イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

キャッシュバック今年後半は休止そのわけは、還元金支払い11月末に延期 金額が減る可能性も

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 イタリアでは、今年前半、6月30日までに、政府のアプリ、IOに登録したカードを使って店頭で50回以上支払えば、10%の還元金が得られて、得られる還元金の上限は150ユーロというキャッシュレス推進政策が行われていました。

 6月29日までに一応50回分の支払いは済ませていたものの、ひょっとしたら中には有効とみなされない買い物があるかもしれないと思い、6月30日にもさらにカードで、郵便局で、必要がないのに、数か月先までのスマートフォンの電話料金を支払い、スーパーで買い物をしました。

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 支払いがきちんと反映されて還元が受けられるだろうかと、しばしばアプリで確認していたら、無事に還元金が得られることが分かってほっとしました。半年に50回のカードを使っての店頭での買い物は、平常時であれば、スーパーへの食料品の買い物や郵便局での税の支払いなどもあるので、無理をせずにできるのですが、今年前半はウンブリア州が、長い間感染が深刻でオレンジゾーン・レッドゾーンとなって規制が厳しかった上に、必要な食料品の買い物でさえ、できるだけ数を減らして、オンラインで済ませたいという状況であったため、5月・6月にあれこれと買い物や支払いを、無理してしなければいけない状況に追い込まれていました。

 ゴミ処理税は一括払いか4度に分けて払うかを選ぶことができて、一括払いの方が郵便局の手数料は少なくて済みます。わたしが通う歯医者は、虫歯1本の治療が80ユーロ、歯石除去が60ユーロで、普段はおそらくは、領収書につける収入印紙代を一度だけ払ったので済むようにと、一連の治療などが終わったあとに全額支払っています。今回に限っては、手数料や収入印紙代を余分に払っても、カード使用が50回に達して10%の還元を受けられたら、その方が結果的に安く上がるからと、ゴミ処理税は4度に分けて、そして、歯医者も虫歯の治療一本ごとに支払うことにしました。プリンターのインクカートリッジや、基礎化粧品などのように、オンラインで購入した方が実店舗よりもかなり安い商品もあり、スポーツ用品店で定額で購入したあとで、実は直後にセールが始まるのだと気づいたりしたこともありましたが、食料品の買い物や外食だけでも、半年だとかなりの金額になるので、それでもやはり、還元金が戻ってくることで受ける恩恵の方が大きいと思います。実店舗の方がかなり高い商品や値引きがまったくない商品も、苦境を強いられた店の人の支援になると、そんなふうにも思いながら支払いました。

 閑話休題。還元金が得られることはうれしかったのですが、ようやく夏になって感染も落ち着き、出かけて買い物をするのに支障がなくなったときになって、上のIOアプリの画面のオレンジ色の帯のところに書かれているように、「2021年7月1日から12月31日までの期間はキャッシュバック休止」となったのを知って、驚きました。そして、キャッシュレス推進政策の目的であった脱税防止や実店舗の支援はどうなるのだろう、実店舗はオンラインショップや新型コロナウイルス感染のためにただでさえ苦境に立たされているのにと思いました。

今年後半、イタリアでキャッシュバックが休止となった理由

 けれども、ドラーギ首相がキャッシュバックを、とりあえずは今年後半は休止として、還元金などの支払いを遅らせた理由を、次のOpenの記事で読んで、なるほど、確かに首相の言うとおりだと思いました。



 感染のために国が経済的に厳しい状況に置かれているというのに、キャッシュバックのための政府の支出が、あまりにも大きいこと、そして、多額の買い物ができる金銭的に余裕がある人ほど還元金を受けられるようになっていて、本当に苦境にある人々に恩恵がない、あるいは少ないことなどがその理由で、記事にはかなり詳しい数字も挙げてあります。

 また、イタリアのキャッシュレス支援策の中には、半年間に店舗でのカードでの有効な支払い回数が最も多い市民、10万人の中に入れば、1500ユーロの賞金が得られるSuper Cashbackもあるのですが、支払い回数さえ多ければいいことを利用して、夜中のガソリンスタンドでわずかな金額で何度も給油するような悪質な手口を使う人が少なからず出てきたり、また、ギャンブル依存症のような症状になり、絶えずカードで支払っては順位ばかり気にするような人も出てきたりするという問題も起こっているようです。(この件について、詳しくはこちら

 先のOpenの記事によると、カードで最大限の還元金を得ようとすると、経済的に最も苦しい家族はカードでの支払いを4割増やさなければいけないのに対し、富裕層は約1%増やすだけで済むそうです。そして、現在は、新たに33万5千世帯が最貧困層となってしまったという経済状況であるのに、もし今年後半もキャッシュバックを続けた場合に、2021年度の政府の関連支出は47.5億ユーロとなり、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態に対処するための費用が、その分少なくなってしまい、また、キャッシュバックによって結果的に政府の収入がそれほど増えるとは考えられないとのことです。

還元金・賞金の支払いが8月末から11月末に延期、予算の削減で得られる金額が減る可能性も

 さらに、キャッシュバックの還元金と1500ユーロの賞金の支払いが、本来の8月30日より3か月遅い11月30日になり、また、予算の削減のために、ひょっとしたら一人ひとりの市民が得られる還元金が本来の金額よりも少なくなってしまう可能性があるのだそうです。そうならないことを願いつつも、支援金は確かに、最も必要としている人に行くべきだとも思うのです。

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 写真は、6月下旬にトスカーナで夕食に食べたピザです。カードで支払う回数を増やすには、夫はとっくにカード払い50回に達していたので、食事代をわたしが払うという手もあり、6月後半はこの手をかなり使いました。写真も、わたしのカード払い50回到達に貢献した、そういう夕食の一つです。

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2021-07-06 08:12 | Sistemi & procedure