

出発地点だったパニカーレの中心街に戻ったのが午後2時過ぎで、

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行きは中心街を通り、帰りは城壁の外の道を歩いて、パニカーレを訪ね、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)の見晴らしも楽しみながら駐車場に戻ると、もう午後2時半でした。

 ウンブリアでは、昼食に開いているレストランは、午後2時には閉店となるところが多く、パニーノを作ってもらえる食料品店も、この時間帯には閉まっています。また、大勢の人が出入りしやすいバールには入るのを避けたいところです。

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Trattoria Da Faliero, Magione (PG), Umbria

 そこで、おいしくて値段も手頃で、湖の眺めも見える湖畔の店、Da Falieroに行くことにしました。この店なら、昼食と夕食の間の時間帯も、ずっと営業しているからです。

 夏の間や、寒くなった今でも、週末の食事の時間帯にはたくさんの車で駐車場が混雑するのを見かけていたのですが、平日のしかも午後3時が近い時間帯なら、人も少ないだろうと考えたのです。店内はセルフサービスで、レジに並んで注文した料理を受け取り、空いているテーブルを選んで、食事をします。

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 夫は、ウンブリア名物でこの店の自慢のトルタ・アル・テスト(torta al testo)のサルシッチャと青菜入りを注文し、わたしは魚のフライ半人前と野菜の盛り合わせを頼みました。飲み物は、半リットルのペットボトル入りの水です。

 トルタ・アル・テストも魚のフライもおいしかったのですが、量が多いので、食べきるのが大変でした。フライの量はこれで半人前なのかと驚きました。これで合計料金が14ユーロですから、懐に優しく、ありがたいです。

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 湖が見晴らせる席も空いていたのですが、夫は、分別ゴミ箱が並んでいるために、壁が窓ガラスではなく外が見えないテーブルを選びました。眺めのいい席は入り口から入る人の通り道で、たくさんの人が近くを通るだろうからとのことだったのですが、わたしたちの入店は3時前と遅く、後から入る人はほとんどいませんでした。

 食べ終えたのが3時半過ぎで、日の入りまでにまだ1時間半ありました。そこで、せっかく近くにいるのに夕焼けが見られないのは残念でしたが、疲れてもいたので、食後はうちに帰ることにしました。

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 帰り道に、車の中からではありましたが、雲の多い空に、また虹色に光る幻日を見ることができて、うれしかったです。

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Perugia, Umbria

 この日は、夕日が沈んだあとに、ペルージャのうちの窓から、鮮やかなピンク色に染まる雲が見えました。

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 燃えるような桃色の雲を見て、湖の夕焼けはどんなにか美しいだろうと思いつつも、日中でさえ風がひどく冷たかったので、我が家の窓からゆっくりと眺めることができて、よかったです。


 感染状況から、前々から予想はされていたのですが、ウンブリア州も、他の多くの州と同様、1月16日日曜日からオレンジゾーンとなり、少なくとも1月31日日曜日までは、バールやレストランでは、持ち帰りや出前は可能でも飲食ができず、仕事など差し迫った理由がなければ、原則として、居住する市町村の外に出ることができないようになりました。


 再び制限の多い日々に戻る前に、湖を見て山を歩き、またオルヴィエートで日本料理も食べることができて、よかったです。

 トスカーナがオレンジゾーンでないのはどうしてだと夫は言いますし、ウンブリア州では、ゾーン分けの基準が以前に比べて厳しくなったためだと釈明していますが、

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 ウンブリア州の現在の陽性者(attualmenti positivi)の数が、1月13日の4470人から昨日正午の時点での4636人へと、増加傾向にあることを見ても、ぎりぎりのところでイエローゾーンに残るよりも、早めにオレンジゾーンで規制を厳しくして、感染を減少方向に向けていく方が望ましいと思います。

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  この一番上のグラフは、日々の新規陽性者(nuovi positivi)数の推移を表しています。陽性者数の増減が激しいのは、週末は検査の数が少ないために、陽性だと判明する人の数も少なくなるためです。上から二番目のグラフを見ると、現在の陽性者(attualmente positivi)数が、減少傾向から増加傾向へと転じ、増え続けていることが一目瞭然です。


 秋に入ってから、新型コロナウイルス感染が拡大し、感染曲線が急上昇したため、10月13日の首相令で規制が厳しくなり、11月3日の首相令で、イタリア全土で危険度に応じてゾーン別の規制が課せられることとなったのですが、ウンブリア州は最初は規制が最も甘いイエローゾーンでした。

 11月22日を頂点に、ウンブリア州で現在の感染者数が急速に減少していったのは、11月11日から12月5日まで、25日間オレンジゾーンとなり、その間の規制が厳しかったおかげだと思います。



 ところが、12月6日にウンブリア州がイエローゾーンとなり、また、クリスマスから年末年始にかけては移動ができなかったものの、その前後に帰省あるいは旅行をした人も多く、残念ながら、禁を破って集まって皆で食事をしたりする例も少なかくなかったために、昨年のクリスマス前日までは減少していた現在の感染者数が、現在では、秋に比べると曲線こそゆるやかではあるものの、着実に増加し続けています。

 最近では夫の親戚にも新型コロナウイルスに感染して亡くなる人が出てきていて、義父が聞いた話によると、ペルージャ市の北方に、若者たちが集ってパーティーをしたために、大勢が感染して大変な事態となっている地域もあるようです。昨日の地方ニュースでは、トラジメーノ湖の東の湖畔にあるマジョーネ市でも、同じ理由で感染者が増えていると報道がありました。

 こういう状況でありながら、再び毎週日曜日に、同じ二世代住宅に暮らす義父母や義弟夫婦と食事を共にすることは、わたしは避けた方がいいと思うのですが、義父母が寂しいだろうからと夫は言い、皆も同じ考えのようで、今週の日曜にも昼食を共にしました。ところが、義父に言われて、わたしたちは食事中以外はマスクをしていたのですが、その希望を聞きながらも、ほぼ在宅勤務のわたしたち夫婦と違って、平日は毎日仕事に出かけている義弟夫婦が、マスクを装着しないので、万一自分たちが感染している可能性を考えないのだろうかと心配しています。食事を共にして絆を確認し、深めることは大切だけれども、今は命を守ることの方が、それ以上に重要だと思うからです。奥さん方の年末年始にミラノに行っていた親戚も、今週は義弟夫婦を訪ねているようで、週2回だけ出勤している夫は、朝出発する際に、普段はバスで通勤する義弟の奥さんを車で送ってあげているため、その際に感染したりすることのないようにと、願っています。

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Tramonto al Lago Trasimeno, Passignano (PG), Umbria 13/1/2021

 少なくとも2週間は続くであろうオレンジゾーンによる厳しい規制と、現在進行中のワクチン接種が功を奏して、どうかウンブリア州での感染が減少していきますように。そして、再び安心して暮らせる日が、世界中の国々で、一刻も早く戻ってきますように。

 最後の写真は、先週久しぶりに見たトラジメーノ湖の夕景です。実はこの日については、まだ散歩の前半しか写真をご紹介していません。ペルージャ市の外に出られないことを機に、この日の散歩の後半についても、いつか記事にする予定でいます。

Trattoria Da Faliero
Via di Montebuono, 2 - 06063 Magione
Tel. : 075 847 6528

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L'ultimo pasto da Faliero e l'ultimo saluto al Lago Trasimeno
dopo la passeggiata a Panicale prima della zona arancione.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by sunandshadows2020 at 2021-01-21 01:03
イタリアやフランスのコロナ規制はこちらと比べ大幅に違います。
それだから感染者をそれだけに抑えることが出来るのでしょうね。
ワクチンが出回り始め、此れにて早目に終息へと持って行きたいですね。
予防の仕方は変わりありませんが気持ちが緩んできました。

終日開店しているレストランは旅人にとっても嬉しいものです。
夕食の時間が遅いですからね、早めのランチ取れば8、9時の夕食まで持ちません
それにしても盛りの大きいレストランですね!
Commented by yuki0901671 at 2021-01-21 08:36
おはようございます。

いやーやはり食べ物に目が行ってしまう
卑しい人間なのですが、おいしそうですね。
揚げ物にはどんな油を使うのでしょうか。
オリーブオイルですかね。
ナポリで食べたイカのリングは忘れられません。
Commented by tokotakikuh at 2021-01-21 15:47
昨年の春に緊急事態宣言が出されたときは
恐らく、目に見えないウィルスの知識が無でしたから
デパートや、学校、イベント関係、スポーツ
職場のオンライン作業等
ある意味、国民は聞く耳を持ったのかも?

所が、二派来て、三派の数の多さにも
人が聴く耳を持っていないかのような?数字です

ですから
せめて、個人個人の自覚に問うしかない?
そんな日本ですから
私のような高齢者だけでも、自粛へ
今一度、耳を傾けたいです

ただ、ストレスはぬぐえませんが?(笑)
Commented by meife-no-shiawase at 2021-01-21 15:49
わおわお~♪
私は揚げ物が大好きなので、いつも行かれるお店の揚げ物も注目していますが
こちらのこのお魚のフライ・・・♪
でもお写真を拝見して、あれ?半人前だったよね?って、文章をまた戻って読み返しました。(笑)。
そうしたらなおこさんも驚かれた半人前。(笑)。
かなりたっぷりの量ですが・・・これは美味しそう~♡
で、お値段もリーズナブルですね。

それぞれの国の物価ってその基準というかがよくわからず
ただ日本円へ換算するだけでは高いのか?安いのか?はわからないですが
合計が14ユーロとはとっても優しいお店ですね♡

イタリアでも若い方の感染も増えているのですね。
なにかこのコロナの影響が長引きすぎて、皆、コロナ疲れをしているような感じをうけます。
もうどうとでもなれ・・・のような。
でもそれで重症の方も増えているので本当に気をつけなければ
自分も感染しかねません。
なおこさんも、ご家族もくれぐれもお気をつけくださいね。
Commented by coimbra2017 at 2021-01-22 13:12
なおこさん、オレンジゾーンにはなりたくないけれど綺麗な
オレンジの夕日ですね、パソコンで見ているのに顔が染まりそうです。
無症状感染者というのは若者だけだと言われていましたが、
調査の結果高齢者までの広い年代で多いのだとニュースで知りました。自分が感染者かもしれないという意識で行動する必要がありますね。いつまで続くのだろう?と途方に暮れ、
心が寂しくなることもありますが、いつも状況を見定めながらお出かけしていくなおこさんご夫婦を拝見して、どうにか
この状況で自分を気分転換させるのは自分なのだと思います。いつかまたイタリアへ行ける日まで元気でいるために
頑張らなければ。。。
まだ寒いのでご自愛くださいね。。
Commented by milletti_naoko at 2021-01-23 06:25
お転婆シニアさん、新大統領、規制の点でも頼りになりそうですね。ヨーロッパでも外交に環境対策にと大きな期待をしているようです。

今はウンブリアはオレンジゾーンでどのみちバールとレストランは持ち帰り・出前のみなのですが、確かもう10月半ばから、レストランは午後6時までしか中では食べることができなくなっているんです。そのおかげもあって、こういう時間帯でも食べられる店は、ありがたかったです。
Commented by milletti_naoko at 2021-01-23 07:05
yuki0901さん、揚げ物は、特に魚はおいしいですよね。つい頼んでしまいましたが、半人前でもこの量なので驚きました。

我が家ではオリーブオイルで揚げるのですが、店では何の油で揚げているのでしょう。ナポリのイカのリング、そんなにもおいしかったんですね!
Commented by milletti_naoko at 2021-01-23 07:13
zakkkanさん、国民の方がまたかと思ってしまい、危機感がなくて、厳しい規制があってもついはめを外す輩が出てきたり、そういう規制への反対を煽る輩がいたりして困るのは、イタリアも同じです。

規制や罰金があるイタリアでもやはり、抜け道を作ってずるをして、感染を広げる人はいて、やはり自覚が必要だと思います。

人によって感覚や考え方が違うので、そういう軋轢からも生じるストレスがあり、困ったものです。
Commented by milletti_naoko at 2021-01-23 07:20
メイフェさん、今回は、店のウィンドウにすでに並ぶ料理から選ぶという形だったのですが、それでも揚げ物はまだ温かく、からりと揚がっていて、おいしかったです。一人前が9ユーロで、半人前があるというから頼んだのですが、この一人前を頼む人は、かなりの大食漢のように思います。

長い間閉じこもったり、会えずにいることを強いられることに、きっとみんな疲れ切っているのだと思うのですが、そうして会うことが、間に一人でも感染者がいると連鎖で恐ろしいことになってしまうわけで、明日も日曜日ですが、どうか二世代住宅の三世帯が、それぞれ夫婦だけで食べることになりますように。

ありがとうございます。メイフェさんもくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2021-01-23 07:24
coimbraさん、夕日のオレンジの光と温かさまで、感じてくださって、ありがとうございます。対岸のアミアータ山の山頂近くが、オレンジ色の光に、いつまでも包まれているのに驚きました。

そうなんです。イタリアでもわたしたちの世代でも、無症状や軽症という場合も少なくないとのことで、問題になっていますし、最近は英国の状況を見ても、ヴェネトの状況を見ても、感染が急速に広まりやすい変異種の影響が著しいので、特に気をつけなければいけないと思います。わたしも、自分が感染者かもしれない、その場合でも大丈夫なように行動することが大切なのだと思うので、どうしてマスクなしに皆で食事をするのだろうと、わたしとしては理解しかねています。

イタリアにいつか来られるその日が、きっと早くきますように。
どうかお体を大切に、お元気でお過ごしくださいね。
Commented by orangee29 at 2021-01-23 20:07
蟻乃です。

とにかく構成がステキ!!!
写真の美しさはモチロンなのですが、
日中の美味しそうな食事から続く美しい夕空、
一転して暗いコロナの厳しい現状に、忍び寄る不穏な空気、
けれどラストはさらに一転して、希望を表す美しい夕景――

やはり、なおこさんの記事には物語を感じます。
私も見習って、頑張ろう。
Commented by milletti_naoko at 2021-01-24 06:25
蟻乃さん、ありがとうございます!

ペルージャ市から出られなくなり、外食ができなくなる日が始まるその前に、湖と景観を楽しみながら山へ登り、久しぶりにさっと外食も楽しめてよかったです。

そんなふうに読んでくださってありがとうございます。この日の夕焼け空、きれいで感動しました。

蟻乃さんの物語も、いつも最後に何か新しい発見や、ああそうだったのかと、うれしくなったり、心軽くなったりすることがあるお話が、多いですよね。
by milletti_naoko | 2021-01-20 23:54 | Covid-19 Italia | Comments(12)