イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

感染下歯医者避けたいけど痛みは辛い、感染対策万全でびっくり ペルージャ

 昨日は、北風は冷たくとも暖かい日差しのもと、ペルージャの中心街で藤の花を愛でて歩きました。

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Perugia, Umbria 23/4/2021

 みごとな藤を間近に見られてうれしかったのですが、

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 実はこのあと、できれば行きたくないけれど、行かなければいけない、いえ、どうしても行く必要があった歯医者の予約が入っていました。

 本当は、マウスピースの調整や歯石除去のために、昨秋、歯医者に行かなければならず、電話をもらっていたのに、「行けるときにこちらから連絡します」と言ったきり、連絡せずにいました。



 ちょうどその頃から、ウンブリア州、そして特にペルージャでの感染が急増していたため、感染状況がもっと落ち着いてからと考えていたためです。そうこうするうちに、日が経つにつれて感染者がますます増え、知人や夫の親戚で亡くなる人が次々に出てくる状況となり、義父母が高齢でもあり、必要がなければ歯医者に行くのは避けようと思うようになりました。



 義父母が二人とも、2度めのワクチン接種を受けてから、10日間が無事に過ぎ、ウンブリアでも感染者数が減少してきたから、そろそろ歯医者に行ってもいいだろうかとは、最近思っていました。

 けれども、おととい勇気を出して歯医者に電話をして、昨日の夕方に予約を入れてもらったのは、行かざるを得ない状況に追い込まれたからです。

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 歯医者に行って、あまりの完璧さに感嘆するほど、感染防止対策が取られていたので、驚きました。予約の電話をした際にも、新型コロナウイルス感染症にかかったことがあるか、そうと疑われる症状があるか、ワクチン接種を受けたかなどという質問はあったのですが、体温の測定のあと歯科医院内に入ると、まずは手で触れなくても、自動的に感知して消毒液を手に吹きつける器械が入り口に置かれていました。その器械で手を消毒したあと、さらにビニール袋に入ったビニールの靴の覆いを自分で取り出して靴にはめて、待合室に入ります。

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 以前はたいていだれか他の人といっしょに待つことになっていた待合室には、わたしが待つ間じゅう、わたし一人しかいませんでした。かつては一つなぎに並んでいたソファーも、一つひとつ離して、互いの間に必要な距離が確保されています。

 そうして、テーブルには、感染を防ぐために守るべき注意事項を書いた通知(avviso)「おかえりなさい」(Bentornati")と書かれた紙、さらに、「わたしたちはワクチン接種を済ませています」(Noi siamo vaccinati)と大きく書かれた紙が張られていて、それを見てほっとしました。

 木曜に電話したときには、虫歯がひょっとしたらあるかもしれないくらいに思っていました。時々歯に痛みのようなものを感じることがあった上に、前の晩、就寝中にひどく歯が痛んで一度起き上がったのですが、その後立ち上がって歯を磨いていたら痛みが去って、朝まで問題なく眠れたのです。ところが、木曜、電話をした晩になって、やはり眠ろうとしていたら歯がひどく痛み、鎮痛剤を飲んでもなかなか去らず、朝方も痛みで目が覚めて、けれども立ってしばらくすると痛みがなくなるという状況でした。けれども感じている間は痛みがかなりひどかったのです。

 診察の結果は、なんと、虫歯はないものの、以前に治療が終わっている歯の神経が敏感になって痛みを感じているのだけれど、レントゲンを撮ってもその歯には虫歯などの異常はないとのことでした。わたしの方から左の耳の奥や左肩に痛みを感じていることを言っていたので、「すぐに神経を抜いてもいいけれども、ひょっとしたらそういう神経の別の部位の痛みが、この歯の神経に伝わって感じられる可能性もあるので、そうだとしたら、一過性のものかもしれないので、様子を見ましょう」ということになりました。

 神経を抜くためには、またかなり大がかりに歯を削らねばならず、料金もひどく高いのを知っていますし、また歯の健康にとってもよくないので、この先生の意見にはほっとして安心したのですが、昨夜は、横になったあと歯の激痛で何度も目が覚めて、痛み止めの薬もほぼ効果がないような状況でした。マウスピースを調整してもらい、今は在宅勤務が主でパソコンでの仕事が多いなら、そのために歯や肩、神経に負担がかかっているかもしれないからと、マウスピースをパソコンの前でも使うように心がけるように言われて、昨晩はそうしたのですが、それでかえって、ふだんは熱いものを飲んだり横になったりでもしなければ痛まない歯が痛んだので、今日はつけていません。

 今日はクミンや生姜に鎮痛作用があるとハーブティーを作って飲んだら、逆に歯にしみて痛みを感じ、セージの葉のハーブティーが痛みを緩和するらしいと飲んだら、けれども熱さで痛んだので、今冷めたセージのハーブティーを飲みながら、この記事を書いています。先日、足の指が痛んでも我慢して歩き続けたりしたのも、仕事で長時間パソコンに向かうのも、肩と歯に負担をかけているのだろうと反省しつつ、夜間の痛みはひどいのですが、幸い立ち上がって水で冷やしてしばらくすると痛みが去ることもあり、どうか何とか神経を抜かなくてもすみますようにと願っています。緊急の場合には電話するようにと、携帯電話の番号も教えてもらってはいるのですが、様子を見るための次回の診療は、来週木曜の朝です。

 歯に刺激を与えないように柔らかいものを食べるようにと歯医者には言われ、熱いものは自分が痛みを感じないように避けている状況で、なんとか木曜までに、できるだけ早く痛みが収まりますように。

関連記事へのリンク
- 藤の花きれいペルージャ街歩き (23/4/2021)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by yuki0901671 at 2021-04-25 08:38
おはようございます。

コロナも1年以上になると変異を繰り返して
いるようで、日本でもインド型というのが脅威に
なりつつあります。
ワクチンの輸入もままならず、首都圏を中心に不安
が拡がってます。
Commented by tokotakikuh at 2021-04-25 11:32
そうですか・・
素晴らしい歯科医の対策に、感動します

私も年に二度のメンテナンスを受けてますが
昨年来、戸惑いを隠せません
なんと言っても、歯科は、ダイレクトですものね
ウィルスチェックに(* ´艸`)クスクス

去年は、物々しい対策で↓げ
先月行ったときは、ま~検温程度のチェックで
医師も看護師も、平時と変わらないのです

日本も、今日からまたまた宣言です
イタリアは、ワクチンも順調で
明日辺りから、解除へと向かうと出てますね

無理をせず、肩こりのないように
神経過敏の歯だと思いますから
お大事にね
Commented by AU3OGR at 2021-04-25 17:31
なおこさん

こんにちは!
私も歯医者に行かなきゃならないのに一年半も
すっぽかしています(^◇^;)
それにしてもとても素敵な歯医者さんですね!
イタリアだから?
歯医者さんとは思えない、どこかのホテルのロビーみたい。
あの音さえなければ通うのも楽しそう(((o(*゚▽゚*)o)))
Commented by meife-no-shiawase at 2021-04-25 22:18
きちんと対策がされていて安心して診てもらえてよかったですが・・・
歯の痛みとは辛いですね。
起きてしまうほどの痛みとはかなりだと思います。

歯が痛い時はあまり熱いものはよくないようです。
冷やすのもいいとか。

私も前に肩こりなのか首が痛いのか、歯が痛いのか
なんだかわからない鈍痛があった時に、漢方医の先生から
合谷というツボを押すようにしなさいと言われました。

場所はインターネットなどで探せると思うのですが
親指と人差指の間のへこんだところ(すいません、全然説明がわからないですね(-_-;))
そこをかなり強く押していると痛みが和らいだりしました。
いろいろなところに効くツボだそうです。

痛みが治まっているといいですが・・・。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-26 04:10
yuki0901671さん、こんばんは。それは心配ですね。感染を食い止めるには、ワクチン接種のほか、できるだけ検査や規制をしていくことが大切ではないかと思います。

インド型については先ほどこちらのニュースでも危険だと聞いたところです。こちらも、経済のために開くことを推進しようとする右派に、慎重派が押されて、甘めの対策になってしまっているようで不安に思うのですが、どうか市民の協力や責任にばかりしてしまわず、国や地域も責任を持って対応していってくれますように。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-26 04:23
zakkkanさん、歯の健康のために、今もきちんと通われているとはすばらしいです。でも、お医者さんや看護婦さんたち自身や家族だけではなく、患者さん皆の命や健康に関わることですから、安心しきらずに、通院する人が安心できるような対応をしてほしいものですね。イタリアでは幸い、守られていないと罰金や営業停止もあり得るおかげで、皆が規則を守る方向で動いているようにも思います。

温かいお言葉、ありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-26 04:33
AU30GRさん、やっぱり歯医者は、特に今の時期は、どうしてもという必要に駆られなければ、ついつい足が遠のいてしまいますよね。

わたしはこの歯医者しか、イタリアでは今のところ通ったことがないのですが、これまで見聞きした限りでは、イタリアでは、一人ひとりの患者を個室で診て治療するようです。

歯医者さんも助手の方も皆親切で温かいのですが、やはり歯医者という場所は行かなければいけないときは、気が重いです。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-26 04:39
メイフェさん、ありがとうございます。
ツボのお話ありがとうございます。漢方医の先生もおっしゃっていて、メイフェさんご自身も体験されて効果があるのですね。参考になります。痛み止めは飲める回数と数に制限があるので、それ以外の痛みを和らげる方法、ありがたいです。
Commented by sunandshadows2020 at 2021-04-28 23:24
他の痛みは我慢出来ても歯の痛みだけは苦痛ですね。
どうか1日も早く痛みが無くなりますよう。
コロナ禍、命に差し障りないだろうと年2回の歯の歯石取りを一度にしたので私も明日歯医者行きです。
引っ越ししたため新しい歯医者で、どんなコロナ対策をしているか興味ありです。
そちらでは靴カバーまでと徹底していますね。
Commented by milletti_naoko at 2021-04-29 01:00
お転婆シニアさん、ありがとうございます。熱いものを飲んだり食べたり、よく噛まなければいけないものを食べたりすると、まだ少し痛むのですが、昨晩からかなり楽になりました。

やはり感染を避けるために、どうしてもふだんに比べて、病院から足が遠ざかりますよね。対策の徹底ぶりに、わたしも驚きました。


by milletti_naoko | 2021-04-24 23:15 | Covid-19 Italia | Comments(10)