イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

久しぶりに猛暑和らぐとの予報の日 夫はトマトソースわたしはアイロン

 最高気温が37、8度前後となるような日々が続くと、朝晩の涼しいときに屋内の空気を屋外の空気と入れ換えるようにしていても、エアコンのない家の中は、すっかり暑くなってしまいます。そろそろ外が暑くなってきたから窓を閉めようというとき、ペルージャ郊外の我が家では、数日前には24度だったのが、石の家は照りつける太陽の熱を長い間壁などにため込むためでしょう、少しずつその頃の気温が上がり、昨日は26度を超えていました。朝のまだ涼しいうちでこうですから、夜になると、屋内の温度が28度近くになり、暑苦しくなってしまいます。

 こういうとき夫は、すぐ窓を開けたがるのですが、最近では午後9時になっても外の気温が30度を超えていますし、夜に窓を開けると、網戸のない屋内に、蚊が入り込んできます。昨夜から今夜にかけては、これまでよりも気温が若干下がるとのことだったので、昨晩は天気予報の予想気温とにらめっこして、夜、鎧戸だけ閉めて窓を開け放しました。通る風が涼しいので夫はうれしそうでしたが、わたしはかなりあちこちを蚊に刺されてしまい、しかも、屋内の温度は0.3〜0.5度しか下がっていません。夜は昼に比べてかなり湿度が高いので、一見涼しく感じられるようで、湿度が上がる分、汗をかいてしまうのではないかと、わたしは疑っています。

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 我が家の台所と庭、テラスは東に、居間は西に面しています。というわけで、庭とテラスは、朝8時頃にも、もう太陽が照りつけて暑いため、最近では朝起きて身じたくをして、朝食と仕事関係のメールなどの確認を終えたら、1日おきにすぐに庭とテラスの水やり、あるいは家の掃除をしていました。そうして、最近では、ペルージャ中心街より標高の低い我が家では、朝9時にはもう外が30度という日が続いていたため、そのあとまもなく家中の鎧戸や窓を閉めなければいけなくなり、それ以上屋内を暑くしないためにと、たまったアイロンがけをずっと先延ばしにしていました。

 今日は久しぶりに、午後11時になっても予想気温が27度とのことで、これなら居間でアイロンがけをしても、開いた窓から入る風や外気が、屋内の空気を冷やしてくれると、仕事が忙しかったり、旅行や登山に出かけていたり、暑かったりで、たまっていたアイロンがけをしました。幸い水やりは、すでに昨朝済ませていましたし、今日は夫が在宅勤務なので、掃除機はかけられません。

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 そうしたら夫が、オンラインでの仕事は、後からでも時間さえかければきちんとできるからと、今朝の涼しさを利用して、保存用のトマトソース作りを始めました。


 ミニトマトなのだし、太陽がかんかん照りの暑い日が続いているのだから、日に干してドライトマトにしてはどうかと提案してみたのですが、夫はそもそもドライトマトがあまり好きではない上に、我が家のテラスは、猫たちがいつどこに駆け上がるか分からず、果樹や畑があるために、虫も周囲を飛んでいるからでしょう、そのつもりは一切ないと言います。

 わたしも先日と同じようにトマトソース作りをいっしょにできたらいいのですが、屋内をさらに暑くしてしまうという心配なしにアイロンをかけられるのは、今朝くらいではないかと思い、夫も「君はアイロンがけに専念しなよ」と言ってくれたので、わたしはアイロンがけ、夫はトマトソース作りに励みました。そうして午後11時頃、二人ともここまでと、きりのいいところで作業を終えて、東と西の窓を閉めると、屋内の気温は27度になっていました。

 涼しいうちでなければできない一仕事を終えたあと、夫は在宅勤務に取りかかり、わたしも学校や執筆の仕事をしなければと思いつつ、まだ夏休みの時期でもあり、締め切りはもうしばらく先なので、その前にすっかりため込んでしまったブログのコメントのお返事をしていくことにしました。

 幸い今朝はいつもよりも涼しかったのですが、今日の最高気温は31度であったはずが、実際には午後4時には34度を記録したそうです。夕方、たいした量ではないものの、雨が降るという予報が出ていますので、乾いた大地に、そして暑さに耐えかねている市民のために、どうか少しでも雨が降ってほしいものです。

 Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by tokotakikuh at 2021-08-18 11:12
お疲れ様です

気温は、日本もかなりの温度ですが
湿度の高い日本ですから
エアコン、網戸は不可欠です

そうですか・石文化の思考錯誤ですね
木造建築との違いを感じました

世界中が、気温上昇ですね
人間の進歩は、自然への悪影響を残しつつありますね
Commented by milletti_naoko at 2021-08-18 15:46
zakkkanさん、最近ではイタリアでもいろんな形の網戸が売られているのですが、我が家のように網戸は前提として作っていない家も多く、設置は難しいです。エアコンもですが、網戸もあると、だいぶ違うだろうなと思います。

世界各地で起こっている異常気象の発生、豪雨による大洪水や火事も温暖化のためと言われていて、影響や被害の甚大さと過酷さを思います。
Commented by myumama3434301 at 2021-08-18 21:00
なおこさん👋

お久しぶりです💕
私も今が旬の完熟トマトでトマトソース作りしましたよ。

ドライトマトも美味しいけどトマトソースの方が汎用性がありますので😁

トマトソースを作って下さるなんてお優しいご主人様ですね😍
Commented by milletti_naoko at 2021-08-18 21:41
みゅうママさん、お久しぶりです。
お宅でもさっそく、トマトソースを作られたんですね!
南イタリアと違って、ペルージャにはドライトマトを作ったり食べたりする慣習がないからか、そう言えば、義母が作っているのも見たことがありません。皆さんのドライトマトを見ては、おいしそうだなと思うのですが、確かにトマトソースの方があれこれ使い道が多いですよね。

こう毎日暑いと、作業をできる時間が早朝の涼しいうちに限られてしまうので、助かりました。ピザの上に載せておいしいちょうどいい濃さに仕上げようというねらいもどうやらあったようではありますけれど♪
Commented by meife-no-shiawase at 2021-08-19 13:46
綺麗にアイロンがかかっていて気持ちがいいですね♪
とっても上手♪

ドライトマトって何故か結構好き嫌いがわかれますね。
台湾もドライ物が多いのですが、お土産に買いたいと友人たちを連れて行ったら
他のお野菜や果物は選ぶのに、ドライトマトは人気がありませんでした。
Commented by milletti_naoko at 2021-08-19 15:15
メイフェさん、ありがとうございます。幸い今日も朝は涼しいのでアイロンがけ。合間にコメントのお返事をしています。

ドライトマトって、ピザの具などで出てきて食べると酸味が強いので、わたしも夫も苦手なのですが、日本の皆さんの記事でおいしいおいしいと書かれているので、気になっています。おっしゃるように好き嫌いが分かれるのでしょうね。
Commented by sunandshadows2020 at 2021-08-19 21:43
暑い中のアイロン掛け大変でしたね。
とても綺麗に丁寧な仕上がりに感心します。
ズボラになって今ではハンカチ、ナプキン、テーブルクロスなどしかアイロンをかけません。
ほとんのの洋服は洗濯後軽くドライヤーにかけすぐハンガーに吊るせばアイロン掛け必要ありませんが、やはりピッとアイロン掛かったシャツなど拝見すればアイロンかける価値があるなあと思います。
シニア村近辺は湿度が今までと比べて少し高めなので綿、麻類は今まで以上に欲しくなり、アイロン掛けが必要になりそうです。

我が家も収穫の少ないトマトですが、最初のトマトソースが出来ました。
夫がpizza用に濃く煮詰めるのも同じです。
ドライトマトも好きで冬によく使いますが手軽なので買ってしまいます。
Commented by milletti_naoko at 2021-08-19 22:31
お転婆シニアさん、ありがとうございます。今朝も涼しいうちはアイロンがけに励みました。わたしもズボラな方なので、イタリアでは下着にまでかける人さえいるんですが、夫も幸いいいよと言うし、わたしもそこまではしません。夫が役所仕事をしていて、そうしてアイロンがないとシワだらけになる綿などの服が多いんです。しかもワイシャツの半袖は、彼の美的感覚に合わないらしく、夏でも長袖を着るので、時間がかかったりもして。

おお、お宅でもトマトソースを作られたんですね! やっぱりピザの上に載せることを考えると、ピザの具にする際の手間を省くためにも、煮詰める必要が出てくるんですね。おお、ドライトマト、お好きなんですね! 南イタリアで口にするドライトマトは、酸味の多いものが多いように思うのですが、そちらで食べられるドライトマトは、どうなのでしょう。
Commented by sunandshadows2020 at 2021-08-20 09:27
再びお邪魔します。
こちらのドライトマトは酸味はなくトマトが凝縮した味です。
袋入りドライトマト、瓶詰めでオリーブオイル詰と両方買っています。
白いご飯ではつまらないと思う時、瓶詰めのドライトマトと一緒にお米を炊くことも多いです。
Commented by milletti_naoko at 2021-08-22 19:57
ありがとうございます。そうですか、アメリカのドライトマトには南イタリアのドライトマトにあるような酸味がないんですね! どちらもきっとおいしいのでしょうね。一度ドライトマトを作って、どんな味がするか試してみたくなりました。もっとずっと涼しくなったらオーブンでできるのですが、その頃にもまだトマトが畑で取れますように。
by milletti_naoko | 2021-08-17 23:46 | Umbria | Comments(10)