イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

眺望のみごとな山それから渓谷へ、シビッリーニ山脈

 今日はまず、シビッリーニ山脈(Monti Sibillini)の山、Pizzo di Meta(1576m)の山頂まで登りました。

眺望のみごとな山それから渓谷へ、シビッリーニ山脈_f0234936_07185183.jpg
Verso la cima del Pizzo di Meta (1576m), Monti Sibillini 2/7/2021

 激しい風が吹いていたので、山頂への急な斜面を登りながら、そして、登りきってからも、はらはらしたのですが、

眺望のみごとな山それから渓谷へ、シビッリーニ山脈_f0234936_07303959.jpg

 頂上からの360度の眺望がすばらしかったです。

眺望のみごとな山それから渓谷へ、シビッリーニ山脈_f0234936_07313410.jpg

 この写真は、頂上から下り始めてから撮影したのですが、山頂から下る途中にも、シビッリーニ山脈の美しい高峰の山並みが見えました。

 この山、Pizzo di Metaは、出発地点からゆるやかな長い坂道を登って、のんびりと歩いていたら前方に見えてきたので、夫が「あの山まで登ってみよう」と言い、山頂までの急斜面を苦労して登りました。登り道が長かったこともあり、たくさん歩いたように思ったのに、このあと、昼食後に万歩計を見たら、歩数が4千歩足らずだったので驚きました。

眺望のみごとな山それから渓谷へ、シビッリーニ山脈_f0234936_07375289.jpg
Monti Sibillini - Limitazioni alla circolazione conseguenti agli eventi sismici

 昼食後は、ボロンニョーラ(Bolognola、1070m)の近くから、左右を高い山に囲まれたファルニョ渓谷(Valle del Fargno)を、川の流れを遡って歩きました。このトレッキングコースは、最初は登りがゆるやかな道が長い間続くのですが、地図で確認すると、ファルニョの山小屋(Rifugio del Fargno, 1811m)が近づき始めると、登り道がかなり険しくなるようです。

眺望のみごとな山それから渓谷へ、シビッリーニ山脈_f0234936_07485405.jpg
Valle del Fargno, Monti Sibillini

 わたしはおそらく標高1300mあたりまで歩いたのではないかと思います。夫はさらにそのかなり先まで歩いたようで、わたしが引き返して出発地点に戻った40分後になって、ようやく戻ってきました。あと10メートル進んだら引き返そうと思いつつ歩いたのだけれども、あまりにも風景がすばらしいので、そのまま先へ先へと歩いてしまったのだそうです。ファルニョの山小屋まで歩こうとすると、標高差がかなりあるのですが、いつかまた、かつて別の山道を登って訪ねたことがある、この山小屋まで、登ることができればと考えています。

 かつて歩いた登山道は、その出発地点まで登る道路が、2016年のイタリア中部地震以後、5年後の今になっても通行止めになっているために、いまだに歩くことができないのです。先に引用した地図および地図下のリンク先の地図では、シビッリーニ国立公園で、地震以来、現在も通行止めになっていたり通行規制があったりする道路や、トレッキングコースの歩くことができない区間などについて、色つきの丸や三角、四角などの記号を使って、詳細に示しています。

眺望のみごとな山それから渓谷へ、シビッリーニ山脈_f0234936_07533171.jpg

 渓谷のトレッキングコースを長い間歩いて、出発地点へと戻るのが遅くなってしまったため、シビッリーニ山脈の高みで夕食を食べてから、車で山を下り、ペルージャへと帰途につきました。渓谷を長く歩いたおかげで、今日の歩数は、朝も晩もうちでは万歩計をつけるのを忘れていた時間がしばらくありはするのですが、14,386歩となりました。

 夕食後にはもう夕日は山の向こうに沈んでしまっていましたが、空には夕焼けのピンク色が残り、たそがれ始めた空の下で、馬たちがのんびりと草を食んでいました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

ブログテーマ:お気に入りの場所やお勧めスポット・お店を教えて!
Commented by ciao66 at 2021-07-03 15:56
草原の向こうのポコッとした山の形がいいですね。
そこからの眺めは素晴らしいですね。
樹木でじゃまされずに、さえぎるものが何もない!
山頂の十字架はイタリアではお決まりですね。
日本の山頂の祠のようなものだなと思いましたが、
十字架のほうが目立って大きくて目印にはなりますね。
Commented by 3841arischan at 2021-07-03 16:26
なおこさん、久しぶりのシッビリ―二山脈の登山、お疲れ様でした(^_-)-☆
山頂からのお写真、お天気が良いからか?
素晴らしい眺め、お写真で拝見しても気持ちがいいですね(^^♪
途中の険しいところがあるなんて、このお写真からは想像出来ないです(>_<)
なおこさん御夫婦は、自分の力量で、別行動も出来るというのが山歩きを楽しくするコツかもしれませんね!
夕食を高地で?何を召し上がられたのかな?
Commented by tokotakikuh at 2021-07-04 16:04
素晴らしいですね
景色に見惚れて・先へ先へ
そんな登山ですか・・素晴らしいとしか?
言えないです(* ´艸`)クスクス

でもね・この風景が目の間に広がるなら
なんて、恐ろしい思考がめざめます(* ´艸`)クスクス
Commented by milletti_naoko at 2021-07-05 21:58
ciao66さん、見るから四方の眺めがよさそうな山で、登るのが大変そうだなと思いつつ、わたしもすぐに賛成しました。「あのパネットーネの上に登ろう。」と夫は言ったのですが、確かにそういう形をしています。

わたしも心は日本の山頂の祠と同じだと思います。確かに十字架の方が目立つので、ある場所は分かりやすいです。
Commented by milletti_naoko at 2021-07-05 22:04
アリスさん、久しぶりに青空が広がるのを見られて、山並みもいっそう美しく見えたように思います。特にこの写真の左手は、はるか下方が崖の険しい渓谷になっていて、はらはらしながらカメラを手にする余裕もなく登ったので、ここは急だというところの写真がないのが残念です。

山の大衆食堂のようなレストランがあって、わたしはパスタ、夫は肉料理を食べました。
Commented by milletti_naoko at 2021-07-05 22:08
zakkkanさん、ひどく暑いので、車で楽に標高の高いところまで登っていって、そこから歩いてみることにしました。地図でこのあたりを歩くのはどうだろうと、出発前に見当はつけておいたのですが、歩いたらどんな風景が見えるか、どんな山道かは、やはり実際に行ってみた方がよく分かるので、気になる山があったら、途中からそちらに向かっていくということもあります♪

暑いので、あまり標高差のない楽そうな場所を選んで、最初は歩きました。早朝の散歩で鍛えられているzakkkanさんなら、ひょいひょいと歩かれるように思いますよ。
Commented by meife-no-shiawase at 2021-07-06 01:04
ポカポカと浮かぶ雲。
青空。
なにかのどかで絵本をながめているような気持ちになりました。

ちょうど歩数計はどうですか?と伺おうと思っていたら
15000歩近くも!すごいですね!
私もなおこさんを見習って頑張らなければ。
Commented by milletti_naoko at 2021-07-06 01:36
メイフェさん、それが今はまだまだ仕事もすべてオンラインである上に、町では夫が、人が多いとか暑いとか言って歩きたがらないので、山へ行くときでもないと歩数がひどく少ないので、わたしこそメイフェさんたちを見習って頑張らなければいけないんです。

久しぶりに青い空が広がる下を歩けて、うれしかったです♪
by milletti_naoko | 2021-07-03 07:55 | Marche | Comments(8)