イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

久しぶりの散歩うれしいポルヴェーセ島、トラジメーノ湖

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 トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に浮かぶ3島のうち、最も大きく、自然が豊かな島、ポルヴェーセ島(Isola Polvese)を、今日久しぶりに訪ねました。

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Isola Polvese sul Lago Trasimeno, Umbria 6/5/2021

 朝、10時50分に、船で島に到着し、まずはいつものように、岸辺の遊歩道を歩いて、時計回りに島を一周しました。

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 こういうところも、夫はすたすたと歩いていって、先端から風景を眺めていたのですが、わたしは度胸がないので、湖の水が流れ込んでいるその手前まで歩いて、眺めを楽しみました。

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 左手に見える湖水の色が何とも言えず美しいので、湖が視界に入るたびに、うれしい気持ちになりました。右手奥に見えるのは、カスティッリョーネ・デル・ラーゴ(Castiglione del Lago)の町並みで、左手の湖面には、カンムリカイツブリ(svasso maggiore)が2羽、仲よく寄り添っています。

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 お気に入りの岩場で、岩の上に腰を下ろし、湖や鳥たち、風景を眺め、ちゃぷちゃぷと押し寄せる波の音や、鳥たちの鳴き声を聞いて、しばらく休みました。

 自分もまた岩になったような、波や風になったような心地で、ただただ美しい自然の風景とそのただ中にいられることを楽しみ、時々、わたしはカメラを、夫は双眼鏡を手に取って、のぞき込みました。今、撮影時刻を確認すると、3、40分、そうやって、ただゆったりとしたときを楽しんでいたようです。

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 再び歩き始めてすぐ、きれいなピンクの野の花が咲いているのに夫が気づき、二人で遊歩道を離れて、花の写真を撮りました。そうしている間に、向こうから大勢の人たちがおしゃべりしながらやって来て、反時計回りに、岸辺の道を歩いていきました。

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 カエデ(acero)の大木は、今も元気です。

 例年、秋分の頃からは、島行きの船が出なくなってしまうため、紅葉したところを見たことがありません。それが残念だと言ったら、「カヌーを買えば、いつだって簡単に来られるって、いつも言ってるだろう」と、夫が言います。

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 時々こんなふうに砂浜があって、泳いだり、日光浴をしたりできるようになっています。今日も、ここではないのですが、このしばらく先の砂浜で、寝そべって日を浴びている人たちがいました。

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 空に雲が多く、風があるため、太陽が雲から出たり雲の中に入ったりして、そのたびに風景と湖の色が変わって見えます。そうして時に、湖水が殊に美しいなと思う瞬間があり、そういうときは、夫に遅れすぎない範囲で、写真に収めました。

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 ヒナギクがたくさん咲いています。アカシアの花もところどころで見かけたのですが、花の咲く枝がどれも高い位置にあったため、撮影できぬままとなってしまいました。

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 わたしたちが、ちょうど島一周を終えようとする頃、午後1時10分発の船が、港を出発しました。この便を逃すと、次の便は午後3時発となるのですが、せっかくなので、島をもっと歩いてみることにしました。

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 港近くのバールが閉まっていたこともあり、島の中央を通る道を歩いて、レストランもある宿へと向かいました。

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 この坂道の途中に、中世の城塞と湖の眺めが美しいところがあります。

 今朝は、城塞の前を通りかかったとき、中にすでに数人いたので、城塞は訪ねずに、前を通り過ぎました。

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 かつて泊まったり、食事をしたり、アイスクリームを買ったりしたことのあるFattoria il Poggioで尋ねると、幸い昼食が食べられるとのことです。中にサラミなどをはさんで食べるトルタ・アル・テスト、5.50€と、前菜・プリモ・セコンド・野菜のつけ合わせの昼食セット、22€があると聞き、夫はトルタ、わたしは昼食セットを食べたのですが、昼食セットは量も多く、おいしそうだと夫が前菜などの味に興味を持ったこともあって、夫にも食べるのをかなり手伝ってもらいました。

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 どれもおいしかったのですが、特に、鶏肉の料理が、肉も柔らかく、とてもおいしかったです。夫は前菜の揚げ物が気に入っていたようです。

 わたし一人ではとても食べられない量でしたし、夫も野菜を食べることができて、ちょうどよかったです。撮影時刻を見ると、1時間半近くも、昼食で店にいたことになるのですが、日中は暑くもあり、こうやってゆっくりと腰を下ろし、食事を楽しんだおかげで、食後もまたたくさん歩くことができたのだと思います。

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 食事を終えたのが午後3時過ぎで、このあと修道院をさっと訪ねてから港に向かえば、3時40分の船には十分に間に合ったのですが、島の散歩をゆっくり楽しもうと、午後4時50分の船で戻ることに決めました。真っ赤なヒナゲシ(papavero)もあちこちに咲き、緑の野を彩っています。

 遠方へも旅行できればと考えて、昨日から夫がしばらく有給休暇を取ったのですが、最近は天気が不安定である上に、イタリアでは5月中は、イエローゾーンであっても、屋外でしか食事をすることができず、午後10時以後は外出禁止となっています。日曜が母の日であることもあり、そこで、どこか遠方に出かけて宿泊するよりも、ずっと行きたかったのに行けなかった、そう遠くない場所に、日帰りで出かけることにしました。それで、昨日はラヴェルナ、今日はポルヴェーセ島を訪ねました。明日は夫はミジャーナで農作業をしなければいけないと言いつつ、どうやら風がかなり強いようだとのことなので、ひょっとしたら、明日もどこかへ出かけるかもしれません。書いている間にイタリア時間で真夜中を過ぎてしまいましたが、この記事で、今日は5月6日木曜日、明日は5月7日金曜日のことです。

Fattoria il Poggio
Parco Naturale Isola Polvese 06060
Castiglione del Lago (Pg)
Tel. : +39 075 9978802
Cell. : +39 347 9000970
Email: info@fattoriaisolapolvese.com
Sito : http://www.fattoriaisolapolvese.com
FB : Facebook - "Fattoria il Poggio" Isola Polvese

関連記事へのリンク
- イタリア緩やかな解除始まり、イエローゾーンではレストラン・バールの屋外での飲食が可能に
- 修道院向こうも湖ポルヴェーセ島(この記事の散歩の続きです)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by 3841arischan at 2021-05-07 16:05
なおこさん、久しぶりのポルヴェーゼ島の散策を楽しまれましたね~一緒に散策してるような気持ちにさせていただいて感謝です(*^_^*)
以前訪ねられた記事も拝見しているせいか、懐かしいような?そんな気持ちになりました~♡お宿謙レストランのお店は、お料理もなかなか美味しそうですね~イタリアのレストランは、日本人には量が多いから1人前を2人でシェアがちょうどいいのに・・・とツアーの食事でいつも思います~残すともったいないから・・・(笑)
40分間、岩になったような?波になったような?そんな気持ちでゆったりと過ごす時間は、遠出されて慌てて観光するよりも充実した休日を過ごすことが出来ましたね~(*^_^*)
Commented by django32002 at 2021-05-07 17:41
カヌーは最高に気持ちがいいですよ!
2人乗りならきっと旦那さまが漕いでくれるでしょうし。
ぜひ、お試し下さい。
Commented by meife-no-shiawase at 2021-05-07 22:46
湖の色が角度によったり、時間帯でしょうか?
色々違って見えてどれも本当に美しいですね。
この湖のほとりでのんび~り寝そべったり本でも読んだりして過ごしたいです。
水の中まで見ているお写真。
すごく澄んでいるんですね~。綺麗~♪

ごはんも美味しそうです。
なおこさんのところでは、やはり鶏肉が多いのでしょうか?
やわらかいお肉とルッコラかな?檸檬でさっぱり。
いいですね~♡
Commented by sunandshadows2020 at 2021-05-07 23:54
過ごす時間があまりに素敵で帰りの船を次々と遅らせる気持ちがよく表せていますね。
久しぶりに懐かしのカステリョーニ デルラーゴを思い出しました。
あの時はトラジメー湖の美しさを半分も知りませんでした。
近場で楽しむ事が出来れば今も混沌とした時良いですね。
引き続きヴァケーションを楽しんで下さいね。
Commented by tokotakikuh at 2021-05-08 14:19
のどかに・トレッキングですね
この時間が持てるようになられたことが
良かったですね

自然を楽しむ習慣を
日本でも、ぜひ持ってもらいたいと思います
Commented by milletti_naoko at 2021-05-08 15:22
アリスさん、こちらこそコメントをありがとうございます。以前おいしかった港に近い店は、経営者が変わって、そうして閉店してしまったのですが、食べられれば何でもいいという思いで寄ったこの店で、思いがけずとてもおいしく、そしてゆったりと過ごすことができて、うれしかったです♪

ツアーでもやはり料理が多いので困惑されることが多いのですね! 同じ量でもぺろりと平らげる人や足りない人もいるようですから、皆が同じメニューというのは、難しいですよね。

せっかく久しぶりに訪ねることができたので、島をゆっくり楽しむことができて、本当によかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2021-05-09 00:22
django32002さん、一度近くのキャンプ場で借りて、カヌーでしばらく二人で島の周りを漕いで回ったことは、ずいぶん昔にあるんです。ただ、買うと高いし、時間があって行きたいというときに、天候が理想的とは限らないので、置き場もないのにどうして購入したいと思うのかなと思うのです。
Commented by milletti_naoko at 2021-05-09 00:32
メイフェさん、この日は空に雲が多かったので、太陽が雲から出たり隠れたりするたびに、そして風で波が立ったりするたびに、湖の色や輝きが違って見えたんです。とりわけきれいだなと思ったときに写した数多くの写真の中から、選んで掲載してみました。お言葉とてもうれしいです♪

わたしも、ただただのんびりと、空や湖を見やったり、鳥の鳴き声を聞いたり、本を読んだり、そうやって豊かなときを過ごすことができる場所ではないかなと思います。

肉は、鶏・牛・豚が、店でも義父母宅の食事でも比較的よく見かける肉で、けれどもウサギや鳩(わたしは食べられません)、イノシシや羊の肉が食卓に上ることもあります。外はカリっとしているのに、中の肉は驚くほど柔らかくて、おいしかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2021-05-09 00:41
お転婆シニアさん、6月以降は観光客が増えるので、たとえば平日の午後や夕方、仕事のあとに島に行って、2、3時間歩いて夕焼けの頃に島から船で戻るということが確かに多いんです。

夫はおそらく、せっかく休暇を取ったのだから、休みを取らないと行けないところもあちこち回りたいと思ったのでしょうが、せっかくの休みだから、ゆっくりじっくりと、いつもの好きな場所を存分に楽しむのも良いのではないかと、わたしは最初から思っていたので、ゆったりと島を楽しめて、本当によかったです。

カスティッリョーネ・デル・ラーゴは、トスカーナから近く、イタリアで最も美しい村の一つでもあるので、アメリカでもよく知られているのでしょうね。車で30分の距離で、場所によっては他の人から離れて過ごせるのに、長い間来ることができなかったので、来られるようになって、ありがたいです。

ありがとうございます。昨日は歯が痛くなって歯医者に行くことになり、天気も悪いので家で過ごしたのですが、今日はオルヴィエートに行ってきました♪
Commented by milletti_naoko at 2021-05-09 01:00
zakkkanさん、日本も自然や四季が美しい国ですから、もっともっと皆が、外に出て自然を楽しめる、そういう時間を持てて過ごせる国になっていってくれたらと、わたしも願っています。
by milletti_naoko | 2021-05-07 07:14 | Umbria | Comments(10)