イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山

 ペルージャでも周囲の市町村でも、最高気温が35度という猛暑の予報が出ていた昨日、金曜日は、標高の高い山なら涼しいだろうと、ラッツィオ州のテルミニッロ山(Monte Terminillo、2216m)を登ることにしました。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_15514683.jpg
Monte Terminillo (RI), Lazio 30/7/2021

 近くの山を歩く夫の前方に見えるのが、テルミニッロ山の山頂です。ウンブリア州からテルミニッロ山を目指すには、テルニからリエーティの聖なる渓谷を通って登る道と、シビッリーニ山脈近く、モンテ・レオーネ・ディ・スポレートを通り、レオネッサから登っていく道があります。実は6月にも、テルミニッロへ登ろうとしてはるばるレオネッサまで行ったのに、レオネッサからの道が通行止めで、登ることができなかったことがありました。

 それで今回は、その道が開通しているのかどうか、インターネットで調べたのですが、確たる情報が得られなかったため、結局、リエーティ側から登りました。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_15583129.jpg
 すると、テルミニッロの山頂が直前に見えて、かつて山頂へと歩いて出発した登山口までもう少しというところに、通行止めの標識がありました。

 実はこの直前に、食事の味も質もサービスも問題が多いのに、料金だけはひどく高い、しかも勘定にどう考えてもごまかしがあるという店で、量だけはたくさん食べていたこともあり、夫は「食べすぎたあとは、あまり歩きたくないんだよね。」と言いながら、テルミニッロ山の山頂まで歩く代わりに、下の写真で前方に見える山まで登ろうと言いました。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_23285344.jpg

 標高2216mの山頂へと、2年前は、今は通行止めになっている道路をさらに登った先にある1895mのセッラ・ディ・レオネッサから登ったのですが、昨日は山頂を目指すには、通行止めの手前、山小屋がある標高1820mの地点から登らなければいけませんでした。

 そこで夫が言うように、先方に見えていた山の頂、チーマ・ディ・プラトレッキア(Cima di Pratorecchia、1920m)まで歩いて登ることにしました。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_23353850.jpg

 夫が車を駐車した、冒頭の写真で下方に見える山小屋近くの路傍から、緑の草と花の間を通る細道を登って、まずはこのトレッキングコースに出ました。

 昨日は、標高が1800mを超える山でさえ、気温が30度近くあって驚いたのですが、それでも時々吹く風が心地よく、野の花もまだあちこちに咲いています。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_23382939.jpg

なだらかなジグザグのトレッキングコースを歩いて、少しずつ登っていきます。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_23484630.jpg

 トレッキングコースの分岐点まで来ると、下方の渓谷や、遠くの青い高峰までいくつも連なる緑の山並みが美しく、

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_23515109.jpg

右手には、わたしたちが目指していた山頂があります。そこで、山道をさらに登っていきました。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_23560262.jpg

 本当は、もっとずっと簡単で楽な登り道があったのに、どういうわけか夫が、遠回りをした上に、

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_23573220.jpg

こんな岩の上をよじ登っていったので、後を追っていくのが大変で、高所恐怖症のわたしはひどく困惑したのですが、

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_23591679.jpg

苦労して登ったチーマ・ディ・プラトレッキア(Cima di Pratorecchia、1920m)からは、それまでは他の山に隠れていた、さらに遠くの山も見えて、眺めがすばらしかったです。上の写真の手前、右上にある石に、場所と標高が記されています。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_00075643.jpg

 左を見やれば、本来ならばレオネッサまで下っていく道路があるであろう山と森が見えます。下方に見える渓谷が美しいので、「いつか歩いてみたいね、でも、こうやって上から下るのではなく、下方から登る方がいいね。」と夫が言います。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_00124018.jpg

 右手を見やると、トレッキングコースはさらに、尾根道を通って前方に見える山、エレファント山(Monte Elefante、2015m)、そしてさらにその向こうの山へと続いているようです。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_00171364.jpg

 後ろをふり返ると、テルミニッロ山の山頂があり、下方に、これまで登ってきた道が見えます。

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_00192585.jpg

 このあとは、さらにもう少しだけ、眺めを楽しもうと、エレファント山の方へと歩いたのですが、

岩登り青い山並みのただ中にテルミニッロ山_f0234936_00223522.jpg

そうやってしばらく歩いて遠ざかってから、先ほどまでいた岩場がある山頂をふり返って、実は前方には険しい崖があったことを初めて知って、ひやりとしました。

 テルミニッロ山の最高峰にこそ登ることができませんでしたが、新たにいくつものまた美しい風景に出会うことができて、うれしかったです。

********************************************************************************************************************************
A giugno siamo arrivati fino a Leonessa, ma la strada per il Monte Terminillo era chiusa.
Ieri nel dubbio siamo andati al Terminillo passando per Rieti. La strada per Leonessa è chiusa appena dopo il Rifugio Sebastiani (1820m). Poiché non siamo potuti andare fino alla Sella di Leonessa (1895m) con la macchina e faceva molto caldo anche a quota 1920, invece di raggiungere la cima del Monte Terminillo (2216m), abbiamo camminato fino alla Cima di Pratorecchia (1920m) e poi ancora un po' verso il Monte Elefante.
Bellissimi i panorami, in montagna ancora ci sono molti fiori.
********************************************************************************************************************************

関連記事へのリンク
- 青い山並み四方に見渡すテルミニッロ山 (2019/9/15)
- 登れずに残念でも眺めみごとテルミニッロ山 (2021(6/26)
- 夕空に月うつくしいテルミニッロ山 (2019/10/12)

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

トラックバックURL : https://cuoreverde.exblog.jp/tb/32380908
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ririrouzu at 2021-08-01 09:56
高い山なのに木々が見えないデスね!
日本でいうならば
山口県の秋吉台のカルスト台地
のようにも見えますね〜
趣味が同じ山はいいですね!
Commented by sunandshadows2020 at 2021-08-01 13:09
気温が随分と高いのに驚きました、湿度も高かったら大変ですね。
涼しい場所を探す気持ち分かります。
標高が高すぎて木々も生えていない山ですね。
高所恐怖症なら心配になるだろうと思う高さですよね。
素晴らしい道路が見えたので自転車で登ってみたくなりました。
Commented by tokotakikuh at 2021-08-01 15:42
トレッキングや、山岳を歩かれているのに?
高所恐怖症?とは
いや~・解らないものですね

くれぐれも、岩場は気を付けてくださいね

でも、この風景を眺めて、歩く・・
素敵ですよね
私は、登山は無経験者
勿論、ウオーキングで、鍛えているとは
口にも出さない怠け者ですから
この風景には、憧れで、終わりました(* ´艸`)クスクス
Commented by milletti_naoko at 2021-08-01 16:30
ririrouzuさん、イタリア中部の場合、山の高みに木がないのは、放牧された牛や馬、羊などが草を食べるので木が育たないからである場合が多いのですが、テルミニッロ山では、まだそう言えば、放牧された動物を見かけたことがまだありません。

ririrouzuさんもお好きですか! 山はいいですよね♪
Commented by milletti_naoko at 2021-08-01 16:42
ウンブリアよりもかなりローマ寄り、南にあるので、そのために気温が高いということもあったかもしれません。木が生えていないのは、見かけなかったのですが、放牧されている馬や牛や羊が木が育つ前に食べてしまうからないかと思います。

山小屋の人によると、この夏は通行止めのままになるようだとのことですが、昨日フェイスブックに、この先、1895mの地点まで自転車で登って記念写真を撮った人の写真が投稿されていました。今は自転車でも通行止めのはずだと思うのですが、というわけで、自転車で登る人もいるようです。登りが長いので、自転車で登るのは大変かと思いますが、確かに、登りはかなりゆるやかで、道路も整備されています。
Commented by milletti_naoko at 2021-08-01 17:01
zakkkanさん、高い山でも四方が地面なら安心して歩けるのですが、アパートや博物館などの、下が見える階段や通路はひどく苦手で、とてもこわい思いをします。ありがとうございます。後から見て、ひやりとしました。もっとずっと簡単に登れる道が、それに本当はあったのに、いったい夫ったらどうしてこんな登り方を!

ここは標高のとても高いところまで車で登れてしまいうので、登山道も大半は登りがなだらかなので、早朝散歩で鍛えられているzakkkanなら、きっと楽に登れると思いますよ。
Commented by ciao66 at 2021-08-01 19:12
下界が35℃もあれば、涼しい所へ行こうと思いますよね。
標高の有る山の上でも30℃だったとは、5℃しか差がないとは、とても高温ですね。
でも、岩を乗り越えてたどり着けば、眺めが良く、気持ちのいい風が吹いたのが良かったですね。
エレファントは象、象山なんですね!
Commented by milletti_naoko at 2021-08-02 06:00
ciao66さん、日中の一番暑い時間で、日陰がない山ではありましたが、標高がこれだけ高いのにと驚きました。それでも眺めがすばらしく風もあって、低地よりはずっと気持ちよく歩くことができました。そうなんです。象の山なんです!
by milletti_naoko | 2021-07-31 23:59 | Lazio | Trackback | Comments(8)