焼きそば ペルージャの歴史とイタリアの危機

　今日は久しぶりに、夫が出勤して1日中勤務ということで、夫いぬ間の焼きそばと、今月初めに、合成添加物も少ないし試しにと買ってみておいしかったマギーの焼きそばを作って食べました。

　前回の反省から、一回り小さい鍋に、まずは粉末と液体のソースと乾燥野菜を入れ、コップ１杯半の水を注ぎ、他の作業をする２、3分の間に野菜がふやけて粉末が少し溶けてから、中に麺を入れてコンロの火にかけ、鍋に蓋をして、沸騰したら弱火にして、時々菜箸でかき混ぜて、まだ水気が少し残り、ほぼいいくらいのゆで加減になったときに、火をとめて、そのまま蓋をしておきました。


　並行して、今回は、玉ネギとキャベツとニンジンを切っておいて、オリーブオイルを熱しておいたフライパンに、切った端から入れていき、最後は蓋をして水も少々入れて、よく炒めました。味つけソースの塩分が多すぎるという印象が前回あったため、野菜は塩を加えずに炒めて、最後にゆで上がった鍋の焼きそばと合わせ、後から作った黄身のとろりとした目玉焼きを、焼きそばの上に載せました。


　それでもソースがまだ塩辛いだろうかと、最初は卵の上にも塩をふらなかったのですが、黄身に箸を入れて焼きそばを混ぜ合わせると、少々味が薄いように感じたので、卵の上にだけ、ほんの少し塩をかけました。今回は、ちょうどいい具合に作ることができて、懐かしい味を喜びながら食べました。
　袋をよく見ると、二人前で一人分は60gと書いてあるので、乾麺は120gということなのでしょう。我が家では、種類やパスタの具、いっしょに食べるおかずにもよりますが、乾燥パスタは二人分で130〜140gを目安にゆでています。袋の中の麺をすべて使って焼きそばを作ったあとで、まずは半分だけ食べてみて、食べてから少しだけお代わりしました。
Maggi Fusian Yakisoba Classico Noodles


　普通の乾燥スパゲッティを、焼きそばの麺としてそのまま使っても、焼きそばのソースさえあれば、十分においしく食べられると思うので、今後は自分でいろんなレシピのソースを試しに作って、味比べして好きな味を見つけようと思うのですが、こんなふうに自分一人でさっと食べたいときに、即席焼きそばがあると便利だと思いました。ちなみに、今回肉を入れずに卵を載せたのは、昨日の日曜の大家族の昼食で、肉をたくさん食べたためです。肉を炒めるなら、やはり肉だけは塩・コショウで味つけしておいた方がいいように思います。
　以上、わたし自身が次回また作る際のための覚え書きなのですが、どなたかのお役に立てば幸いです。イタリアで販売される食品は、何にせよ包装に数か国語で書かれた説明があるために、アルファベットがずらりと並ぶ中からイタリア語の説明を探そうと思うと、それだけでも時間がかかり、しかも字が小さくて見にくかったりします。さらに、この焼きそばの場合は、コンロで調理する場合とレンジを使う場合と、二通りの調理方法が書いてあって紛らわしく、前回作ったときは、最初のうちはうっかり、レンジのレシピの方を参考にしてしまっていました。


　夫は長い麺を嫌がり、日本で、お好み焼きのソースが甘すぎて口に合わないと言っていたので、残りはわたしが夕食に食べようかと思ったのですが、夫も食べてみたいというので半分こしたら、おいしいねとのことでした。夕食には、豆腐と野菜たっぷりのみそ汁も作りました。

#ペルージャ の #歴史、今夜9時10分から54ch。
昨年見た番組と同じかもしれないのですが、だとしたらとてもよくできていました。RaiStoriaの番組は見ごたえと学びのあるものが多くて好きです。#イタリア
Su #Perugia "Storia delle Nostre città"
stasera alle 21.10 Rai Storia 54ch #Umbria #Italy https://t.co/zoXNPasLcu

— Naoko Ishii (@naoko_perugia) January 25, 2021

　今晩は二人ともテレビっ子で、ドン・マッテーオの後に、出だしは番組が重なって見られなかったのですが、ペルージャの政権が、古代ウンブリア人から、古代エトルリア人、古代ローマ人へと移っていき、中世、ルネサンスと変遷を経て、現代に至るまでの歴史が、美しい映像や建造物、芸術、歴史や考古学上の発見とともに語られていて、とても興味深かったです。
　ただ、そのあと、さあ、もう遅いから焼きそばとうちの猫について記事を書こうかと思ったら、衝撃的なニュースを、ツイッターで目にしてしまいました。

イタリアのコンテ首相、26日に辞表提出＝内閣府 https://t.co/HvarQ2GWsf

— ロイター (@ReutersJapan) January 25, 2021

　明日の朝、なんとコンテ首相が、マッタレッラ大統領に辞表を提出すると表明したというのです。

　土曜の晩の時事問題も扱う文化教養番組、Le Paroleでは、毎回、著名な人物数人について、天国・地獄・煉獄のどこに送るのがよかろうかという問いに、会場にいるゲストが答えるのですが、先週はある知識人が、「コンテ首相はこのかつてなかったような危機を長い間経験して乗り越えてきたのだから、しばらく煉獄に行かせて、そのあとは天国」と言っていました。新型コロナウイルス感染拡大による危機を、イタリアが団結して乗り越えていくことができたのは、もちろん政府を支える政党の議員たちや代表、内閣の閣僚やその指示で働く大勢の人、国民の団結や意識のおかげでもありますが、コンテ首相あってのことだと感じています。おそらく自分たちだけでは意見をまとめられないであろう与党二つの政党、そして、その両党をまとめ、反対意見と批評ばかりする傾向がある右派の政党やそういう政党の政治家が多い州知事たちと討議を重ねて、一歩一歩駒を進めていける人、自分の休暇や週末や寝食も犠牲にして、それでもあんなにも口汚く右派の政党の輩から罵られても、国民のためにと働き続けていける人は、他には見つけるのが難しいと思うのです。
　国民の支持は高いけれども、国会の中での支持を得るのに苦心するコンテ首相に退陣を迫り、即選挙をとばかり言う野党は、感染拡大の危機を乗り越えていかねばならないこの時期に無責任であると同時に、フォルツァ・イタリアは代表がベルルスコーニですし、北部同盟代表のサルヴィーニとイタリアの同胞代表のジョルジャ・メローニは、亡命して命からがらイタリアに来る人々を追い払い、移民や亡命者に対する差別心を露わにし排斥しようとし、非常事態の延長が決まったときに、まだ感染拡大が危険視されているというのに、大勢を呼び集めて広場で反対集会を開いておいて、さらにサルヴィーニなどは、何でも反対と声高に叫ぶだけで、言うことに一貫性も論理性もなく、国会には欠席ばかりして票集めに忙しく、マスクはしないと平然としていたときも長いのに、感染が広がったのはコンテ政権の責任とし、メローニと共にトランプ大統領に声援を送ったりするような輩で、こんな輩に政治を任せては、感染と経済の危機の克服も人権擁護もできず、恐ろしいことになってしまうと心配しています。
　新型コロナウイルス感染の対策も、たとえば、昨年の秋からは感染が再び拡大する可能性を、感染者数が減少し続けていた春の段階からイタリアでは予期して、保健省が各州に詳細な報告を求め続け、いざ感染が拡大した場合の対策も、4月末の段階で、すでに国、保健省、各州知事が話し合って決めてあったのです。未曾有の危機の中、イタリア政府は本当によく舵を取ってきてくれたと思っていますし、内部で仲間割れしがちな政党、言い合うばかりで話し合いにならない傾向がある与党と野党をまとめて、ここまでやって来ることができたのは、やはりコンテ首相あってのことだと思うのです。
　どうか新政権も、コンテ首相に任され、責任ある政党のもと、新たに危機を乗り越えていくことが十分にできる人材で内閣が組織されますように。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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