イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

美しい聖母の教会建つ川の水源を目指して

 シビッリーニ山脈の高峰がそびえる、その谷間を流れる川の傍らに、聖母マリアを祀る美しい教会、アンブロ川の聖母教会(Santuario della Madonna dell'Ambro)があります。

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Santuario della Madonna dell'Ambro, Montefortino (FM), Marche 26/1/2019

 初めて教会の中に入ることができたのは、おそらく2019年1月、この写真を撮影したときで、ミサにも参列しました。

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 雪が積もる寒い日でしたが、大勢の人がミサに参加していました。

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 ミサが始まるまで時間があったので、ミサの前に、教会のすぐ傍らを流れるアンブロ川(Torrente Ambro)に沿って、しばらく散歩しました。

 この冬の日に、雪の渓谷で車を走らせて、教会を訪ねたわたしたちは、とても驚きました。

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8/7/2018

 と言うのも、半年前に訪ねたときには、2016年のイタリア中部地震で被害があったために、再建中で、中に入ることなどできる状態ではなかったのに、2019年1月には、内部も外部も、再建が完了していたからです。ミサの話を聞いて、地域の重要な聖地であって、寄付も多かったために、奇跡的にこんなにも早く、再びミサが行えるまでになったのだということが分かりました。

 わたしたちがこの教会を初めて訪ねたのは、おそらくこのとき、2018年7月だったのではないかと思います。

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 教会のすぐそばを流れ、教会の名の由来にもなっているアンブロ川を遡って、このときもしばらく歩きました。

 一度、アンブロ川を遡って山を登ろうとしたことがあるのですが、そのときは、登山道が分からなくなったので、あきらめました。これが、このときだったのか、それとも、このあとに再訪したときだったかは、残念ながら定かではありません。



 さて、2週間前、8月20日金曜日に、ピントゥーラ・ディ・ボロンニョーラからアマンドラ山の頂まで歩いたときは、

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Cima del Monte Amandola, a destra il Monte Priora 20/8/2021

アマンドラ山(Monte Amandola、1707m)から、プリオーラ山(Monte Priora、2332m)

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そして、その向こうにシビッラ山(Monte Sibilla、2173m)が見えていました。

 山を下る途中で、夫が見晴らしのよさそうな方へと向かっていったとき、わたしは途中までついて行ったものの、犬が吠える声が聞こえたので、牧羊犬がいるのではないかと思って引き返したのですが、おそらくは夫はそのとき、渓谷の下方を見ることができたのでしょう。美しい渓谷だから、次回はぜひ歩いてみたいと言っていました。

 そうして、帰宅してから夫が登山地図で調べると、なんとそれが、アンブロの聖母教会があって、アンブロ川が流れる渓谷だということが、分かりました。それで夫が、アンブロ川の水源(sorgente dell'ambro)を目指して渓谷を歩いてみたいと、シビッリーニ山脈の登山道を詳細に記した古い本で調べていたのですが、

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http://www.sibillini.net/il_parco/gps/mappaSisma.jpg?v=1.0

2016年のイタリア中部地震でシビッリーニ山脈やアンブロの聖母教会に被害があったのだからと、現在通行できないトレッキングコースや道路を記した地図で確認すると、夫が通ろうと考えていた、226番・243番トレッキングコース(上の地図中のE6の下方)は、土砂崩れや倒木があって通行禁止となっています。

 そこで夫は、前回ピントゥーラからアマンドラ山まで登った道を、今度は下方に下りすぎず、回り道せずに歩いて、さらに先に進んでから、アンブロ川の水源まで下っていこうと提案しました(ピンクで示した道)。わたしは、ピントゥーラから出発するにしても、オレンジ色で示した道を歩いた方がずっと近道ではないかと言ったのですが、夫は313番トレッキングコースから尾根道へと登る斜面があまりにも急で、ロッククライミングのようなものだと言います。

 というわけで、やはり急がば回れで、遠回りになっても、時間をかけて登って行った方がよいということでしょう。

 9月3日金曜日は、朝早くに家を出発して、このアンブロ川の水源を目指して歩く予定です。というわけで、この記事は、イタリア時間で前日の晩(と言っても、もう日付は3日に変わり、午前1時半をすぎています)のうちに書き上げて、日本時間で日付が4日土曜日となる1時間前となるように、予約投稿をしています。

*2021年9月4日:この教会は、10世紀に聖母マリアの出現を機に築かれたと言われています。次の記事によると、なんとマルケ州で最も古い教会なのだそうで、現在の建築は18世紀のものとのことです。聖地として訪れる巡礼者も多いとのことで、いつか機会を見つけて、教会を詳しくご紹介できたらと考えています。

- YouTVRS - Santuario della Madonna dell’Ambro, il più antico delle Marche (2021/8/7)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by tokotakikuh at 2021-09-04 11:34
美しい風景の源流は
聖母マリアですね
地震再開までの年数、短いですが
人々の信仰の強さを感じます
崇拝への思いですね

そうですか・
こうして、出逢える先に・有ったのですね
Commented by ciao66 at 2021-09-04 13:27
美しい聖母の教会建つ川の水源を目指す山歩きは、面白そうですね!水源地ということは綺麗な水が流れているでしょうし、山の一番奥なのできっと美しいところでしょう。

ご主人のご提案のコース、地図で拝見するとなだらかなルートで、楽しみながら登れそうですね。
どんなところか下山後の記事を楽しみにしています!

アンブロの聖母教会の祭壇は珍しいスタイルで美しいし、壁のフレスコ画とも調和がとれて素晴らしい空間ですね。
Commented by milletti_naoko at 2021-09-05 17:57
zakkkanさん、マルケ州で最も古い教会で、聖母が出現した地に中世に建てられたのが最初で、地震のとき、天井が崩れ落ちたりしたものの、聖母の像には奇跡的に害がまったくなかったのだそうです。大勢の方が聖地として訪れる教会だそうで、早い再建に励まされた地域の方もきっと多いことと思います。
Commented by milletti_naoko at 2021-09-05 18:04
ciao66さん、岩も切り立つ緑の渓谷の、聖地の傍らを流れる川の水源、きっと美しいだろうなと思います。

結局時間がなくて、水源までは行かずじまいとなったのですが、川の水源は、テベレ川やアーディジェ川などいくつか訪ねたことがあるのですが、アルノ川の水源に10月に水がなかったこともあり、最近は本当に雨が降らない日が長く続いているので、水があるのが確実なときにまたいつか訪ねられたらと思います。その頃には本来のコースも復旧されているといいのですけれど。

切り立つ岩の間を奥深くまで進んだところにある、ひっそりとした教会の像と装飾がこんなにも美しいとはと驚き、感嘆しました。
by milletti_naoko | 2021-09-03 23:00 | Marche | Trackback | Comments(4)