イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

歯医者哀歌と雨でも美しい被災の村

 左下の奥歯の痛みで先週木曜日に歯医者に行ったら、最初は虫歯などなくて単に治療したばかりの歯が神経過敏なだけということで終わりそうだったのに、最後に最後に、ごく小さな虫歯が見つかり、少し削って薬剤をつめて、昨夕はその治療をすることになっていました。



 歯を削られることと麻酔の注射が痛むだろうことは覚悟していたのですが、いくつ打っても麻酔が効かず、挙げ句の果てに、神経まで抜かなければいけないことになって、しかもそれをその作業を始めてから言われて驚きました。確かに、いくつも麻酔の注射をしても、削り始めるとすぐに歯が痛んではいたのです。

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Amandola (FM), Marche 16/7/2021

 実は昨日はこの2か月間かなり時間と精力をかけていた大きな仕事の一つ目の締め切りでもあり、実はそれで忙しかったために、夜眠るのが遅くなった数日前に、うっかり薬剤を詰めていたところを歯ブラシで磨いてしまい、歯医者に新たに詰めてもらいに行かなければいけないだろうかと思いつつ、結局行かずにいました。そのあとで、それまで感じていなかったところまで、わずかではあり、またまれではあったのですが、歯が痛む頻度も範囲も増えました。あのとき歯医者に行っていけばひょっとしたらと思ったり、痛みを我慢していれば神経までは抜かなくてもよかったろうかと思ったり、昨晩はくよくよ考えたのですが、あれだけ麻酔をしても治療をすると痛んだということは、歯医者によると、すでに別々の2箇所が、この歯では治療済みだったのことなので、きっと仕方がなかったのでしょう。治療箇所がかなり大きくても、また、神経に近い場所でも、様子を見てできるだけ神経は抜かないようにしようという姿勢でいる歯医者であることは、これまで長年通っているので知っています。

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 ただ、そもそもわたしが圧力を加えたら痛みを感じていたのは左奥の親知らずで、今回神経を抜くことになった歯は、その隣の歯で、レントゲンで見て初めて、歯茎の下に小さな虫歯が見つかった歯です。そうして、削りに削った歯に薬剤を詰めて、来週木曜まで待たなければいけない今も、例の左下の親知らずは、圧力を加えると同じように痛むのです。

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Sarnano (MC), Marche

 できるだけ神経を抜かないようにしようと心がけてくれる、マウスピースも作ってもらい、そのためにマウスピースの調整などは無料でしてくれる歯医者ではありますし、もう何年も通っているのですが、虫歯があるのに、痛むと言っても見逃されて、しばらく経ってから、実は虫歯があったことが分かり、そのために処置が遅くなったのではないかということが重なって、歯医者を変えた方がいいのだろうかという気もし始めました。わたしはひどく歯並びが悪い上に、わたしが痛みを感じている歯と実際に虫歯がある歯が必ずしも同じ歯ではないことが、虫歯の発見を難しくしているのだろうとは思いつつも。

 閑話休題。7月15日は、先述の大きな仕事に一区切りがついてほっとしています。これで、しわ寄せがいっていた家事や他の仕事にも手をつけていくことができます。

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 わたしの大きな仕事が一段落するのが昨日だということで、しばらく前から夫と、そのあと二人で旅行に行こうという話をしていました。ただ、わたしは、昨晩は精神的にも、そうして長引いた歯の治療や何度も打った麻酔で、身体的にも疲れ果てていた上、今もまだある程度以上口を開くと痛む状況で、しかも、昨晩天気予報を見たら、今日のイタリア中部は特に午後はどこも大雨が降るという予報が出ていました。

 それで、今朝は、まだ口に痛みもあるので、うちに残って、あれこれしなければいけない家事や仕事を片づけようと考えていました。幸い、今のところ、鎮痛剤は昨日の夜に一度飲んだだけです。

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 ところが夫は、せっかく仕事は休めるようにしておいたのだから、長い休暇旅行には行かないまでも、雨が降ってもいいからドライブしようと言うのです。

 というわけで、うちに残ってもきっと、神経を抜かなければならなくなったことや、歯の痛みをあれこれ考えることになるのではないかと思い、二人で車で出かけました。せっかくの休みの日に雨ではありますが、イタリア中部ではもう長い間降らなかったため、おとといにも降ったものの夫に言わせると地面がすぐに乾いてしまったとのことで、恵みの雨です。

 我が家の水道水はかなりの硬水なので、酸性土壌を好む紫陽花や椿には、雨水をやった方がいいからと、屋根から雨どいを伝って流れ落ちる雨水がバケツに入ってたまるようにしておいたら、今回はその水が茶色く濁っています。大気中に漂っていた、そして屋根の上にたまっていたサハラ砂漠から飛んできた砂を、雨が洗い流してくれているのでしょう。

 写真は、今日の午後、マルケ州のアマンドラ(Amandola)サルナーノ(Sarnano)を、雨の中歩いたときに撮影したものです。2016年のイタリア中部地震で被災した美しい2村で、少しずつではありますが、再建が進んでいるのを見て、うれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by Penta at 2021-07-17 09:06 x
奥歯が痛いそうで、しかも治療してたのに見逃されていたか分からないのも困りますよね。
痛み止めの注射が効かないと言う事があるんですね。
早く治療が終わることを祈っています。

日本の民放のBS放送で「小さな村の物語イタリア」と言うのが毎週あって、毎週録画設定しています。
これまでは、毎回新しい家庭の取材だったんですが、コロナの影響で最近放送されるのは10年くらい前に取材した家庭を前訪して、当時と今の家庭を見比べる形の放送になっています。
先日放送された場所はマルケ州のウッシタと言う地震で被害を受けた村でした。
ここは11年前に取材があって、それから5年後に地震があり、それから今との比較をする映像になっていました。

取材先は、毎回2家庭あって、1人は羊飼い、もう1つは牧場主を取材していました。
多分、番組を検索すると出てくると思いますが、スマホで入力しているのでリンクが出来ません。すみません。(笑)

あの大きな湖から南東に位置していますね。
Commented by tokotakikuh at 2021-07-17 09:38
そうですね
歯痛は辛いです
自然の恵みを待つのもつらいです
だったら?
なるほど・気晴らしですよ・
誘ってくださったご主人様の優しさですよ(笑)ね
Commented by bondgirl333 at 2021-07-17 10:33
こんにちは。
歯の痛みは我慢出来ないですね。

評判の良い診断に間違いない歯医者さんを紹介してもらうしかないけど。中々いないですね。
歯医者さんによって、かなり診断が違いますしね。

お大事にしてください。

気晴らしのドライブ、景色が綺麗です。
Commented by sunandshadows2020 at 2021-07-17 12:51
歯の問題難しそうですね。
私も小さな虫歯なら痛みがないのではないかと思っていました。
神経を抜くのは抜歯の一つ手前の段階ですよね。
早目に治療できると良いですね。

雨の日のお出掛けで気分が晴れるかなとのご主人の思いがあったかもしれませんね。
Commented at 2021-07-17 16:08
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by BBpinevalley at 2021-07-18 13:22
歯が痛くって、お可哀想に…
一番嫌ですね。
でも歯医者さんは大事なので、最新の技術を身につけられた評判の良い方に変えられた方が良いかも。
なかなか億劫なものだとは思いますが、なれた歯医者さんを変えるのは…

石造りの村の写真、とても美しいですね。
最後のお写真はネムノキかな。
満開ですね。
Commented by milletti_naoko at 2021-07-19 04:39
Pentaさん、ありがとうございます。後になって調べたら、下の奥歯は麻酔が効きにくいのだそうです。

なんとウッシタについても放映があったのですね。その牧場、ひょっとしたら、わたしたちも訪ねてチーズを買ったことがある牧場かもしれません。
Commented by milletti_naoko at 2021-07-19 04:51
zakkkanさん、実はこの日は夫がひどく不機嫌で、うちで過ごした方がよかったかと思うほどだったのですが、昨日は二人で楽しく旅行ができて、夫も喜んでくれたのでよかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2021-07-19 04:57
bondigirl333さん、こんばんは。
温かいお言葉をありがとうございます。夫もこの歯医者さん、いろいろな人からいろいろな歯医者を紹介してもらった末にしばらく通って、今は別の歯医者にしたいと言っているところです。歯医者のはしごをしている人は少なくないのですが、イタリアでは保険が効かないこともあって、値段もかなり違ってくるので、そういう難しさもあります。

雨に濡れた街も美しかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2021-07-19 05:00
お転婆シニアさん、歯に痛みがあっても実は虫歯ではないということは日本でも何度かあって、実際に虫歯はなかったようなので、そう言われて安心していたのにと困っています。

この日は出かけた先で渋滞があったりと大変でしたが、昨日は二人で楽しく過ごせて、本当によかったです。歯の痛みも収まり、たまにわずかに感じる程度になってきました。ありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2021-07-19 05:07
BBpinevalleyさん、温かいお言葉をありがとうございます。
いろいろな口コミ、そうして実際に通って、夫がこの医者ならと一度は決めて(今は変えるつもりで次が見つからずに通っていない状況)いた歯医者なので、いろいろな人から情報を聞くものの、この歯医者ならという人を見つけるのは、なかなか難しそうです。そうなんです。これまでどういうところを治療したかとか、どんなことがあったとか、みんな知って把握してくれているというのもあるのです。

この辺りはレンガ作りの町並みが美しい村が多く、この日は天気が悪かったのですが、すぐ近くにシビッリーニ山脈の高峰がそびえているので、眺めもすばらしいんです。そうです。ネムノキです。とてもきれいでした♪
Commented by milletti_naoko at 2021-07-24 01:05
7月19日の鍵コメントの方へ

非公開にしてあるコメントが表示されるのは、ひょっとしたら、書かれたご本人であるためではないかと思うのですが、それでは念のために、いただいたコメントを承認せずにお返事しますね。

わたしたちが訪ねた牧場は、牛乳から作ったチーズも販売していたので、それでは、放映されていたのとは違う牧場であるようです。ウッシタの上の高峰は4月でも雪が残っている中を歩いたことがあります。酪農を営む農家は多いのですが、実際に、あるいは地方ニュースなどでの報道で見たことがあるかどうかは、それでは、自信がありません。なんと詩を書いて本まで出版されているとは!
by milletti_naoko | 2021-07-17 06:38 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(12)