イタリアでは、4月26日月曜日から、イエローゾーンであればバールの屋外席でコーヒーを飲むことが可能になり、また、5月5日水曜日から今週いっぱいは、いつでも休暇を取って旅行できるよう夫が職場で有給を申請しているので、仕事や通院や悪天候で出かけられない日が時々入るものの、それ以外の日は日帰りで旅行に出かけることが多く、そうすると出かけた先で、朝食や昼食のあとに飲むコーヒーが、ことさらにうれしく、おいしいように感じています。
Cucinaa, Foligno (PG), Umbria 12/5/2021
旅行先では、屋外席があって、テーブル間に距離があって安心して飲めるところを、探して入るようにしています。ペルージャやアッシジ、フォリンニョには、このあたりを通るときにはここで朝食を食べるという店がいくつかあります。
甘いものが好きで、「カップッチーノはミルクが十分に泡立ってクリームのようでなければ」と、朝食を食べる場所にはうるさい夫のために、日本語の教え子の一人がフォリンニョ在住で、スポレートやカステッルッチョなどに行くときには、フォリンニョ(Foligno)を通ることが多いので、いい店がないかと教えてもらったのが、この店、Cucinaaです。今朝もここで朝食を食べて、カップッチーノもクリームたっぷりのクロワッサンも申し分ないと、夫がうれしそうでした。
こちらのリンクから、店で食べられる朝食のメニューを見ることが可能です。ふつうのバールだとどうしても甘いものしかなく、あってもサンドイッチやパニーノ、切り売りのピザなのですが、この店では、野菜たっぷり、あるいはスモークサーモンやハムも入ったグルメちびバーガーもあって、おいしく栄養のバランスも取れた軽食を食べられるので、ありがたいです。
店内では、イタリアやウンブリアの地域名産のおいしい上質の食料品やお菓子がたくさん販売されているので、一味違う乙なおみやげを見つけることもできます。今朝は、わたしたちが食べた席のすぐ傍らのショーウィンドウに、レオパルディ(Leopardi)という名のノルチャ産のパスタがあることに、夫が気づいて教えてくれました。
レオパルディは、夫もわたしも好きなイタリアの詩人です。このパスタは有機栽培の小麦を石で挽いてできた小麦粉を使って手打ちで作ったパスタだと、紙袋に書かれています。
閑話休題。時を今日から先週土曜日に戻すと、5月8日土曜日は、久しぶりにオルヴィエートの日本料理店で、寿司とてんぷらを食べ、食後にはコーヒーも飲みました。
この日は前日に作ったレンズ豆スープが二人分残っていて、夫が夕食にはリコッタを食べたので、わたしは朝も晩もこのレンズ豆スープを食べることになりました。
わたしが奥歯が痛むからと歯医者に行って、親知らずの虫歯が見つかったのは、その前日、5月7日金曜日で、歯医者からは、鎮痛剤と抗生物質を処方されていました。歯が痛んだので鎮痛剤を飲んだと話したので、炎症があると判断して、抗生物質も処方してくれたのではないかと思います。
わたしが歯医者に言われる前から、痛みがあるときに飲んでいた鎮痛消炎剤は、写真左のタキピリーナ(Tachipirina)です。胃などに与える害が少ないと聞いていたのですが、ひどい肩の痛みに長い間苦しんだ数年前には、あまりにもしばしば服用したために、それでも胃が荒れたことがありましたが、今回は、歯の痛みで時に数日続けて1日に服用できる最高限度である三つを飲んでも、それまでは特に副作用を感じませんでした。
ただ、実は今回はそれほど痛みが強くはなかったのですが、数週間前には、鎮痛剤を飲んでも痛みが去らないほどひどかったことがありました。それで、歯医者さんが、「もっと炎症に特化した鎮痛消炎剤を処方しましょうか。でも、胃が荒れてしまう人もいるんですよ。」と言ってくれたときには、思わず処方してくださいと頼みました。それが中央に写っている薬、オーキ(Oki)です。右に写っているのは抗生物質(antibiotico)で、12時間ごとに5月12日水曜、つまり今日の晩まで飲むようにとのことでした。
親知らずの、かつて治療して被せ物もあるところの、さらにその下にできた虫歯を治療するために、歯医者さんはその被せ物を取り除き、薬を詰めてくれたのですが、親知らずでもあり歯の痛みがあるということで、より強い鎮痛剤であるオーキを処方してくれたのでしょう。幸い、飲んだのは金曜と土曜の夕食後だけですみました。そうして、抗生物質は朝食時と夕食時に、それぞれ朝8時、夜8時と時間を決めて飲むようにと言われました。
Orvieto (TR), Umbria 8/5/2021
そうして、オルヴィエート(Orvieto)に散歩と昼食に出かけた5月8日土曜日の夕方、夕食にレンズ豆スープの残りとサラダを食べて、抗生物質を飲み、さらにしばらくしてから、歯が痛みだしたので、鎮痛消炎剤、オーキを飲んだら、その後月曜まで、胃に痛みを感じて、胃が荒れているような感覚が続いたのです。
最初は、タキピリーナをたびたび飲むことが多くて胃が弱っているところに、オーキを飲んだからだろうかと考えたのですが、1日に何度も服用できる薬を夕食後に一度だけ、二日続けて飲んだだけですし、タキピリーナも、しばらく痛みが去っていたので、歯医者に行った日とその前の2日、つまり3日の間に、合計4錠飲んだだけですから、1日に3錠まで飲める薬であることを考えると、それほど胃に負担はなかったことと思います。
それで、オーキと同様、前夜、金曜の晩から服用し始めた抗生物質も、やはり胃に悪いのではないかと調べてみたら、抗生物質を服用している間は、胃腸が荒れやすいので、胃腸に負担を与える消化の悪い食べ物は避けた方がいいのだと分かりました。
上の記事では、抗生物質を服用中、胃腸を守るために避けた方がいい食品として、次のものを挙げています。
コーヒー、チョコレート、香辛料、酸っぱい果物、
トマト、ハムや肉の腸詰め加工食品、チーズ、
アルコール、炭酸飲料、チューインガム、
ピザ、フォカッチャ、ケーキなど、酵母を使った加工食品
皆さん、わたしたちが以前ペルージャ郊外を散歩中に、放し飼いの豚や羊の群れを見かけたという話を覚えておいででしょうか。歯医者からうちに帰って、初めて抗生物質を飲んだ金曜の晩は、夫がその豚や羊の飼い主である知人からリコッタチーズを買ってきたので、リコッタチーズを食べて、抗生物質を飲んだのです。しかも、食後に、復活祭のチョコレート卵の残りであるチョコレートを食べたりもしていました。アルコールとチーズは、花粉症の症状を悪化させるので避けているのですが、この日はせっかく新鮮なリコッタがあるからと食べてしまいました。
翌日、土曜日は、昼食後にコーヒーを飲んでしまい、さらに、金曜も土曜も、夜は、抗生物質と同様に胃に負担を与える鎮痛消炎剤も併用しました。
そうやって胃や腸に負担がある抗生物質と鎮痛剤を服用しているというのに、ついついてんぷらを食べてしまったのもいけないなと反省しました。レンズ豆だって腸に負担をかける食物だと思います。日曜・月曜と食生活に気をつけて、必要もなかったので鎮痛剤を飲まずにいたら、幸い胃の痛みはすっかりなくなりました。
Nocera Umbra (PG), Umbria 12/5/2021
実は、先日、オルヴィエートで日本料理を食べましたという記事を書いた際には、胃が痛んで食生活を反省していますということも書くつもりだったのですが、長くなりそうだったので、抗生物質と避けた方がいい食品については、後日書くことにしました。すると、ブログの記事に書いたことは、書くという行為を通して自分の記憶にも残りやすいのに、書かなかったために、コーヒーやフォカッチャは、抗生物質服用中は避けた方がいいということを、今日は、すっかり忘れてしまっていました。
今日は(記事を書き始めたのが5月12日水曜日だったので、もう真夜中を過ぎて13日になりましたが、この記事における「今日」は5月12日のこととしておきます)、朝、フォリンニョの店でコーヒーを飲んだばかりではなく、午後にノチェーラ・ウンブラ(Nocera Umbra)を訪ねた際にも、
うっかり2杯目のコーヒーを飲んでしまいました。
しかも、レストランが閉まっている時間にバールで頼んだので仕方がないのですが、調達できた食事は、ハムをはさんだフォカッチャで、胃に負担がかかる食事をしてしまいました。今のところは幸い胃に違和感がないのは、鎮痛剤を飲まずに済んでいるおかげでしょう。
歯医者は、胃を守るための薬も一応処方しておきますねと記載してくれたのですが、これまではオーキや抗生物質をそれぞれ単独で服用しても、胃腸の荒れを感じたことがなかったので、購入しませんでした。
ただ、抗生物質や鎮痛剤を飲むと胃が荒れるから、それを避けるためにと胃を守るための薬を飲むよりも、抗生物質を飲む場合には避けた方がいい食品を知っておいて、そういう食品をできるだけ避ける方が、健康にずっといいと思います。
幸い、今晩で抗生物質の服用は終わりとなるのですが、今後のために、そして、いつかどなたかのお役に立つこともあるかと思って、抗生物質を服用している間は避けた方がいい食べ物について記事にしてみました。もちろん、そんなこと気にせずにいて、好きなものを飲んで食べても何ともない人も少なくないかもしれないのですが、いずれにせよ、胃腸に負担をかけすぎないように気をつける必要があることを知っておくことは大切だと思います。Articolo scritto da Naoko Ishii
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