イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

感染拡大ペルージャ・ウンブリア、イタリアの緑ならぬ赤い中心

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 2月1日月曜日から、イタリアの多くの州が、イエローゾーンになったのですが、

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出典:在イタリア日本国大使館「ゾーン別措置(概要:2021年2月1日現在)」
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_misureGAR.html

わたしが住むペルージャのあるウンブリア州は、ボルツァーノ県、プーリア州、サルデーニャ州と共に、オレンジゾーンとなっています。

 ただし、最近ウンブリア州では、感染が増加しつつある上に、感染源も多数あって、前回のゾーン変更検討の際にも、ひょっとしたらレッドゾーンになるかもしれないという記事を見かけていたので、驚きはそれほどありませんでした。

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https://coronavirus.gimbe.org

 横軸は、直近2週間(1月20日から2月3日まで)の住民10万人あたりの新規感染者数、縦軸は前週比の新規感染者数増加率を示し、両軸の交わる点が、イタリア全土における数値を示しています。ボルツァーノ県は別として、ウンブリア州は他州に比べて、どちらの値もひどく高くなっています。

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https://coronavirus.gimbe.org

 しかも、テルニ県は、どちらもイタリア全国平均を下回っているため、ペルージャ県だけで考えると、新規感染者数も新規感染者数増加率も、さらに多くなります。

 危険度別ゾーンの色分けで、ウンブリア州全土がレッドゾーンとなることを避けようと、先週末から、ウンブリアの地方ニュースでは、住民10万人あたりの新規感染者数が200人を超える市町村については、レッドゾーンとなるかもしれないという報道がありました。(詳しくはこちら

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https://corrieredellumbria.corr.it/

 最終的には、この29の市町村はレッドゾーンとはならず、その首長が話し合って、共通の規制を課すこととなりました。

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https://coronavirus.regione.umbria.it//

 右上の緑で記された曲線は、直近1週間の現在の感染者数の推移を示しています。現在6千人近くもいて、しかも着実に増加し続けています。この曲線のすぐ下にある地図では、住民千人あたりの現在の感染者数(Tasso poitivi x 1000)によって、各市町村が色分けされているのですが、例えば、3,17-7,23と記されているピンク色で塗られた市町村は、住民10万人あたりの現在の感染者数はその100倍、317人から723人いるということです。

 住民あたりの新規感染者数の多い地域と、現在の感染者数の多い地域は必ずしも一致しないのですが、先に記事から引用した新規感染者数の多い29の市町村がどこにあり、現在の感染者数の多さはどうかが分かりやすいように、上のウンブリア州新型コロナウイルス感染状況の地図を拡大して、市町村名を書き込んでみました。

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↑ Ho inserito i nomi dei 29 comuni nella mappa Tasso Positivi x 1000
del Dashboard COVID-19 Regione Umbria

 わたしが住むペルージャや、トラジメーノ湖畔の多くの町で感染者の割合が多いことは、ニュースで聞いて知っていたのですが、今回市町村の名前を書き込んでみて、ペルージャやグッビオ、フォリンニョのような比較的大きい町ばかりではなく、山のただなかにある小さな市町村にも、感染者が多いところがあることに、改めて驚きました。

 ウンブリア州でだけこんなにも感染が増加しているのは、ペルージャ型の新型コロナウイルスの変異種によるのか、それとも英国型の変異種のためかと、原因を究明中だと、地方ニュースでは先週あたりから言っていました。最近のニュースによると、ペルージャ型の変異種があるわけではないらしく、また、昨日のニュースでは、ブラジル型・英国型の変異種のいずれについても、州内に感染者がいることが判明したとと報道していました。

 閑話休題。市町村の長の話し合いで決まったより厳しい規制が、ペルージャでも、2月14日まで実施されることとなりました。

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https://www.facebook.com/comuneperugia/


 外出は午後9時まで、屋外であっても公共の場所では飲食をしてはいけないなど、規制は厳しいのですが、例えば、火曜の夕方、夫とテッツィオ山を歩いたときは、十数人の若者たちが、マスクもつけずに互いに至近距離で、おしゃべりをしながら歩いていて、これは上の移動規制に反しています。わたしを見かけてからは、皆がきちんとマスクをしてはいたのですが、まずは一人ひとりが気をつけることが今は不可欠で、その危機感がもっと必要だと思いました。

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出典:在イタリア日本国大使館「ゾーン別措置(概要:2021年2月1日現在)」
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_misureGAR.html

 原則的には州境を越えての移動ができない状況が続いてはいたものの、帰省や仕事などでの州を越えた移動があるため、どうか他州の方も十分にご用心してお過ごしください。

関連記事へのリンク
- 湖で食事・幻日・夕焼け雲、ウンブリア再びオレンジゾーン (2021/1/20)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by u831203 at 2021-02-04 11:12
「今時の若者は」 これは年寄りの常套句であまり使いたくない言葉ですが、このご時世ではやはり口にする言葉ですね
日本でもコロナ感染拡大の要因は若者の行動が大きく影響しているようです
私らも若い時代は年寄りにそう言われていたのでしょうが、節度はあったように思います
今は自己中心的な若者が多いですね でも今はそんなことではすまされない 自覚してほしいですね
masa
Commented by sunandshadows2020 at 2021-02-04 15:09
人ごとではない感染増加です。
こちらもこの週末スーパーボールで人が集まる機会があり、それを怖れています。
テレビではいち早く牽制のサインを出していますが、効き目なさそうでイタリアのように罰金をかせるとかしなければ無理ですね。
それさえも無視する人々も多いのですが。
全くです。
Commented by tokotakikuh at 2021-02-04 15:15
まだまだ・油断ができないですね
若者から、家族間、そして、高齢者施設
当たり前のように、病院関係に、クラスターがでています
日本でも・
緊急事態宣言、延長です
これも、仕方ないですね
不要不急の外出自粛・もう少し頑張りたいです
Commented by ciao66 at 2021-02-04 17:45
緑の中心だったのに赤い中心になってしまうとは、残念なことですね。
新型の新型が出来るとは以前から言われていましたが、この変異種が世界中で広がりそうで、心配なことです。
ウンブリア州が、また緑だけの中心に早く戻れますように!
Commented by milletti_naoko at 2021-02-04 18:48
masaさん、こんにちは。
今どきの若者はという言葉は、古代ギリシャの昔から言われていたそうで、いつの時代にも経験を重ねた大人から見ると、若い者はということになるのでしょうね。一番友達とのつきあいを大切にしたい、そしてそれが成長にとってもかけがえのない時代に、それができないのは残念ですが、やはり日本でも、若者の安易な行動で、感染が拡大しているのですね。
自分だけではなく皆のこと、皆の命を考える、今がどういう状況にあるかをしっかり認識して行動できる、そういう若者に育ってほしいし、そんなふうに皆が行動していける社会であってほしいものです。イタリアでは、大人でもけれど、感染拡大を招くような行動をする人がいて、困っています。
Commented by milletti_naoko at 2021-02-04 19:02
お転婆シニアさん、アメリカでの感染のただならない状況はこちらでも放映されています。政権が変わって、どうか一刻も早く感染を食い止めていくことができますように。

スーパーボールで人が集まるのは、ファンが自宅などで集まっていっしょに応援するからでしょうか。それとも、イタリアではサッカーも今は無観客で行っているのですが、観客も入れるということなのでしょうか。こういう時代にスポーツ観戦は気分を明るくしてはくれると思うのですが、感染を拡大しては困りますよね。ご心配、もっともです。
Commented by milletti_naoko at 2021-02-04 19:11
zakkkanさん、日本でもやはり家族間、高齢者施設、病院関係でクラスターが出てきているんですか。イタリア全体で感染が最も危険な状態にあったとき、そして今のウンブリアでも、やはりこうした感染源が問題となっています。
今は残念ですが、自分や大切な人、そして皆の健康や命のためなので、イタリアでも日本でも、そうして世界で、皆にそういう自覚を持って行動してほしいものです。
Commented by milletti_naoko at 2021-02-04 23:29
ciao66さん、どうしてウンブリアだけなのか。高校の通学開始前に徹底的に検査を行ったからか、山中の過疎化気味の小村でも感染が多いのはなぜか。原因はまだはっきり分からないのですが、皆で気をつけて行動しなければと思うと同時に、特に州境の近いトスカーナ、マルケ、ラッツィオでも気をつけていないと感染が広がる可能性があるのではと心配しています。

ありがとうございます。本当に、早く緑だけの中心に戻りますように。
Commented by sunandshadows2020 at 2021-02-06 03:23
スーパーボールは今回無観客試合で行われますがファンは自宅やスポーツバーなどで集まってパーティーをするのです。圧倒的に男性観客が多いアメリカンフットボールでこの日に構って貰えない女性達が多く離婚発生率が高いと聞いたことがあります。
我が家もかつて夢中で見ていた人がいますが次第に遠のいていったので安心しています。ゲームはとても長く4時間はかかるのではないかと思われます。最も私の感覚での意見のみですが。特にスポーツは大勢で観戦した方が盛り上がるでしょうね。盛り上がって無理が出る、それが今回の恐れです。
Commented by milletti_naoko at 2021-02-06 05:20
お転婆シニアさん、ご説明をありがとうございます。
せっかく試合が無観客でも、長い間同じ屋内に、しかも換気が難しい冬に大勢がいる機会が増えては困りますよね。

どうか皆が自制ある行動を取ることができますように。
by milletti_naoko | 2021-02-04 10:30 | Covid-19 Italia | Comments(10)