アッシジも古城も望み花咲くテッツィオ山

　昨日、テッツィオ山に車を置いて歩き始めたのは午後4時40分頃で、

その頃にはまだ太陽の光がまぶしいほどで、青空が広がっていました。

　道の傍らに、薄紫のきれいなすみれが、たくさんて咲いています。
Monte Tezio, Perugia, Umbria 18/3/2021
　昨日は、南北に長く伸びるテッツィオ山（Monte Tezio）の西の斜面の高みから歩いて、改築中の家があるミジャーナを上から眺めようと、出発前に夫が言っていました。

　ふり返ると、奥の方に、今は閉業している、かつてはレストランも併設したホテルだった建物が小さく見えます。
　左手にはわずかながらトラジメーノ湖が見えていて、その向こうの霞の中に、トスカーナのチェトーナ山とアミアータ山がそびえています。

　西の斜面では、木々の間を歩いていても、太陽の光が降り注いできます。
　わたしはジグザグに山を登っていくトレッキングコースを歩いたのですが、夫は野生のアスパラガスを探すためでしょう、木々の間に分け入って登っていきました。

　ですから、さらに登って道が左右に分かれる場所に出たときは、道しるべはあるものの、ミジャーナの地名は書かれていなかったので、とまどいました。

　日が差している登り道を、この方向ならば湖も見えるかもしれないとしばらく歩いたのですが、先に進むと道が山を下っていきます。そこで夫に電話すると、分岐点を反対方向に行くべきだったとのことなので、道を引き返しました。

　さらに進むと、また分岐点があったのですが、今度はミジャーナも道案内に名が記されています。
　そこでモミの木の間を通る小道を歩いていきました。

　山道を登るうちに、木々の間からテベレ川が流れる平野を見晴らせるようになりました。スバージオ山（Monte Subasio）とその中腹にあるアッシジ（Assisi）の町並みも、きれいに見えています。

　スピノサスモモ（prugnolo）の花も、まだつぼみが多いものの、もう咲き始めています。モミの林を通っている間に、山の西側から東側の斜面に来たために、わたしが歩くところは、テッツィオ山の頂上が落とす影で、日かげになっています。

　さらに歩くと、右手前方に、ミジャーナの高みにそびえるプロコーピオ城（Castello di Procopio）が見えてきました。
　この位置から、下方にわたしたちの山の家も見えたので、しばらく夫といっしょに、家やミジャーナの町並み、周囲の風景を見晴らして、
それからさらに進んで、昨日の記事にある十字架まで歩きました。

　十字架からは下方に、ミジャーナの家やかつての教会、町並みやプロコーピオ城がきれいに見えました。北風が雲を吹き払ってくれたおかげで、空が青く遠くの山も見えたのではありますが、ひどく寒かったので、しばらく見やってから、来た道を戻り始めました。帰りに夫の車に乗り込んだときには、気温が3度という表示が出ていました。
************************************************************************************Dal Romitorio alla Croce di Migiana sul Monte Tezio
tra i fiori di violetta e prugnolo.
Forte la tramontana, ma sta arrivando la primavera.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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