イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

マルケでびっくり揚げパスタ 田園の中の大衆食堂、フェルモ

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 生産者に直接話を聞いて購入したい商品があって、アドリア海岸に近いマルケ州の町、フェルモ(Fermo)の、けれども中心街からは10キロメートルほど離れた、緑広がる田畑の中にあるその店を訪ねました。話を聞いていたら、ちょうど昼食の時間帯になり、近くにあるおいしい店を教えてもらい、

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店に向かうと、その店もやはり、緑の田畑や丘陵が広がる中にありました。商品を購入しに行った店から車で出発し、すぐに車窓から撮影したこの写真には、雲に隠れて霞んでいますが、シビッリーニ山脈の山並みが写っています。

 最近は刈られた、あるいはその直前の麦畑が多く、また、路傍にイネ科の植物がたくさん生えています。そのため、日中、こういう風景の中を走るときに車の窓を開けていると、花粉症の症状がまたぶり返してしまいます。

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 朝訪ねた店からは、魚定食がおいしいと聞いていたのですが、プリモの貝は苦手で、セコンドの揚げ物は花粉症の症状を悪化させるからと、イノシシ肉のパッパルデッレ(pappardelle al cinghiale)を食べました。パッパルデッレ(pappardelle)は幅がかなり広いパスタです。

 やはり花粉症の症状を悪化させないためにチーズや揚げ物は避けたいし、歯医者で虫歯を削ったものの、薬を詰めてあるだけで閉じていないところがあることもあり、かたいものも避けたい。というわけで、実は消去法で食べられるものをと選んだのですが、ジュニパー(ginepro)月桂樹(alloro)の葉など、香辛料や香草が使ってあり、おいしかったです。

 夫は、店の人が揚げパスタ(pasta fritta)を勧めていたので、興味を持って注文しました。

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 色もきれいで、何だかおいしそうです。「揚げパスタ」というのは、アランチーニだとごはんを包んで揚げてあるのに対し、

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この店では、タッリャテッレのパスタとチーズなどを、丸めて玉にして揚げて、その上からラグー、ミートソースをかけています。

 ひどく暑い日だったので、夫は「おいしいけれど、これは冬向けの料理で、暑い日に食べるには、ちょっと重くて胃にもたれるなあ」と言いながら、食べていました。花粉症の症状を悪化させないために、揚げ物とチーズを避けたいわたしは、一つの玉の3分の1だけ味見したのですが、味はとてもおいしかったです。夫は肉料理、わたしはつけ合わせの野菜を食べたいと考えていたのですが、パスタの量がとても多かったので、

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このあとは、夫がデザートに、ズッパ・イングレーゼ(zuppa inglese)を頼み、わたしも一口だけ味見しました。

 そして、食事中は、白ワイン、食後にはコーヒーを飲みました。250mlのワインでも、二人ともそれほど飲まないために、残ってしまいました。

 この店は、地元の人に勧めてもらって行った店なので、店頭にあるメニューやその値段を確認することなく入店したのですけれども、


旅行先などで初めての店に入る前には、わたしも夫も、インターネットで調べたり、店頭でメニューと値段を見て確認したりしています。というのは、残念ながら、本来客には出すべき料金が書かれたメニューを渡さずに、客が値段を知らぬまま注文しなければならないような店もあり、結果として、法外な料金を請求されてしまい、ぼったくりに遭うという事件が、相変わらず後を絶たないからです。

 ただ、メニューを渡さないのは、新鮮な食材でメニューを決めるからである場合が多く、けれども、そういう場合でもきちんと値段を添えたメニューを作って表示している店もあります。閑話休題。このマルケの店では、注文を取りに来た人が口頭でメニューを説明するだけで、メニューが運ばれなかったので、一瞬しまったなと思ったのですが、勧められた店だからと信頼して、値段は知らぬまま注文して食べました。料金は、プリモ2皿とデザート1皿、水の大瓶一つ、ワイン4分の1リットル、コーヒー2杯で、おそらくはサービス料金込みで30ユーロでしたから、それぞれだいたいこんな感じかなと計算してはじき出した金額と同じです。

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 地元の人がたくさんいて、にぎやかに食べていて、どこか大衆食堂という雰囲気だったのですが、今調べたら、レストランであると同時にアグリトゥリズモでもあり、宿泊もできるようです。ちなみに、魚定食は、アサリのスパゲッティと魚介類の揚げ物で、それが目当てで食べに来ている人も多いようでした。

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ゆったりとした緑の風景が広がる中、気軽にふらりと店に入って食べてみたいというとき、そして、揚げパスタに興味のある方は、訪ねてみてください。こちらの写真は、レストランの駐車場で撮影したものです。

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Pasta fritta al ragù.
Diversamente dagli arancini il ragù è versato sopra
le palle di tagliatelle e formaggio impanate e fritte.
Buone anche le pappardelle al cinghiale
all'Agriturismo Rio Ete.
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Agriturismo Rio Ete
Contrada San Girolamo, 1 - Fermo (FM), Marche
Email: m.viozzi@ascoliconfagricoltura.it
Tel. : 0734629178, 3388748568
Link : Turismo.Marche.it - Rio Ete Agriturismi

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by sunandshadows2020 at 2021-06-05 21:25
思い出しました、メニューに金額が書いてない店、居心地悪かったです。
いつでも金額を聞いてからオーダーを心掛けましたね。
揚げ物やチーズを避けて花粉症は治っていましたか?
今年はマスク着用が義務付けられていたので花粉症にも対応していたのではないかと思います。
此方はインフルエンザ患者大幅に減った様でした、コロナ患者は恐ろしく多いのですが。
Commented by BBpinevalley at 2021-06-05 22:07
良いですね、ご主人といろんな場所のレストランを試されて。
最近はニュージーランドにも移民が増えましたから、やっと美味しいレストランも現れ始めましたが、アングロサクソン系の料理は美味しいとは思えません。
イノシシ肉のパッパルデッレは美味しそうですね〜
先日ご近所さんに仕留めたイノシシ肉を頂き、とても美味しくて驚きました。
揚げパスタというのも初耳です。
お写真がいかにも美味しそう。
早くイタリア旅行などしたいものです…
Commented by milletti_naoko at 2021-06-05 22:22
お転婆シニアさん、メニューに金額が書いていないのは、いったいどれだけの金額をふっかけられるのかという可能性もあるので、居心地が悪く、食べるときも落ち着きませんよね。花粉症が治るわけではないのですが、かなり症状が楽になり、以前ステロイド系の薬を飲んでいたときに出ていた程度かそれよりさらに少し軽い症状で、食事・薬草療法だけでやり過ごせています。
Commented by yuki0901671 at 2021-06-06 08:03
これぞイタリアのパスタ3点。
ありがとうございました。
チーズはやはりやぎのものですか?
Commented by tokotakikuh at 2021-06-06 11:47
パスタを揚げる
これは、日本ではほぼしない・料理方法ですね
食べてみたいです

そうですか・・
メニューに「料金」表示しない?
日本ではありえないですが
寿司屋だと「時価」なんて表示と類似でしょうか?
あれは、怖いです・( ´艸`)
清算時でなくても、食べているときも
味が・・解らないですものね
Commented by meife-no-shiawase at 2021-06-06 23:08
私は麺類は太い方が好きなので
と~っても好みの麺だわ~と拝見しました。
それに味付けもとても美味しそう。
それにご主人さまの注文されたほうも、まあなんとも!
切り口がすごい~。これは美味しいでしょうね~。

でもぼったくりのお店があるというお話にびっくりです。
その日の新鮮な食材をという意味ではとても嬉しいですが
やっぱりお値段は書いてもらいたいですね。
台湾も時々「時価」のお魚などがありますが
やっぱり最初に確認しないと、え~びっくり!なことがあります。笑。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-08 05:06
BBpinevalleyさん、オーストラリアはイタリアからの移民も多いらしく、イタリアの語学学校で出会った仲間には、オーストラリア出身の人もいたのですが、そうするとニュージーランドには以前はそれほど移民が多くなかったのですね。英国と言えば、ロンドンでもスコットランドでも鮭がおいしい店があったのを覚えています。

イノシシの狩猟、そちらでも行われているんですね。イノシシの肉は野生味があるので、トマトソースも使って煮込んであることが多く、トマトなしなので驚いたのですが、香草のおかげでしょう、癖がなくおいしかったです。

こういう揚げパスタは、わたしもですが、夫も初めて見て食べて驚いていました。早く世界を再び心置きなく旅行できる日が、早く戻ってきますように。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-08 05:14
yuki0901671さん、どういたしまして。
こちらこそコメントをありがとうございます。
チーズが何のチーズかは、お店の人が「企業秘密だから」と教えてくれなかったので謎です。単独ではなく、パスタの間に入っている上に揚げる衣があって、ミートソースもあるので、夫もチーズが何のチーズだかを突き止めるのは、食べるだけでは難しかったようです。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-08 05:21
zakkkanさん、まさかパスタのこんな食べ方があるとはと、わたしも驚きましたが、夫も驚いていました。

メニューに料金を表示しないどころか、メニューそのものを渡してくれない。そういう店はできるだけ避けるようにしているのですが、近所に他にこの時間帯に開いている店がないとか、地元の人が勧めてくれたからとかいう理由で訪ねた店で、これまで何度か経験したことがあります。おっしゃるように、値段が分からないと、食べている間も落ち着きません。
Commented by milletti_naoko at 2021-06-08 05:36
メイフェさんは麺は太いのがお好きなんですね! 揚げ物もお好きでしたよね。わたしもこの夫の頼んだパスタ、揚げ物でチーズがはさんであって、しかも肉たっぷりのラグーがかかっていておいしくて、花粉症と体重増が気にならなければ、まるまる一つ、夫が言ってくれたように食べたと思います。

残念ながら数年前に、日本観光客相手にしかも法外な価格のぼったくり事件があり、その後別件も発覚し、今もそういう店はあるようなのです。台湾ではそうすると、時価表示で会計時に驚くことはあっても、ぼったくりはないのですね。
by milletti_naoko | 2021-06-05 20:53 | Marche | Trackback | Comments(10)