イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

決戦の木曜日、歯医者とワクチンとキャッシュバック

 幸い、最近は治療した歯がまったく痛まないので、歯医者通いも、いつか歯石除去をしなければいけないだろうけれども、とりあえずは今日で終わりだろうと思いながら、今朝は歯医者に向かいました。ところが悲しいかな、歯を点検していた歯医者が、歯茎に隠れた小さな虫歯を見つけてしまったのです。と言うわけで、来週もまた虫歯の治療に通い、翌週以降には、歯石の除去もすることとなりました。

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La Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 25/5/2021

 マウスピースを就寝時に装着するようになった今は、日中は食事中以外は、上下の歯が接触していないことが多いのですが、おとといラヴェルナの森を歩いたときは、特に登るときはやはり歯を食いしばろうとする習慣が残っているからか、時々歯をかちかち言わせていることに、気づきました。上の写真は、ラヴェルナ修道院(Santuario della Verna)の境内で、十字架がすぐ手前の石畳に、くっきりと影を落としているのが珍しいと思って、撮影したものです。

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 歯医者に出かけたついでに、帰りに郵便局に寄って、5月末が支払い期限のゴミ処理税と自動車税を支払いました。わたしは、郵便貯金口座を持っているので、郵便局入り口にある順番待ちの番号札を取ることができれば、優先的に早く窓口に行けることが多いのですが、感染防止のために、局内には一度に4人しか入ることができず、中にすでに4人いたので、番号札を取ることができません。開いている窓口が二つあるのですが、一つの窓口にはわたしが外で待っていた間じゅう、そして中に入ってからも、わたしがようやく窓口に行けた直前まで、ずっと同じ女性がいました。しかもその女性を待つ人がずっと局内の椅子に座っていたために、郵便局の外に長い列ができていたわけです。10分もかからずに済む作業のために30分近く待つことになったのですが、にも関わらず、オンラインではなく、あえて郵便局で払おうとしたのには、わけがあります。


 イタリア政府のキャッシュレス推進策で、クリスマス期間中に10回カードで支払いをして、10%の還元金を得ようと考えていたのに、郵便局の口座とキャッシュバック用アプリが連携できるまでに、そして、連携できていることが分かるまでにどんどん時が経ってしまい、年末年始はイタリア全土がレッドゾーンまたはオレンジゾーンで買い物のための移動も制限されていたため、このときはわたしは、結局還元金を受けられずに終わってしまいました。いろいろと出かけた先で買い物をしたのに、カードは使えませんという店が、少なくなかったためでもあります。「山中で電波が届かないので」、「慣れていないので」など、その理由は様々です。

 今年に入ってからも、ペルージャは長い間、レッドゾーン、オレンジゾーンであったため、カードを使える店で買い物をする機会が限られ、6月末までに50回以上カードで支払わないと、還元が受けられないのに、5月も下旬の今、わたしのカードでの支払いのうち、キャッシュバックに有効なのは約20しかありません。今年度分のゴミ処理税は、一度に全額払ってもいいのですが、4度に分けて払う場合は1度目の期限が5月末でした。去年までとは振り込み用紙の様式が変わって、今年からは振り込むたびに郵便局に1.50€の手数料を払わなければいけないのですが、毎回払う税の額が約50€ですから、もし4回に分けてカードで払って10%の還元金を受けられれば、その方が結果として払う金額は少なくなります。自動車税も、アイゴは小さい車であるとは言え129€で、日本に比べてずっと安いのですが、この税もカードで郵便局や店頭で払えば、やはりキャッシュバックの対象となります。6月には歯医者の支払いあり、車検ありで、支払う機会も多く、結婚記念日には旅行には行かなくても外食はするでしょうから、カードで支払いができる機会は多いはずで、今回こそ何とか、10%の還元金を受けられるように頑張ってみます。とは言え、仕事で必要だったプリンターのインクカートリッジが、店頭よりもアマゾンの方が手に入るのが早いからと、先日もオンラインで注文してしまいました。

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 冒頭の写真の十字架の左手に見える石壁の下方に、まだゴウダソウ(ルナリア)の花が咲いていたので驚きました。イタリア語では、moneta del papa「教皇の硬貨」と呼ばれる花なので、税金や還元金など、お金の話ともつながるものがあります。

 今日は午後3時半から、夫の第1回目のワクチン接種がありました。心を決めたのかとほっとしていたのに、「ワクチンは健康に害がある」というワクチン反対の友人や知人の投稿を見たり、ワクチンを受けないと決めた同年代の友人の話を聞いたりしては、「やっぱり今回は見送ろうか」と言い、観念したようだと思ったら翌日はまた「やめようかな」と言い出す始末で、それを何度も聞かなければいけないわたしの方が不安になって、はらはらひやひやしました。


 数日前には、医師らしき人がもっともらしくでまかせを言うその映像は嘘っぱちだということを証明する、責任かつ信憑性のあるメディアの記事を探して、夫に読ませなければいけませんでした。受けることになるワクチンが、アストラゼネカではなくファイザーだということが分かっていたことも、背中を押したのかもしれませんが、今日は無事、午後3時半に接種会場に行き、30分待ったそうですが、きちんと接種を受けたと知って、ほっとしました。

 問題は義弟夫婦とわたしたちの共通の友人から、今日ピザ屋での夕食への誘いがあったことです。何が問題かと言うと、法令では、今もレストランでの食事は屋外のみ、そして同居する家族でない場合には4人までのみ同席可能だということです。イタリア全国で見ると、確かに感染者数も入院者数も確実に減少しつつはあるものの、各州の感染の傾向を見ると、


直近1週間の新規感染者数が増加傾向にあり(縦軸)、かつ直近2週間における住民10万人あたりの新規感染者数(横軸)が少なくない州が、多いという状況です。


 また、イタリアよりもはるかにワクチン接種が進んでいる英国とイスラエルでさえ、感染曲線が増加に転じている可能性があることも考えると、すでにかなり緩やかになってきている現行の規制は、少なくとも確実に守る必要があると思います。友人は、十人近くが同席で食事をする店を見たとか、店に聞いても問題ないと言っていたとか言ったようですが、だからと言って、自分たちも規則を犯しては、多額の罰金や店の営業停止の可能性があることはもちろん、感染拡大に加担してしまうことになります。

 というわけで、わたしは今夜は一人うちに残ることにしました。わたしがいなければ参加人数は4人です。

 

 わたしのワクチン接種はどうなっているかと言うと、ウンブリア州のサイトで、予約の申し込みをしてから1週間経った今も、まだ何の連絡もありません。これは、年齢が高い人から接種するという方針であることがサイトに書かれていましたし、60歳である夫は、優先して接種を受けるべき対象であるのに対し、わたしはまだ50代です。

 ただ、他州ではもう50代でもワクチン接種が進んでいるのに、ウンブリアではまだ60代、70代のワクチン接種が、ワクチンが不足して進んでいないのは、ウンブリア州では、基礎疾患を持つ人については、家族や同居人、介護者などが希望すれば4人までワクチン接種を受けられるようになっているからで、それを利用して、同居もしていないし介護もしていないのにワクチン接種を受けた若い世代の人が、わたしたちの知人や親戚だけでも少なくないためです。そのためにウンブリアでは、まだ70代の本来優先して接種を受けるべき人が、受けられずにいると、全国ニュースでさえ問題になっていました。しかもウンブリア州では、その規定を改める気さえ、どうやらないようです。

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 とりあえずは、2度の接種をすでに終えた高齢の義父母に続いて、夫も1度目のワクチン接種を受けることができて、ほっとしています。

 この記事の題名は、わたしには昔懐かしいDREAMS COME TRUEの歌、「決戦は金曜日」を思い出しながら決めました。皆さん、ご存じでしょうか。

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by みーは at 2021-05-28 12:25 x
なおこ様 こんにちは♪
そのご友人にはなんだかモヤっとしてしまいますが、なおこさんが悪事?に加担されなかったことにホッとしています(笑)。ワクチン接種がまだのなおこさんですもの。制限があるのはやはりリスクがあるからですものね。お一人で出かけてくれた旦那さんも話が通じる方でよかったですね。
日本も接種が進んでいます。カタツムリのようにゆっくりな始動でしたが、そのうち「えっ?」っていうくらい巻き返してくるかもしれないと予想しています。準備を(自分なりに)しっかりしてから始めるのはとても日本人らしく、一度要領を得たら見事に着地するのもまた日本らしいと思っています。この一年日本はたくさんの弱点を学んだと思うので、今後成長が見られるかもしれません。とにかく今は批判を受けながらもオリパラを最後までやりきって、同時に最初のワクチン接種も行き渡って。。。少しホッとできる秋晴れを見ながら外食もできるようになり、年明けには国産のワクチンが準備できるかもしれません。勝手にそんなことを期待しながら私はその間週末のイタ勉を頑張ります。。。
Commented by django32002 at 2021-05-28 16:13
「ゴミ処理税」ってこちらの”指定ゴミ袋”にあたるような感じなのでしょうか?違うかな・・・。
ご主人は無事に1回目のワクチン接種が済まれたのですね。
でもとても悩んでいたという点は自分のことのように感じてしまいました。
マスコミでもネットでも「接種後の副反応の怖さ」だとか「接種後の死亡者」なんて記事が出回っているので、何を信じて行動するかが問われています。
でも実際に自分に接種券が届いたらやっぱり考えてしまいそうです・・・。
日本では地域によって「接種開始年齢」がかなりばらついているようにも感じています。
集団接種か個別接種かも地域によって様々です。
和歌山県は100%近くが「かかりつけ医」での個別接種だそうですし、ドーム球場で接種する自治体もあります。
オリンピックまでのあと2か月となり、どこまで接種数が伸びるのか注視していこうと思っています。
「決戦は金曜日」!いい曲ですよね!


Commented by meife-no-shiawase at 2021-05-28 23:04
ご主人さま。
無事に打つことができてなおこさんもホッとされましたね。
色々心配はやはりありますから、それでも接種することで安心できるところも大きいですもんね。
台湾は今ほとんどがAZです。
なので周りで打ちたくないと言っている人も多いです。

私などはまだまだ周ってこなそうですが
実際に順番が来たらご主人さまみたいに迷ってしまいそうです~。
Commented by tokotakikuh at 2021-05-29 14:13
歯科医がよいが・まだ継続ですか
でもね、早めに見つけてもらって、ラッキーとしましょう

ご主人、ワクチン接種・無事に終わってよかったですね
日本では、まだ65歳以上対象ですが
それも数%です、これでもオリパラ開催に
前向きですよ・・(笑)

いやはや・・
まだまだ外食、食事は家族内、4人未満
しっかり守りましょう
それを守らないから?増えるのですよ、コロナ感染者
あと少しの我慢ですね
Commented by sunandshadows2020 at 2021-05-30 00:05
歯医者もワクチンも頭の痛い問題が続きますね。
兎に角ご主人の1度目の接種が終わりほっとしますね。
こんな状態の時に集まって食事したい友人には困ります。
我々はあくまでノーと言ってきました。
ワクチン接種まで待てないものでしょうか?
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 03:45
みーはさん、こんにちは。ありがとうございます。わたしもできれば家で過ごしたいと考えていたので、助かりましたが、夫もワクチン接種当日は本当はうちで過ごした方がよかったのではないかと思います。

日本でも少しずつワクチン接種が進んできているようで、わたしもほっとしています。日本語の生徒さんの知人である日本人の方が、現在ヨーロッパを旅行中だそうで、あれこれ制限はあると思うのですが、日本からヨーロッパに旅される方ももういらっしゃるようです。もっともっと安心して皆が旅をできる日が早く戻ってきますように。週末イタリア語を勉強されているのですね。すばらしいです!
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 03:53
django32002さん、そう言えば、日本に暮らしていた頃は、居住する町が指定するゴミ袋を買って、ゴミを入れて出していましたっけ。あの頃、年間いくつゴミ袋を買っていたかは覚えていないのですが、夫と二人暮らす家で200ユーロ近く払っているので、日本よりも個人としては、ゴミ処理にかなりお金を払っているように思います。

日本ではそんなに接種後の副反応や死亡者についてばかり強調されているんですね。イタリアではアストラゼネカで若い女性の死亡例がわずかにあるものの、命が助かるのに大いに役立ち、命を守るのに欠かせないと考える人が多く、報道もそういう姿勢を取っている場合が多いように思います。

接種開始年齢はイタリアでは途中から統一がはっきりされたのですが、結局は各州で同年齢層の接種時期にかなり違いがあり、集団接種か個別接種かも、そして場所も、イタリアでもやはり隔週で様々です。

「決戦は金曜日」、ご存じですか! 本当にいい曲ですよね。懐かしいです。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 04:01
メイフェさん、ありがとうございます。実際に接種するまで、最後の最後まで本当に接種するかしないか分からない状況で、心配したので、ほっとしました。イタリアでは、男性や女性でも60歳以上なら問題ないと言われているのですが、60歳未満の女性のために、何とか別のワクチンが入手できるとよいのですが。わたしもメイフェさんが迷うお気持ち、よく分かります。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 04:05
zakkkanさん、昨日削ったら、この虫歯意外と深いことが分かったのですが、そうですね、ひどい痛みが出る前に見つかって、よかったということにしたいと思います。大きい虫歯は、こちらでは、後から痛まないように、薬剤を詰め込むのですが、昨日治療したばかりなのに、もうその薬剤がなくなってしまったのではないかと少々心配しています。

日本でも少しずつ接種が進んできたと知って、ほっとしています。ウンブリア州は他州に比べて接種が遅れていて、他州では50代などとっくに受けた人がいるのに、現在わたしは連絡待ちです。でも、それほど経たないうちには受けられるだろうと思うと、やはりありがたいです。

そうなんですよね。外食や食事の制限、まずはここを守ることからだと思います。週末に友人たちが山の家に来るのですが、友人たちはマスクをつけなくても、わたしは屋内ではマスクを装着するつもりでいます。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 04:17
お転婆シニアさん、各自でとらえ方が違い、友人にあまりにも気楽すぎる人がい困っています。明日も週末から、今夜もすでに一人が山の家に来ているのですが、わたしは家事も仕事もかなりすることがあるので、明日行くつもりでいます。マスクもきっと、必要でもしてくれない人が多いので、屋内ではわたしは装着するつもりでいます。夫がノーと言ってくれればいいのですが、言ってくれないものですから。
by milletti_naoko | 2021-05-28 02:45 | Covid-19 Italia | Trackback | Comments(10)