イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

夫の技と機転に感心ラヴェルナの森、ライスサラダ購入したのはいいけれど

 昨日はイタリアでは、休業する企業や店が多い真夏の国民の祝日と日曜日が重なったため、朝食を食べられるバールと森で食べられる昼食を買える店を見つけるのに苦労しました。alimentari「食料品」と看板を掲げる店は、食料品だけではなく、たとえば洗剤や食器洗い用スポンジなど、日常生活に必要な様々な品を売ることが多く、そういう店にはたいてい、生ハムやサラミ、チーズなどを売るコーナーがあって、頼んだ具をはさんでその場でパニーノを作ってくれるので便利なのですが、日曜・祝日は休業である場合がほとんどです。ふだんなら土日は開いているバールも、昨日は朝食を食べようとあてにしていた店が、ペルージャ周辺ではここでもあそこでも閉まっています。フェッラゴスト(Ferragosto)の前後数日間は「休暇のために休業中」(chiuso per ferie)と、休業期間と共に、こう書いた紙が張られた店をあちこちで見かけました。一方、スーパーマーケットは開いているところが多く、夫は、働く人の休む権利と安息日を守っていないと、憤慨していました。

 そのため、昨朝は、まだ店が見つかるうちにと、トスカーナ州のサンセポルクロで無料高速道路から降り、以前に食べておいしかった郊外のバールを探したのですが閉まっています。幸いそのバールに行く途中に、他にも開いているバールをいくつか見かけたので、そのうちの一つで遅い朝食を食べました。ラヴェルナに近づくと、岩山のふもとにある村にも、いつになく大勢の観光客や滞在客がいるようで、道路や駐車場に車があふれ、人もたくさんいました。そのためでしょう、ラヴェルナの周囲には、フェッラゴストである日曜日にも、営業しているバールやレストランが、思いのほかたくさんありました。

 そこで、昼食はそういう店の一つで購入しました。選択肢はパニーノだけだろうと思っていたら、フェッラゴストで野外で食べる人が多いからか、ライスサラダ(insalata di riso)も置いてあります。しかも当日の朝作ったばかりだというので、わたしは迷わずこのライスサラダを買って食べることにしました。

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Bosco sacro della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 15/8/2021

 ところがなんということでしょう! ハンモックを取りつけるのにいい場所を探して、リュックを背に森を歩き始めてから、ライスサラダを食べるためのプラスチックのフォークを入れてもらうのを忘れてしまったことに気づきました。ふだんは、購入時に頼むのに、昨日はすっかり失念していました。

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 そうしたら夫が、木の細枝を見つけて、ぼくがそれで箸を作るよと言うではありませんか。衛生的にどうかと思うと言うと、木の皮はナイフで削り落とすから、そのあと水で洗うといいよと言います。

 そうして、昼食前に、さっとよさそうな木の枝を探してきて、

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ナイフで手早く木の皮を削って、

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箸を作ってくれました。木がまっすぐではないので、持ち方に気をつけなければいけませんでしたが、おかげで苦労せずに、ライスサラダを食べることができました。

 森には確かに木がいくらでもあるのですが、その木で箸を作ればいいとは、わたしは思いも寄らなかったので、すぐにそう思いついた夫の機転と、そうして、さっと行動に移してしまった夫の器用さに感嘆しました。夫自身は、「その昔は日本や中国でも、こうやって木を使って箸を作っていたんだと思うよ」と、わたしが驚いていることに驚いていたのですけれども。ライスサラダ自体は、味見をした夫が言ったように、もう少しオリーブオイルと酢を加えて作った方が、そうして、ゆで卵も加えて、マヨネーズもかけてあった方がおいしかっただろうとは思うのですが、おそらくはこの方が持ちがよく、また、食べているときに、オイルや酢がはねて服が汚れる可能性は少なかったように思います。それに、こうして思いがけず、少しは野菜も入ったごはんを食べることができて、うれしかったです。

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 重いハンモックを率先して持って、よさそうな場所を探して山を歩き、

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去年とは違う場所でハンモックを設置しようとして、木と木の間に距離がありすぎたり、あるいは傾斜のために、ハンモックの位置が低くなりすぎたりして、時間がかかったにも関わらず、懸命に、そして無事に、ハンモックを取りつけてくれて、感謝しています。

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 去年は、車道の傍らから森へと入るトレッキングコースをしばらく歩いてから、コースを離れて、左手の方へとかなり歩いてからハンモックを設置したのですが、結果的に、別のトレッキングコースからそう遠くない場所になってしまい、コースを通る人や子供たちの声が、時々聞こえてきました。それを覚えていたからか、今年は去年に比べると、もともと歩いていたトレッキングコースからそう遠くない場所で、ハンモックで休むことにしました。ハンモックを片づけてから車へと戻るときに夫が言ったように、車道から森へ入るトレッキングコース自体も、ひょっとしたらもう少し先まで歩いた後で、左手に逸れて、場所を探したのかもしれません。

 夫が苦労して、ああでもない、こうでもないと言いながら、ハンモックを設置している間、わたしは、「他にもっとよさそうな場所があれば」、「去年の場所はどこだっただろうか」と、去年の記事を参考にしながら森を歩いたのですが、標高千メートルを超える森も、昨日は暑く、歩くとすぐに汗が流れました。

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 ペルージャは午後5時頃になんと39度を記録し、夜になっても暑いという予報が出ていたので、できるだけ長い間、森で過ごそうと考えていたのですが、雨が降らず乾いているはずの森の中にも、どういうわけか蚊がいて煩わしいこともあり、午後6時頃から帰りじたくを始め、トレッキングコースを下って、駐車していた車まで戻りました。

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 こんなふうに傾斜が急な細い道が長く続くおかげで、おそらくは他の人たちは、この道を歩いて、涼めるところを探そうとは思わなかったのでしょう。

 午後6時半頃に乗り込んだ車の表示を見ると、標高1028mでも気温がまだ31度ありました。

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 わたしたちが、今年も去年もフェッラゴストを過ごした森があるペンナ山(Monte Penna)を、車内から後方をふり返って撮影したのが、こちらの写真です。

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 森を出る前に予約していたピザ屋で、早めの夕食を食べました。標高が低いところはまだ暑いからと、山を下る前に、食事を済ませることにしたのです。

 夫が食べたピザは、サラミが焦げてしまってもいて今ひとつとのことだったのですが、わたしが食べたルーコラと生ハムが載ったピザはおいしかったです。ただ、わたしが頼んでも、聞こえなかったふりをして、レシートをくれなかったのは、脱税のためでしょう。地元客が大勢いてにぎわう店なのに、よそから来たわたしたちにさえレシートを発行しないのはいかがなものか、きちんと税を払っている店もあるのにと思うので、店の名前は記さないことにしました。

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 テベレ川のダム湖であるモンテドッリョ湖(Lago di Montedoglio)を通りかかると、もう長い間雨が降らないからでしょう、水がかなり少なくなっています。夫は、下流でのタバコの栽培のために、多くの水が使われるためだろうと言います。

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 まだ茜色がわずかに残る空の高みに、半月も見えて、うれしかったです。

 ペルージャの我が家に戻ったのは、午後9時前だったのですが、気温はまだ31度ありました。今日もまた猛暑となるようです。明日から数日は、数度であっても気温が下がるとのことなので、天気予報どおり気温が下がるよう願っています。

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Nel bosco, senza forchetta come si mangia l'insalata di riso?
Geniale e gentile, mio marito mi ha fatto le bacchette
utilizzando i rametti e il coltello!
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関連記事へのリンク
- ハンモック聖なる森の木かげで本を読むフェッラゴスト、ラヴェルナ

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:お気に入りの場所やお勧めスポット・お店を教えて!
by milletti_naoko | 2021-08-16 23:05 | Toscana