イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

紅に山染め海に昇る朝日をシビッリーニで

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 9月24日金曜の朝は、山小屋の廊下の寝室から差し込む光で、朝日が昇ろうとしていることに気づき、外に出ました。

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Monti Sibillini 24/9/2021 6:40

 周囲はまだ暗いのですが、地平線近くの空が赤らみ、ひときわ明るい光が見えるところがあります。夫と友人の一人は、すでに山小屋の東の壁のそばに立って、朝日が昇ろうとする方向を見つめていました。

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6:41

 南を見やると、遠いアブルッツォ州の山々が、茜色の柔らかな光に包まれています。前日に比べてさらに空気が澄んでいるようで、ズームを使って撮影した上の写真の中央には、前日には見えなかったマイエッラ山脈も、グラン・サッソのさらに奥に見えています。

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Casale Grascette (1708m), Amandola (FM), Marche 6:43

 いつになく澄みわたる空を見て、また2度とないかもしれない機会と思い、海と山に登る朝日と夜明けの風景がさらによく見えるようにと、わたし一人で、再びアマンドラ山頂まで歩いていくことにしました。

 道を東へと歩き、後ろをふり返ると、西の空も桜色を帯びています。

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6:51

 海の上を覆う雲の薄い層の間から、少しずつ朝日が姿を現していきます。ここまで来ると、シビッリーニ山脈の東、下方に広がる風景が見えてきます。アドリア海の岸辺近くの水面が、ほんのりと朝日に光っています。

 上の写真の右端、奥の方に、アマンドラ山の頂に立つ十字架が小さく写り、その上の空がピンク色になっています。

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6:53

 朝日の光も空もひときわ赤らむ中、まずは急な坂道を下り続け、今度は急な登り道を歩き続けて、アマンドラ山の山頂へと向かいます。

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Vetta del Monte Amandola (1707m), Amandola (FM), Marche 7:06

 アマンドラ山(Monte Amandola、1707m)の山頂に着いたときには、朝日は金色に輝き、草原がオレンジ色をしていました。

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 シビッリーニ山脈(Monti Sibillini)の山々も、朝日に染まってオレンジ色となり、遠いアブルッツォの山々は淡い金色の光に包まれています。

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 山頂の十字架の近くに立って、南の風景をズームを使って撮影したのが、こちらの写真です。幾重にも連なる青い山並みの一番奥、左端に霞んで見えているのが、グラン・サッソのさらに向こう、南東にあるマイエッラ山脈(Maiella)です。

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7:08

 山頂から北東を見やると、少し霧に霞んでいるものの、アドリア海の海岸線まで、見晴らすことができます。

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 西を見やると、シビッリーニ山脈の高峰もオレンジ色となり、その上の空の高みに、白い月が見えています。

 このあとは、時々足を止めて、刻々と移り変わっていく風景を楽しみ、撮影もしながら、山小屋へと戻りました。

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7:11

 日が少しずつ昇り、その金色の光が海面でも輝いています。

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7:13

 アマンドラ山の山頂へは、山の向こうの風景と海が見えるようにと、草原を東寄りに歩いたのですが、山小屋へと戻るときは、朝日が差し始めたアンブロ渓谷がよく見えるようにと、西寄りに歩きました。

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7:36

 と言っても、山頂の手前にあるくぼんだ部分のトレッキングコースは、草原の中央を通っているため、登ったり下ったりしなければいけないときは、できるだけトレッキングコースを通って歩くようにしました。

 急な坂道を登り終え、さらに歩いてから後ろをふり返ると、もうかなり日が高くなっています。

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7:39

 山小屋が少しずつ近づいてきます。空はすっかり明るくなり、写真には入っていませんが、山小屋と山の上の空には、白い月がずっと見えていました。

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 わたしの様子を見に、テラスに出て声をかけてきた夫と話していたら、白い月の下を飛行機が飛んでいきます。

 まだ朝早いので、友人の一人は、わたしが山頂から戻る頃にようやく起き出すだろうと思っていたら、わたしが山小屋に戻ったときには、すでに皆、朝食を終えて出かける準備を始めていたので、山小屋に着いてから、わたしもすぐに朝食を終え、出発の準備をしました。

 雄大な風景の中に昇る美しい朝日や、昇りゆく日の光に移り変わっていく風景を見ることができて、そのすばらしさに感嘆しました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2021-09-28 21:05 | Marche