イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

海の町ファーノと母鳥と泳ぐ雛たち

 今日はアドリア海岸にあるマルケ州の町、ファーノ(Fano)まで出かけました。

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Fano (PU), Marche 11/5/2021

 水路に沿って海まで歩いてみようと夫は言っていたのですが、結果的には、トレッキングのいでたちだというのに、もっぱら中心街を散歩して、それから海まで歩くことになりました。

 今回は、出会った水鳥たちを中心に、その散歩中に出会った風景をご紹介します。

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 海へ行こうと、水路の上にかかる橋を渡ったのですが、その橋の向こう岸に、

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咲いているバラの花が、とてもきれいでした。

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 わたしが夢中でバラの撮影をしている間に、夫は水路の流れを見下ろし始めました。

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 いえ、水路の流れと言うよりは、狩りをしているアオサギ(airone cenerino)の行動を見守っていたようです。

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 体の向きを変えて、あちらを見たりこちらを見たり、そうして歩いてみたりして、

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うまく魚を捕まえては、食事をしているようでした。

 このとき午後3時半頃だったのですが、このあと海まで歩いて、引き返して、1時間以上経ってからここに戻ったときにも、アオサギは相変わらず同じ場所にいて、狩りと食事を続けていました。

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 さて、ようやく海が見えるところまで来たのですが、プライベートビーチで入ることができないので、再び水路の近くまで歩いて、水路沿いに海へと向かいました。

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 水路を見やると、お母さんガチョウ(papera)の後について、小さな雛たちが小さな足を必死で動かして泳いでいます。

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 途中からどういうわけか、雛たちはお母さんとは別方向、岸辺の方へと向かい始めました。

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 母さんガチョウは、中央付近で魚を探している風情でしたが、そのうちに、雛たちが自分から離れていっていることに気づいて、雛たちの方へと泳いで行きました。

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 空に雲が多い日ではありましたが、久しぶりに海が見られて、うれしかったです。水路の先端まで歩いて、広い海を眺めました。

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 そうして海を眺めたあと、水路沿いに引き返すと、今度は水路をマガモ(germano reale)のお母さんとたくさんの雛たちが泳いでいます。

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 母さんガモがすいすいと、特に後ろをふり返るわけでもなく泳いでいき、雛たちが必死でそれについていっていて、コーチの後について長距離を泳ぐ練習をしているようでした。小さい雛鳥たちが、とてもかわいらしかったです。

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 駐車場に向かって歩いていたら、ほのぼのとした海の風景を描いた郵便受けもあって、いいなあと思いました。

 もとは水路沿いのトレッキングコースを歩くつもりだったので、あまり調べもせずに出かけたのですが、ファーノは、美しい門や建造物も多く、見どころの多い美しい町でした。こういうときですので、大聖堂をはじめ、わたしたちが見かけた教会はすべて閉まっていましたし、いつかぜひ再訪できたらと考えています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:お気に入りの場所やお勧めスポット・お店を教えて!
Commented by yako12ya at 2021-05-12 09:24
狩りをしているアオサギ(airone cenerino)行動を見守っていたようです。(旦那様の優しい心が伝わりました。)水路の流れがかなりきつい所ですが、足をすくわれそうですが頑張ってましたね。でも、かなり大きいアオサギさん。笑。やはり鳥も日本と違い足が長い?(´∀`*)ウフフ

薔薇の花がとても綺麗~~だし。
鳥好きの私にはたまらないかもさん親子。ほのぼの。

郵便受けもいやされますね~~。
配達員さんも癒されるでしょうね。
Commented by tokotakikuh at 2021-05-12 15:41
海は、いいですね
鷺は、日本と同じね 当たり前でしょうが、不思議

ガチョウですか・親子なんて
めったに見れないでしょう?
それに、鴨の親子
今は、ちょうど、子離れのスタート時期ですか?
カワ(・∀・)イイ!!

オシャレなポスト
流石・・イタリア
Commented by meife-no-shiawase at 2021-05-13 23:16
本当に今日はほのぼの~♪なお写真がいっぱい~!!!
アオサギはかなり大きいのではないでしょうか。
脚が長い。笑。

ガチョウの雛~。
黒い子と黄色い子がいるんですね~もう可愛い~!!!
お母さんと違う方向に泳いでいっているのがまたたまらないですね。
お母さんを見失ったというより、自分の意志があるのかな?笑。

そうしたらマガモの子どもたちもなんて可愛い~。
こちらはお母さんにぴったりですね♪本当に可愛い~。
Commented by milletti_naoko at 2021-05-15 05:23
シンシアさん、トラジメーノ湖のアオサギは、10メートル以内にはまず近づいてくれず、すぐに飛び去ってしまうのですが、このときはわたしたちが上から見るばかりだったからか、ずっと同じ場所で狩りと食事に励んでいて、かわいらしかったです。日本のアオサギより、足が長いですか!

バラの花がとてもみごとで、きれいでした。鳥の親子も、特に雛が必死で足をバタバタさせてついていく様子が、とてもかわいらしかったです♪

郵便受けもいいですよね。海と空の色も、親子らしき仲よしの二人も、すてきだなと思いました。
Commented by milletti_naoko at 2021-05-15 05:28
zakkkanさん、海はいいですね。久しぶりに見て、そう思いました。サギにしても花にしても、同じ鳥や植物を日本でもイタリアでも見られるというのが、おもしろいですよね。

わたしも、まさか雛を引き連れて水泳の特訓(?)をしている母さん水鳥を、2羽も見かけるとは思わなかったので驚きました! 水路は水が穏やかなので、きっと練習に適しているのでしょうが、それにしても2羽とも、流れに逆行して進んでいたので、雛たちはとても大変そうでした。
Commented by milletti_naoko at 2021-05-15 05:45
メイフェさん、わたしたちがかなり上から見下ろしていたので、おっしゃるようにかなり大きいアオサギだったのではないかと思います。

ガチョウの子供たち、色がいろいろで、でも団結してお母さんについて行こうと必死で、かわいらしかったです。今気づいたのですが、このときは、どういうわけか、いえ、星一徹並みのスパルタ特訓なのか、ひなが小さいのに、どちらの母鳥も、流れを逆行していたので、ひょっとしたら雛たちが右側に進んでいったのは、ボートが流れを遮ってくれるので、逆流が弱く、前に進みやすかったからではないかと思います。

逆にマガモの雛たちは、お母さんが進んだ跡を利用して進んでいたのかも…… 足を必死で動かしているのが見えて、本当にかわいらしかったです♪
by milletti_naoko | 2021-05-12 07:29 | Marche | Comments(6)