イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

オルヴィエート凝灰石洞窟のレストラン

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 先日、ラッツィオ州のボルセーナ湖を訪ねた帰り道は、凝灰石の断崖の上に築かれ、

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Orvieto (TR), Umbria 15/5/2021

凝灰石の石やレンガでできた建造物が並ぶオルヴィエートの町に立ち寄り、

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凝灰石の岩の洞窟の中でも食べられるレストラン、Ristorante Le Grotte del Funaroで、夕食を食べました。

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 と言っても、まだ規制によって、レストランの屋内席での食事は禁じられているため、この日は、わたしたちも他の客も、皆屋外の席で食事をしました。

 そもそも夫がオルヴィエートで食べようと言い出したのが、ボルセーナを出発してペルージャに帰り始めた途中で、洞窟のレストランに以前から夫が興味を持っていたために、この店で食べることが急に決まったものの、この店が、トリュフや肉、パスタなどの地元料理がとびきりおいしい店であることは、この記事を書こうと調べていて初めて知りました。

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 そうして、夫はいつものようにピザ、わたしは、肉料理を食べる日が続いていた上、ちょうど歯と胃の両方が痛んで困っていた時期だったため、柔らかくて消化にいいものをと、トマトとジャガイモつきの魚料理を頼んだのでありました。内陸部の肉料理がおいしい店で、魚料理を頼むことがそもそもの間違いではあるものの、魚料理はそこそこにおいしかったのですが、辛いのが苦手なわたしは、唐辛子が使ってあったので困りました。

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 レストランは、トイレに行くために階段を下りるときから、洞窟に入って探検をするような気分にさせてくれました。

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 ただ、屋内では食事ができないことになっているので、使われていない屋内の席があるところを見に行くのは気が引けて、こうしてトイレに行く途中に階段から写真を撮っただけだったのですが、後から来た客が店の人に、屋内席も見に行っていいかと頼んで、「いいですよ」と言ってもらったのを聞いて、

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食後、料金を払いに夫と二人で階段を下り、レジまで行ったときに、店の人に尋ねたら、とても快く、「もちろんどうぞ、見てくださっていいですよ。照明もつけますね。」と言ってくださって、

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それで、「ありがとうございます。写真も撮って、日本の方にもご紹介しますね。」と言いながら、さっと訪ねて、撮影しました。

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 予約をしていなかったので、わたしたちの席は屋外席の端の方で、まれにすぐ後ろを車が通ったり、人が歩いたりもしたのですが、

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テーブルからはこんなふうに、教会や空が見えました。

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 そして、店の人によると、近所の猫でよくやって来ては何でも食べるというこちらの猫が、わたしたちの席の近くにずっといたので、夫がピザのサルシッチャをやると、うれしそうに食べていました。


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 上の写真で小塔と上の十字架が見える教会が、上から3枚目の写真で、レストランのすぐ右手に写っている教会です。

 しばしば散歩をして、前を通ったり写真を写していたりした教会のすぐ近くに、こんなふうに地下の洞窟があるレストランがあるとは思いもしなかったので、驚きました。

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 断崖と教会の写真は、夕食後、いつものこちらの道を少し下ってから、左手の断崖を見やって撮影したものです。

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 夕日や夕焼けが見られたらと思ったのですが、この日は空が雲に覆われていました。そして、午後10時以降は外出禁止となっていたこともあり、このあとまもなく、ペルージャへの帰途につきました。

Ristorante Le Grotte del Funaro
Via Ripa Serancia, 41 - 05018 Orvieto (TR)
Tel : 0763 34276
Email: info@grottedelfunaro.it
Sito: https://www.grottedelfunaro.com

関連記事へのリンク
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:お気に入りの場所やお勧めスポット・お店を教えて!
Commented by ciao66 at 2021-05-22 17:18
うっすらピンクに色づいた雲も、美しい平原の上にあると、それはそれでまた雰囲気が有るように思いました。
洞窟レストランの雰囲気もいいですね。自然の岩の壁や天井が落ち着く感じです。早く中でも食べられるようになればいいのですが。
レストランになる前は何の洞窟だったのか、歴史が有りそうですね。
Commented by nonkonogoro at 2021-05-23 08:34
今日も朝から
素晴らしい光景を見せて頂いて うれしいです。
洞窟のレストラン 素敵ですね~

お魚のお料理も さっぱりして美味しそうに見えますが
唐辛子が効きすぎだったのですね。

私も 以前は香辛料は苦手でしたが
スパイス大好きな夫の影響で
だいぶマシになりました。
激辛は 無理ですけれどね。

Commented by yuki0901671 at 2021-05-23 08:57
おはようございます。

こういうお写真を拝見すると旅情がわいて
きますね。私はウィーンとブリュッセルに
行きたいのですが、いつになることやらです。
Commented at 2021-05-24 06:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tawrajyennu at 2021-05-25 11:49
こんにちは♪
ピンクと青が入り混じった空と石造りの街並みがとてもマッチしていて素敵ですね。
オルヴィエートは、行きましたが、こちらのレストランは気付きませんでした。
店内は落ち着いた雰囲気なのですね。
いつか、またオルヴィエートに行けることがあれば、是非行ってみたいレストランです。
Commented by tokotakikuh at 2021-05-26 11:24
うわ~歴史を感じますね
石の文化を彷彿とさせてもらえます

こうして、拝見するたびに
コロナが恨めしくなります
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 01:29
ciao66さん、雲があるときの夕空もそれはそれで独特の風情があるように、わたしも思います。岩壁の傍らは、険しい雰囲気があると同時に、けれどどこか守ってくれているような思いにもさせてくれるので、確かにおっしゃるように、落ち着いた感じで食べられるかもしれません。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 01:33
のんさん、ありがとうございます。平常時なら、こんな洞窟の中で食べられるんだと、驚きました! 辛いのを好む人が結構いるのと、わたしは辛いものが苦手だということもあると思うのです。さっぱりしておいしかったというのはそのとおりです。

まあ、なんとだんなさま、香辛料がお好きなんですね! イタリアではあれこれ香辛料は使うのですが、唐辛子はやはりいまだに苦手です。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 01:38
yuki0901671さん、こんにちは。ウィーンとブリュッセルですか、早く長く暗いトンネルからの出口が見えて、安心して旅行ができる日々が戻ってきますように。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 01:48
鍵コメントの方へ

今はイエローゾーンのウンブリア州では、屋内でも食べられるように、法的にはなっているのですが、あまり換気がよくなさそうなので、いつか感染の心配が去ってからまた、食べられる機会があればと思います。

ありがとうございます。ずいぶん前から、Mさんともお互いの記事を読んだり、いいねを贈りあったりしていたのですが、以前から交流がおありだったんですね! お言葉うれしいです。ひょっとしたらすでに読まれたことがあるかもしれないのですが、どうぞご自由にご連絡ください。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 01:56
タワラジェンヌさん、こんにちは。
この店は、大聖堂や中心街の目抜き通りからは離れているので、ゆっくり時間をかけて散歩しないと、なかなか目につかないのではないかと思います。機会があれば、ぜひ♪
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 02:00
zakkkanさん、石造りの町、木造りの町、それぞれの魅力と美しさがありますね。いつか自由に旅行ができる日々が早く戻ってきますように。
by milletti_naoko | 2021-05-22 16:26 | Umbria | Comments(12)