イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

古城越えて雪山望む道に花いっぱい

 昨日の夕方、再び古城の前を通る道を散歩すると、2月27日には冬枯れの風情だった道の両側に、

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 スピノサスモモの白いかわいらしい花がたくさん咲いていました。

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 プリムラの花も、3週間前に比べて、少しずつ増えてきています。

 「城の前を通る道は、一度歩いたことがあるから、別の道にしようよ」と夫は言ったのですが、最近歩いた別の道は、最後に泥だらけになったり、トゲのある木々がただでさえ細い道をせばめていたりして歩きづらく、昨日はできるだけ長い間歩きたい気分でした。

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 途中からは前方の山が北風を遮ってくれるだろうとも期待していたのですが、予想に反して、歩いている間じゅう、冷たく激しい北風に、しばしば吹かれました。

 けれども昨日は、たくさんの白い花があちこちに咲いていて、春らしい風景を楽しみながら、歩くことができました。

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 肝心の古城は、近くまで歩いてみても、相変わらず周囲が金網に覆われ、木々に遮られてよく見えないのですが、

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前回は確か泥だらけだった金網近くの地面が、昨日はすっかり乾いていたので、そこに座り込んで、金網の下の方から、城の写真を撮ることができました。

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 城の正面の門は頑丈な鉄格子で、門柱が太く、高い木が生えているために、門の前からは城が見えません。

 2月には、ここまで歩いて引き返したのですが、昨日はまだ日が高かったので、さらにしばらく歩いて行きました。

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 ヘレボルスはまだ花が咲いていますが、もう種を作る準備を始めているようです。

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 さらに歩くと、正面にアクート山(Monte Acuto)が見えてきます。前方を進んでいた夫は、このまままっすぐ進んでいったのだろうか、それとも、左手前方に見える小道へ曲がったのだろうかと、小道の前を通りかかったときに左を見やると、

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夫の姿が見えたので、わたしも脇道にそれて、すぐに行きどまりになるその道を歩いてみました。

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 脇道を進んでいくと、右手にはアクート山がそびえているのですが、そのさらに右の奥の方に、雪をいただく白い山も見えました。

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 そして、脇道の左手には、近くからは木々に隠れて見えづらかった古城が、きれいに見えました。そこで、ズームを使って撮影しました。

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 脇道から元の道に戻り、さらにアクート山の方へとしばらく歩いていくと、この赤い実のあたりに来たときに、「そろそろ引き返そうか」と夫が言います。どこかの屋敷の入り口の門のあたりで、夫がそう言ったときは、周囲が木々に遮られて、日陰の道が続き、アクート山も見えなかったので、「百メートルほど先に見えるあのひなたまで行ったら、また山が見えるだろうから、あそこまで歩いてから引き返しましょう」とわたしが言いました。

 「これ以上歩いて行ったら、車に戻る頃には暗くなってしまうよ」と夫に言われながら、さらにもう少しだけ先に進んで、再び日差しのもとに出たときに見えたのが、冒頭の風景です。思いがけずきれいな花と風景が見られたことを喜んで、このあとは来た道を引き返しました。

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Umbria ancora nella zona arancione

tira una tramontana gelata e violenta
ma la primavera è arrivata e
i sentieri sono ornati dai fiori.
Per fortuna ora possiamo passeggiare non solo nel giardino di casa
ma anche fuori finché rimaniamo nel comune.
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関連記事へのリンク
- 秘密の城プリムラに出会う夕どきの道 (27/2/2021)
- 花も山もオレンジに染まる道を家路へと (21/3/2021) 当記事の散歩の続きです。
↑ いずれの記事についても、かっこ内には散歩をした日の日にちを記しています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by 3841arischan at 2021-03-23 12:01
なおこさん、古城への道には、可愛らしい桃の花や、プリムラが咲いていて、楽しいお散歩ですね~
古城は、柵があって残念ですが、その佇まいは、遠くから眺めるだけで、風格があり素晴らしいです、そういうところがイタリアの良さなのでしょうね~♡
お花が咲いていたら、つい夢中になって先へ先へと進んでしまう気持ちも分かります(^-^)もう随分日が暮れる時間も遅くなって来たので、長くお散歩を楽しめる時期になってきたのが嬉しいですね(^_-)-☆
Commented by tokotakikuh at 2021-03-23 15:02
どこか・・桜ににてません?
この時期に咲く花、花弁が、桜に似てますね
棘があるのでしたら・やっぱり違いますね(笑)
Commented by ciao66 at 2021-03-23 17:16
道ばたの花々を眺めらがらの、春の楽しいお散歩、始まるという感じですね。
通ったことのない、ちょっと向こうに行ったら何が有るのか・・・行ってみてハズレのときも有りますが、今回のようなアタリのときは嬉しいもので、やっぱり試してみる価値は有りますね。
Commented by meife-no-shiawase at 2021-03-23 22:24
やはりこのお城は気になりますね。笑。
でも見ると窓が少ないというか小さいというか
中は割と薄暗いのか・・・それとも反対側が窓が大きいのか・・・
色々想像が膨らみます。
遠くから望んだお城は・・・ちょっとやっぱり怖いかも。

ヘレボルスというのですか。
とっても面白い形をした植物ですね~♡
Commented by milletti_naoko at 2021-03-24 05:09
アリスさん、登ったり下ったりする間に出会う花や風景、古城など、見どころもたくさんあり、少しずつ春の装いが進んでいっていて、散歩が楽しかったです。うちから車でしばらく走ったところなのですが、こんなふうに長い間市内にいることを強いられるなければ、歩くこともなかっただろうと思うと、不思議な感慨があります。

少しずつ日が長くなり、散歩や夕景を長く楽しむことができるのが、ありがたいです♪
Commented by milletti_naoko at 2021-03-24 05:19
zakkkanさん、この花、どこか桜に似ていますよね。スモモ科の低木で、そうきっとトゲ(spina)があるからでしょう。その名もスピノサスモモ、「トゲのある(spinosa)スモモ」なんです。

郊外や山で今の時期によく見かける花で、たくさんの白い小さな花がかわいらしいです♪
Commented by milletti_naoko at 2021-03-24 05:24
ciao66さん、こんな状況でもなければきっと歩くこともなかったであろう場所の冒険、でもいろいろな発見があり、花や風景がきれいで、散歩が楽しいです。

まるでスゴロクのように、泥の道で行き止まり、藪の中に入って行き止まりということが続いたあと、今度は長い間ゆったりと散歩することができました♪
Commented by ムームー at 2021-03-24 07:34 x
なおこさん
おはようございます
こういう景色が見えるなんて素敵ですね
同じようなお花でもそちらで見るのはまた違うようで
新鮮ですわぁ、古城が哀愁漂いますね
どういう人がどういう暮らしをしていたのかと
思いが巡りますね
Commented by tawrajyennu at 2021-03-24 16:45
こんにちは♪
春になって、色々な花が咲く中を歩くのは、
気持ちが良いものですね。
スモモの花が満開できれい!
我が家のスモモは、まだつぼみのままです。
お城・・・・どんな方が住んでいたお城なんでしょうね?
想像するのも楽しそうです。
ヘレボレスというのは、こちらで言うクリスマスローズのことですね。
野生で咲いているんですね。
この花が大好きで、今我が家の庭は花盛りです。
Commented by milletti_naoko at 2021-03-25 00:30
メイフェさん、アスファルトで舗装されて交通が多い道からは離れたこんなところに、ひっそりと建っているこの城、わたしも気になります。窓が小さいのはきっと、かつて敵から守るために建てられたので、攻撃を防ぐためではないかと思うのですが、名前も分からないので、想像するばかりです。改築に際しては、たとえばテッツィオ山にあるミジャーナの家は、公園内にあるために、あれこれ規制があって、かつてに比べて外装や窓の大きさをあまり変えられないのです。ここはそういう規制もおそらくないとは思うものの、古い建造物は壁がとても厚いので、それを窓を広げるために改築するとなると、城を所有するほどの人はお金持ちかとは思いつつも、かなり費用がかかあることでしょう。

ヘレボルスはクリスマスローズの原種なんですよ。この花びらが赤く縁取られた花は、イタリア中部でよく見かけるヘレボルスの一つです♪
Commented by milletti_naoko at 2021-03-25 00:33
ムームーさん、こんにちは。
最近は、ペルージャ市内からは出ることができず、大勢いるペルージャの住民が皆、数少ない山や公園に押し寄せるので、人が少なそうな郊外の道を選んで、時々歩いています。城があったり雪山が見えたり、野の花が咲いていたり、いい散歩道が見つかってありがたいです。

この古城、名前が分からず、謎に包まれているのですが、かつてどんなドラマがあったのだろうと思うと、わたしも興味深いです。
Commented by milletti_naoko at 2021-03-25 00:38
タワラジェンヌさん、こんにちは♪

この野生のスモモは、茂みが低いことが多く、実も紺色で小さいんです。一方、我が家のスモモはおいしい実がなるんですが、こちらではそのスモモも、もう花がきれいに咲いています。お宅の花が咲くのが楽しみですね♪

こういうお城があちこちにあるので、想像してみると楽しいです。

そうなんです。原種の野生の花で、イタリア中部でよく見かける花が、3種ほどあり、このヘレボルスはその一つです。お庭のお花、きっと美しいことでしょうね。
by milletti_naoko | 2021-03-22 23:42 | Umbria | Comments(12)