イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

シチュー・カレー 豆 水煮缶で手軽に懐かしの味

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 健康のために肉を食べるのは週に2、3度までにしよう。夫もわたしもそう考えて、肉食を控えるよう心がけています。そのため、代わりのタンパク源であり、かつ植物性で体にいいからと、よく豆を食べます。


 レンズマメ(lenticchie)やヒヨコマメ(ceci)に次いで、よく食べるのがこの、イタリア語ではボルロッティ(borlotti)と呼ばれるクランベリービーンです。レンズマメやヒヨコマメは、ウンブリアやイタリア中部の伝統的なレシピで料理をすることが多いのですが、クランベリービーンは、あれこれとレシピを変えて試しています。

 以前、インターネットで見つけたイタリアのレシピに従って、ニンジンやジャガイモ、タマネギたっぷりのスープにしたらおいしかったので、昨日もそんなふうに料理しようと考えました。ただし今回は、お義父さんが「畑で採れたよ」とくれたカリフラワーも加えました。

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 クランベリービーンやヒヨコマメについては、時間もガス代もかかる上、夫が栄養の専門家から、缶入りの水煮でも栄養的観点からは問題がないと聞いたこともあり、最近は、有機栽培の豆の水煮缶をよく使っています。

 野菜がたくさん入っているので必要はないのですが、有機栽培の野菜の固形スープの素も少しだけ加えました。本来のレシピでは、月桂樹やセージの葉も加えるのですが、昨日は使いませんでした。葉を摘むために庭に出るには、ひどく寒い上に雨が降っていたからでもありますが、自分一人で残りを食べるときには、カレー粉を加えてカレー風味にしようと考えたからです。

 ルウなしでシチューやカレーを作るときは、鍋で肉や野菜を料理している間に、フライパンにオリーブオイルと少量の小麦粉、調味料や香辛料を加えて、火にかけて混ぜ合わせ、最後にルウ代わりに、野菜などを調理したスープと合わせます。

 昨晩そうやって作った豆スープは、豆の甘みのおかげか、カリフラワーの味のおかげか、ひどくシチューに似た味がして、しかも豆や野菜のおかげでスープがこってりとしていました。

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 今日の昼食はわたし一人だったので、この野菜たっぷりの豆スープに、さらにカレー粉とウコンを加えて、カレーライスにして食べました。懐かしい味がするカレーライスを、手軽においしく楽しむことができて、うれしかったです。

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 あれこれ買って試した結果、気に入って、ずっと使っているのは、こちらのLa Drogheria 1880のカレー粉です。このカレー粉は、風味も辛さも、日本のカレーに慣れたわたしの好みに合っているのです。商品の詳細情報が分かるからと、アマゾンイタリアへのリンクも張りましたが、たいていのスーパーで見つかる商品ではないかと思います。うちではウコン(curcuma)とシナモン(cannella)も最近はこのシリーズのものを購入していて、ウコンは有機栽培になっています。

 午後2時頃、食後のコーヒーをと席を立ったとき、念のためにと書きかけた記事を下書き保存したつもりが、30分後に席に戻ると、うっかり投稿してしまっていました。きちんと書き上げてから投稿しようとしている今は、イタリア時間午後2時56分です。書きかけの記事を見てくださった方、申しわけありません。

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Veloci e buoni il riso al curry con fagioli borlotti in scatola.
1. Saltare un po' nella pentola una cipolla, una carota e una patata tagliate a pezzi. (Ieri ho aggiunto anche un po di cavolfiore.)
2. Aggiungere fagioli in scatola e 2-3 bicchieri d'acqua e continuare a cuocere tutto con coperchio fino alla cottura della patata.
3. Aggiungere il sale e il curry in polvere a piacere e versare tutto sul riso bianco cotto a parte.
Buon appetito! Volendo potete aggiungere anche 1/2 dado a cubetto per insaporirlo di più.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by django32002 at 2021-04-07 21:14
特に菜食主義という訳でもないのですが、私も日頃は肉類をほとんど食べません。
嫌いじゃないからトンカツでも唐揚げでも出されれば食べたりは出来ますが。
豆類、美味しいけれど煮るのに時間かかるの分かります…。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-08 00:15
django32002さんも肉類はあまりおたべにならないんですね。豆腐だと手軽なのですが、イタリアで売られている豆腐は、どうも味が今ひとつというものが多い上に、夫が週に1度でも多いと感じるらしく、結果として豆料理が多くなりがちです。
Commented by yuki0901671 at 2021-04-08 08:34
おはようございます!

日本人は最近豆をあまり食べないのか、スーパー
に行っても数が少ないですね。特に若い層はほとんど
食べないで、肉食がメインなようです。
昔風のカレー。大好きなのですが、それを食べられる店は
ほとんどありません。小麦粉とラードでカレー粉を炒め、
それに野菜と肉を加えて煮込む、昔ながらのカレーが大好きです。
Commented by coimbra2017 at 2021-04-08 09:08
なおこさん、Buongiorno.
今日は夫が仕事の都合でお昼を食べるのが遅くなりそうだと
行って出かけました。
では、夕飯は何にしようかしら?と思っていたら。。
そうだ豆の入ったスープにします!アイディアをありがとうございます(^ ^)
Commented by tawrajyennu at 2021-04-08 09:38
こんにちは♪
我が家は、肉類と魚週に半々くらいでしょうか。
息子たちがいるので、どうしても肉料理は食卓に上りますね。
でも、副菜に野菜を使ったものを2品くらい作るので、バランスはよいかなと思っています。
私も豆は、缶詰めをよく使いますよ。
ひよこ豆を入れたカレーも好きです。
家で豆を炊くときは、圧力鍋を使うことが多いです。
レンズ豆って煮るのに、時間がかかるのですか?
そのままカレーやミネストローネに入れてしまったことがあるのですが・・・
Commented by meife-no-shiawase at 2021-04-08 13:03
以前のブログの美しいお豆。
チョコレートかなにかかと思いました。笑。
自然の色なのにこんな風にアートのようなお豆には感激しちゃいますね♪

私はお肉が大好きなので、できればタンパク質はお肉から取りたいですが
先週、健康診断を受けて、その結果次第では、もう年齢的にも
お肉お肉!とは言っていられないかもしれません。

なので今日のメニューはとても参考になります♪
カレー風味にすると、きっと、昔ながらの日本のカレーのような
ルーを使うのとは違うタイプの美味しいカレーになりますね!
食べてみたいです~。
Commented by tokotakikuh at 2021-04-08 13:26
御肉類を節制ですか?
なるほど・・
わが、日本では、あらゆる食材を食べてます
肉も
鳥、豚、牛、等
週の献立は、そこへ、魚が入り
野菜よりも、多いかも?
成人病予防には、動物性たんぱく質、脂質、時は

炭水化物も制限されますから
ただね・・
口から食事が頂けることへ、感謝の年齢に入りますので
私は、おいしいことは・・いいことです
なんですよ・・(* ´艸`)クスクス
Commented by vitaminaa at 2021-04-08 16:02
おはようございます。
美味しそうですね!
私は、豆系が苦手だったんですが
(小豆以外)こちらに住み始めてから
好きになりました!!
Commented at 2021-04-08 17:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-08 18:59
yuki09016171さん、こんにちは!

日本は暮らしの中で、豆を食べる機会が多く、豆の種類も豊富だと思っていたのですが、最近は店でも見かける数が少なくなってきているんですね。

貴記事を拝見して、いろんな料理の味や作り方が、変わってきているのだなと興味深いです。わたしも昔懐かしいカレーが好きで、ハウスバーモントカレーの甘口で育ったので、今回の豆カレーやシチュー風スープも、それと似た味を再現できて嬉しかったです。なるほど小麦粉とラードを使っていたんですね。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-08 19:14
coimbraさん、Buongiorno.
どういたしまして。お役に立てたようで何よりです。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-08 19:28
タワラジェンヌさん、友人に菜食主義の人が多く、あれこれ本を読んだり話を聞いたりして、最近では二人とも、肉を食べる頻度を控えるように心がけてはいるのですが、実際にはやはり週に半分は肉も食べることがよくあります。イタリアでそう言われるのはやはりきっと、日本と比べて一食で食べる肉の量がとても多いからではないかとは思うのですけれども。

ひよこ豆カレーもおいしいですよね。わたしも時々作っています。ひよこ豆は3日ほど水につけておいてからゆでても、3時間煮てもまだ硬いことがあるのですが、レンズ豆は商品にもよりますが、2、30分で手軽に料理できるので、乾燥豆を使っています。と書いて、記事中の間違いに気づきました。今から訂正いたします!
Commented by milletti_naoko at 2021-04-08 19:36
メイフェさん、わたしも一つひとつの豆が芸術品のようにきれいなので、きれいだなと感嘆しました! 共感してくださったと知ってうれしいです♪

イタリアはおそらく、一度に食べる肉の量が多いために、肉の食べ過ぎが問題になっているのではないかと思います。身の回りに菜食主義の人が多いのも、夫がこんなふうに考えるようになった理由でしょう。

炒めたタマネギやジャガイモ、ニンジンなどに水を加えて煮込んで、このカレー粉を塩などと共に加えると、不思議と懐かしい日本のカレーの味に近い味になって、一人で喜びながら食べています♪
Commented by milletti_naoko at 2021-04-08 19:44
zakkkanさん、イタリアでは肉や魚や卵、豆と共に、チーズも食卓によく上るのですが、今は花粉症の時期で、乳製品はできるだけ避けて症状を抑えようとしているので、豆となります。豆腐でもいいのですが、夫が週一でも多いと感じるらしいのです。

わたしも、おいしいことはいいことだと思います♪ ただ、復活祭前からあれこれおいしいものをほしいからと食べていたら、体重が増えてきたので、今は気をつけるようにしています。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-08 19:47
vitaminaaさん、こんにちは。
豆カレー、日本の懐かしい味を楽しみながら食べました。おいしかったです♪

豆は確かに、こちらだと料理法が違うので、味も違ってきますよね。わたしもそら豆は、イタリアに来てからおいしいと思うようになりました。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-08 19:59
4月8日午後5時過ぎの鍵コメントの方へ

確かに西部劇でも、豆料理をよく見かけますよね。イタリアでも前菜や野菜のつけ合わせとして、レストランのメニューに、素朴な豆料理があったりします。

イタリアにはインド料理店はあるんですよ。夫は若い頃インドに旅行したことがあるので、カレーに抵抗がないのですが、しょうゆや味噌、生姜も大丈夫な義父母がカレーは苦手なので、どうでしょうね。

ありがとうございます。さっそく貴ブログの方にも、コメントのお返事を書きました。
Commented by sunandshadows2020 at 2021-04-08 21:36
クランベリービーンズ私も好きです。特に生の豆は鞘に入ったまま、イタリアビーンズとして販売されています。
我が家は夫が赤い肉をしばらく避けたいというので鶏肉、七面鳥が出番多いです。
豆腐は嫌がりますが揚げ出しにすると美味しいといいます。
こちらは乾燥豆の種類が多く週に一度は豆料理か菜食にしたいと思います。
なおこさんの豆スープ、トロッとしていて美味しそうですね。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-09 01:03
お転婆シニアさん、なんと生の豆も、アメリカでも鞘ごと売られているんですね!

赤い肉はやはり健康のためには避けたほうがいいようですね。七面鳥というところが、アメリカらしい気がします。我が家は今夜は鶏肉です。

イタリアで売られている豆腐は、おそらくもともと肉やチーズの代わりの健康食として売り出されているためか、ひどく固くて、有機栽培の大豆を使った商品が多いのはうれしいのですが、あまりおいしくないのです。それでも揚げるとおいしいのですが、花粉症と減量のためにわたしが避けているんです。

ありがとうございます。夫が豆は柔らかいのが好きなので、すでに煮てあった豆をさらにゆで、ジャガイモもとろりと溶け出したので、とろりとして、懐かしいカレーに似ていてうれしかったです。
Commented by 3841arischan at 2021-04-09 14:30
なおこさん、そちらでは、豆料理が多いのは、タンパク質が多いからなのですね~
日本では、お肉以外は、魚料理ときますが、海の近くならではですが、豆というのは保存もきくしいろいろな料理に応用出来ていいですね~水煮があるのは料理がし易くていいです♡スープからカレーまで美味しいそう♡
豆から煮るのは、時間的に大変!日本じゃ、豆というと大豆か小豆?私は主に小豆で、お菓子用が多いです!
小豆も最近では、中国産の出来あいが安価ですが、私は高価でも時間がかかっても国産小豆派です(笑)
Commented by milletti_naoko at 2021-04-10 23:26
アリスさん、日本は海に囲まれていますし、愛媛の海沿いの町では新鮮な魚がすぐ手に入りますものね。夫や義家族はあまり頻繁には魚を食べず、ウンブリアでは新鮮な魚が手に入りにくいこともあって、魚もやはり食べるのは週に2、3度です。

小豆もやはり中国産が多く売られているんですね。アリスさん、いろいろなおいしいデザートをたくさん作られていますから、やっぱり小豆はよく使われるんですね。こだわって手作りで国産のものを選ばれる。手をかけて、まずは材料からよいものをとあらゆるところに目と心を配られているので、美しくおいしいデザートが生まれるのでしょうね。
by milletti_naoko | 2021-04-07 21:01 | Gastronomia | Comments(20)